椛の正体は作者(♂)である。

しかし周りの者達にはいつもと変わらない椛を演じていた作者は、にとりに正体を見抜かれてしまう。


↓本編






に:「男・・・?」

椛:「その通りです・・・」


正座で座る椛を上から見下ろすにとり。

その視線には戸惑いが見え隠れする。


に:「えーっと・・・。その身体自体は椛本人だよね?」

椛:「ん。うん。・・・多分」

に:「はっきりしないねぇ・・・」


正座椛と立ちにとりの会話は続く。

に:「仮に君が椛の身体に入り込んで居るなら、戻す方法はあるね」


椛:「本当!?」

に:「まぁ仮説の上に仮説を重ねる事になるけどね」


にとりは何処からともなく紙とペンを取り出す。

に:「仮に椛の身体の中に君の意識が入り込んで居るとするとだね。その意識を別物に移す事で椛が元に戻」

紫:「その必要は無いわ」


突如空間に裂け目が出現し、中から紫が出てくる。

椛:「どういう事だ?紫」


紫:「無理に犬走を戻す必要は無いと言ったのよ」

に:「・・・話が見えないんだけど」

にとりは怪訝そうな顔をする。


椛の尻尾がフリフリ揺れる。

紫:「椛は今、現代の貴方の代わりを勤めて貰ってるわ。異変解決と同時に戻すわ」


椛:「私の代わりって・・・。まさか今の私の状況と同じじゃ・・・」
紫:「説明を省いたから同じだと思うわよ」


あぁ・・・。理解出来ない状況にうろたえる椛(俺の身体)が見える・・・。


そんな事を頭の片隅に思い浮かべた時だった。

不意に背後で何かが飛び立つ音がした。


椛:「ん?」

音がした方に向かうと、そこには誰かがしゃがみ込んで居た形跡。


地面には一枚の黒い烏の羽根。

椛:「あー・・・。文にバレたな・・・」


椛のため息が晴天の空に消えた。








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