物語は佳境です。

にとりはロケットの燃料に何を使うのか。


異変解決の巫女はいつ動くのか。

混沌が包む幻想郷の行方は。



それでは本編↓







地霊殿入口。

そこにチェンとにとりは居る。


に:「・・・・・・」


チェン:「・・・・・・」

お互いが声を発する事なく、地霊殿へと足を踏み入れる。


?:「ようこそ地霊殿へ」

にとりとチェンが振り返ると、一人の妖怪が立っていた。


燐:「あたいの名前は火焔猫 燐って言うんだ。以後よろしく」


に:「そりゃどーも。ここの主はいるかい?」

にとりが主の言葉を言うのと同時に燐の眉がピクッと動く。


燐:「さとり様は中庭に居る。案内しても良い」


火焔猫 燐は威圧感を出しながら続ける。

燐:「但しその子は駄目だ。入り口で待って居てもらう」


にとりはチェンを一瞥すると燐に向き直った。

に:「べつに構わないよ。待っている位大した事じゃない」


燐:「そ。なら行こうか♪」







にとりの背中を見送ったチェンは地霊殿の中に素早く入りこんだ。


に:『良いかいチェン。地霊殿の主に話をつける間、ある人物を探すんだ』


チェン:『ある人物?』

に:『霊空路 空と言う【核】の力を持つ妖怪だ。多分地霊殿の何処かにいる』





チェン:「何処かにいるって言われてもな・・・」

地霊殿内をコソコソと移動するチェンはため息を漏らした。


見ず知らずの場所で、何処かにいる人物を探すなど至難の技だ。


チェン:「何処にいんだよ・・・。霊空路 空ってのは」


空:「私を呼んだか。猫」

チェンが上を見ると同時に視界を埋める弾幕が降り注ぐ!


チェン:「チィ!」

素早くバックステップでその場を離れる。


ドゴォオオオ!!


地霊殿全体を揺らす程の威力を持つ弾幕を躊躇無く撃った本人は優雅に現れた。


空:「私の名を呼ぶのは汝か?小さな黒猫よ」








To Be Continue・・・
System:『チェンは紫BBAに出会った!』


System:『チェンは動けない!』

System:『紫BBAはチェンにゆっくりと近づいた!』



霖:「ゲームチックにしても変わらないだろう」

作:「まぁまぁ。始め方もたまには変えないとね」


紫:「ちょっと面貸せや。作者よぉ・・・」


作:「・・・\(^0^)/」

↓本編








チェン:「う・・・あぅ・・・」


紫:「怖がらなくて良いのよ。私と来れば元の世界に帰る事もできる」


チェン:「・・・え」

に:「そこまでだ!隙間妖怪!」


紫の足元が激しく炸裂すると視界が白に塗り潰される。


チェンが目を開けると、目の前にはにとりが立っていた。


チェン:「にとりっ!!」


に:「あんた・・・。チェンに何しようとした!」


閃光に包まれていた紫はにとりとチェンを見てため息を吐いた。

紫:「あーあ。これじゃまるで私が悪役ねぇ・・・」


にとりの閃光トラップにも怯まなかった紫は、扇子を広げて隙間を開いた。


紫:「まぁ私に異変を解決する義理はないし、どうしようと勝手にして頂戴。だけど・・・」


一旦言葉を切った紫は、ドスの効いた声で言う。


紫:「その橙が幻想郷に、良からぬ事をもたらす異端分子だったら。消させて貰うから」


それだけを言い残し、紫は隙間へと消えた。


に:「・・・・・・」

チェン:「・・・・・・」


沈黙と静寂が夜の空気を包む。


に:「チェン」


チェン:「うん」


にとりが小さく手を差し出すと、チェンはしっかりと掴んで来た。


に:「約束する。私は何があってもチェンを元の世界に戻してあげる」


チェン:「・・・うん!約束は守れよにとり!」


二人は握り拳を小さくぶつけた。

まるで男同士で約束を交わすかの様な仕草で。


空には半分の月が昇っていた。







To Be Continue・・・
相変わらず更新が遅い作者です。


幻想郷を越えるロケットを作り始めたにとり。

異変解決に動き始める博麗霊夢。


異変に気付きながら動かない紫。

それぞれの思惑が交錯する幻想郷でもう一人の橙は・・・





↓本編






霖:「今度は何の用だい・・・」


に:「ロケットの構造は出来た!けど燃料が無いんだ」

霖:「それ、今聞く事かい・・・?」


霖乃助が不満を言うのは当たり前。

現在時刻は丑の刻。


人間はおろか、ほとんどの妖怪達も寝静まる頃である。


に:「だって作り上げるのは早い方が良いじゃないか。『異変』解決の巫女が動く前に」


にとりは見透かす様な眼で霖乃助を見る。


霖乃助は眼を逸らす訳でも無く、ただにとりの視線を受ける。

霖:「僕は半人半妖だ。それにこの店の店主だからね。全てに平等だよ」


に:「あはは。違いないね」

けらけら笑うにとりは少し疲れている様だ。


霖:(僕がロケットの話をして半日足らずで完成させるくらいだ。相当頑張ってるのだろう・・・)


僕は眠気を払って頭を働かせる。

霖:「中に入って。燃料の相談だったね」


どうやら今日の睡眠時間は無くなりそうだ。


しかし、これっぽっちも嫌な気分では無かった。

自分もどうかしているのだろうね。









チェン:「うぅん・・・」

私が目を覚ますと、柔らかい布団が身体に掛かっていた。


微かににとりの匂いがする。

チェン:「・・・?にとり?」


よく見ると部屋にはにとりが居ない。

出掛けて居るのかもしれない。


チェン:「・・・・・・」

私は毛布を置いて外に出た。


寂しいと言う感情が胸の中に渦巻いて居る。

チェン:「にとり・・・」


優しく撫でてくれたにとり。

世話をしてくれたにとり。


私にとってのにとりは変わりつつある様だ。


?:「こんばんは。橙」

チェン:「!?」


チェンが臨戦体勢を取ると同時に、奴は現れた。

紫:「自己紹介が遅れたわね。私の名前は八雲紫。よろしくね橙」







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