前回まであらすじ。


射命丸が変態でした。

↓本編。







射:「な~んだ・・・。椛の身体に作者が入ってるだけですか・・・ハァ」


椛:「何で残念そうなんだお前は。てか少しも疑わないんだな」

射:「生えてないなら興味ありませ~んだ」


椛:「・・・まだ言うか」

諦めが悪い射命丸にうんざりする椛。

と言うか女の子が生えてるだの言っちゃダメだろう。


射:「椛」

椛:「ん?」


射:「・・・お帰りなさい」

いきなり視界が真っ暗になる。

女の子特有の甘い香りで、射命丸に抱き寄せられていると気付いた。


椛:「・・・ただいま。文」

形容しがたい柔らかさに包まれながら俺はそう返した。


気恥ずかしさと感情の高まりで文の胸の感触は全く覚えていなかったがな。


紫:「ラブラブな所悪いけれど」

椛&射「ひゅい!?」


二人の頭上から紫が顔を覗かせていた。

紫:「犬走、いえ作者。異変解決に必要だと判断して連れて来られたと言う事を忘れて無いかしら」


椛:「・・・スマン」

椛は素直に頭を下げる。


女性の怒りはいち早く謝るのが効果的だしな。

紫:「・・・分かれば良いの」


射:「・・・・・・」

射命丸は紫を無表情で見つめて居た。


紫:「では私は失礼するわ。気を抜かない様に」

椛:「あーい・・・」


隙間から紫が消えると、椛は深いため息を吐いた。

椛:「紫はどうも苦手だなぁ・・・。論理的っつーか理屈っぽいし」


射:「・・・・・・」

椛:「文・・・?」


射:「え?あ、うん?」
射命丸がらしくもなく、上の空で受け答えする。


椛:「大丈夫か?」

射:「はい。大丈夫ですよ~」


また上の空になる射命丸に椛は怪訝な表情を浮かべるのだった。






To Be Continue・・・
作者はにとりに自らが椛では無い事を告げる。

しかしちょうどその時、射命丸が近くで聞き耳を立てていた。


半信半疑の射命丸を椛はどう対処するのか?

と言うかこれは作品として成り立つのか?

ドキドキの本編はこちら↓







射:「・・・・・・」

椛:「・・・・・・」


にとりに自分が椛でない事を告げたその翌日。

射命丸の家で無言の二人がそこに居た。


射:「・・・ゴホッ」

椛:「・・・ビクッ!」


射命丸の家に来てから椛はビクビクしっぱなしだし、射命丸は椅子で脚を組んだまま動かない。


そんなこんなで気まずい雰囲気が流れていた。

射:「椛ー」


椛:「ひゃい?」

射:「こっちおいで」

手招きする射命丸。

その表情からは感情を汲み取る事は出来ない。


椛が少しずつ近づいて行くと、射命丸は足組みを解いた。

射:「ここに座って?」


甘える様な声で指示されたのは、射命丸の膝の上。

フラグ臭がビンビンする。


椛:「えーと・・・」

射:「何よ~。私の膝には座れないって言うの?」


椛:「いや。誰だってそうだろ」

そして椛は気付いた。


素で突っ込んでしまった事に。

射:「ふ~ん・・・。椛が男口調でツッコミかぁ・・・」


椛:「ぐぅ・・・!!」

射命丸がなめ回す様な目つきで椛を見る。


射:「正直に聞きます。椛、貴方は・・・」

椛:「ッ・・・!」


射:「椛・・・貴方は、フタナリですか!?」

ビシッと空気が凍る音がした(気がした)。


椛:「・・・・・・」

射命丸の目は期待に満ちている。


一方の椛は目が死んでいる。

射:「生えてるんですか!?」


椛:「黙れ公然猥褻物野郎!!」

腰目掛け飛び込んで来た射命丸を、椛はローキックで吹き飛ばした。


ゴシャッと鈍い音を立てて壁に突き刺さる射命丸。

その姿はさながらスケ〇ヨであった。


椛:「アホらし・・・」










To Be Continue・・・
椛の正体は作者(♂)である。

しかし周りの者達にはいつもと変わらない椛を演じていた作者は、にとりに正体を見抜かれてしまう。


↓本編






に:「男・・・?」

椛:「その通りです・・・」


正座で座る椛を上から見下ろすにとり。

その視線には戸惑いが見え隠れする。


に:「えーっと・・・。その身体自体は椛本人だよね?」

椛:「ん。うん。・・・多分」

に:「はっきりしないねぇ・・・」


正座椛と立ちにとりの会話は続く。

に:「仮に君が椛の身体に入り込んで居るなら、戻す方法はあるね」


椛:「本当!?」

に:「まぁ仮説の上に仮説を重ねる事になるけどね」


にとりは何処からともなく紙とペンを取り出す。

に:「仮に椛の身体の中に君の意識が入り込んで居るとするとだね。その意識を別物に移す事で椛が元に戻」

紫:「その必要は無いわ」


突如空間に裂け目が出現し、中から紫が出てくる。

椛:「どういう事だ?紫」


紫:「無理に犬走を戻す必要は無いと言ったのよ」

に:「・・・話が見えないんだけど」

にとりは怪訝そうな顔をする。


椛の尻尾がフリフリ揺れる。

紫:「椛は今、現代の貴方の代わりを勤めて貰ってるわ。異変解決と同時に戻すわ」


椛:「私の代わりって・・・。まさか今の私の状況と同じじゃ・・・」
紫:「説明を省いたから同じだと思うわよ」


あぁ・・・。理解出来ない状況にうろたえる椛(俺の身体)が見える・・・。


そんな事を頭の片隅に思い浮かべた時だった。

不意に背後で何かが飛び立つ音がした。


椛:「ん?」

音がした方に向かうと、そこには誰かがしゃがみ込んで居た形跡。


地面には一枚の黒い烏の羽根。

椛:「あー・・・。文にバレたな・・・」


椛のため息が晴天の空に消えた。








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