前回のあらすじ。


作者が椛になりましたマル

↓本編。







椛:「ふぁ・・・。ねむ・・・」

白狼天狗の衣装に身を包んだ椛は大きな欠伸をした。


まぁ中身は作者だが。

椛:「射命丸の近くじゃ息抜き出来ないからな。哨戒の時が一番楽だぁ・・・」


射命丸の前ではこれまでと変わらない椛を演じる。

そう決めた俺は完璧に犬走 椛を演じて居た。


しかし四六時中演技しているのはかなり来る物があるのだ。

椛:「てか元凶の紫が現れないんじゃ話も出来ないよ・・・」


に:「おや?椛じゃないか~!」

椛:「ん?」


フラフラと飛行していた椛を呼び止めたのは、妖怪核弾頭こと河城 にとりであった。


に:「最近見てなかったけど、何かあったの?」

椛:「いや・・・。まぁ色々とね・・・」


にとりの質問をかわしつつ、作者は考えていた。

椛:「(確か椛とにとりは大の仲良し・・・。バレる可能性も高い!)」


に:「あ、話変わるんだけど」

椛:「ひゅい!?」


テンパる椛。

仕方ないと言えば仕方ないが。

に:「久々に会ったんだしこれ、指してかないかい?」


にとりが取り出したのは将棋盤。

つまりは将棋で勝負したいと言う事だが。


椛:「(´・ω・`)」

に:「顔文字!?」


椛:「ゴメン・・・。私将棋を指すとピチューンしちゃう病なの・・・」


に:「え。何その裏設定」

明らかに態度がおかしい椛ににとりは疑いの目を向ける。


に:「椛。何か私に隠してないかな?」

椛:「イイエ。ナニモ」


我ながら完璧な演技だ。

これなら誰にもバレる訳、

に:「嘘だね」


椛:「バレたぁぁああ!!!?」

あの三文芝居で騙されるのはチルノくらいである。


に:「あんたが何を隠してるか、話すまで逃がさないよ!!」

力強い口調て言い放ったにとりに椛は深くため息を付いたのであった。






To Be Continue・・・
紫によって幻想郷に送り返された作者。

幻想郷に起こっている異変とは?


作者の帰りを待つ射命丸は?


↓本編。






作:「ふざけるなよ紫ィ!?」

ガバッと起き上がった作者から飛び出した声は随分と高かった。


作:「ったくあのババア・・・。覚えてやがれ・・・」

作者の憤りに連動する様に尻尾が揺れる。

それと連動する様に頭に付いた耳がピョコピョコ揺れる。


作:「・・・ん?」

ふと視線を下に向けると、胸部に見慣れない膨らみが存在した。


作:「なんだこれ?」

恐る恐る手を伸ばし、触って見る。


作:「ひゃん!!」

自分から出たとは思えない可愛らしい声が響いた。


どうやら自分の胸の様だ。

触ったらビリっと来た。


作:「って俺の声、高くなってる?」

自らの声がまるで別人の様に聞こえる。

裏声で出した女の子声の様・・・。


作:「って何じゃこりゃああああ!?」

射:「どうしたんです椛!?」


射命丸が犬走 椛の声を聞き付けて部屋に飛び込んで来た。

さて、ここで重要なのは、叫んだのは作者であり椛ではない事。


椛:「・・・・・・」

射「椛・・・?」


射命丸が心配そうに見つめる中、椛は耳や尻尾を触っていた。

椛:「(・・・これ俺の身体じゃないよなぁ。十中八九紫の仕業だろうが)」


射:「椛・・・さん?」


いつの間にか射命丸が目の前で手を振って居た。

この場合自分が取るべき行動は・・・。


椛:「いきなり叫んでしまってすみませんでした!もう大丈夫です♪」

内心めっちゃキモチ悪いのを我慢しながら、俺は椛を演じることにした。


自分の事より目の前の困っている人がモットーの作者に、射命丸の困り顔は反則である。

射:「怪しい・・・」


椛:「あっはっは。ナンノコトヤラー」


こうして作者は戻って来た。

・・・犬走 椛の身体となって。






To Be Continue・・・
秋も終わり、冬が始まろうとして居る。

月は星の光を掻き消す様に爛々と輝いていた。


射:「そろそろマフラーを出さないと行けませんね・・・」

月明かりが照らす空の下。

射命丸 文は人知れず呟いていた。


射:「作者が消えて1ヶ月・・・。早いものですねぇ」

幻想郷から作者が消え、早1ヶ月。


幻想郷は相変わらず平和な毎日を送っていた。

しかし平和と言う事は事件も起こらないと言う事。


射:「夜遅くまで取材しても記事になりそうな事は無し・・・。本格的にまずいですねぇ」

新聞記者のネタ切れは記者生命の終わりに直結する。


つまり射命丸は新聞記者生命の危機に立たされているのであった。


射:「作者・・・。帰って来ないかなぁ・・・」






作:「幻想郷に戻れ・・・だと?」

紫:「えぇ。そうよ」

所変わって現代。

物置とも言える狭い部屋に八雲 紫と作者は居た。


紫:「にしても汚いわね。何ここ?物置?」

作:「俺の部屋にケチ付けないで欲しいんだが・・・」

紫:「・・・え。ここ住んでるの・・・?」

作:「だからそう言ってるだろう」


紫:「(汚い・・・ッ!!)」

紫が言うのも無理もない。


作者の部屋は物置より酷く、まるで生活感の無い部屋であった。


作:「汚いってのはわかってる。だが幻想郷に戻れとはどういう事だ?」


紫:「あぁ。その理由は言ってなかったわね」

紫は胡散臭い動きで扇子を開くと、口元を覆った。


紫:「幻想郷は今、平和なの」

作:「・・・は?」


紫:「幻想郷は貴方と言うイレギュラーが消え、かつて無い程平和になっているわ」


作:「喜ばしい事じゃないか。何の問題も無いだろう」

紫:「貴方はもう少し頭を使いなさい。イレギュラーの塊である幻想郷から貴方と言う一要素が消えただけで、幻想郷が平和になると思うかしら?」


作:「つまり何か。俺が消えた事で新たな異変が起きてると言いたいのか?」

確証は無いけれどね、と紫は首を振った。


紫:「まぁ貴方に伝えたのは同意を求める為ではなく現状報告だから」

紫が小さく扇子を振る。


と同時に作者の足元が消失する。

作:「え"」


紫:「精々頑張ってね。迷える作者さん」





作者、再び幻想郷へ



To Be Continue・・・