秋も終わり、冬が始まろうとして居る。

月は星の光を掻き消す様に爛々と輝いていた。


射:「そろそろマフラーを出さないと行けませんね・・・」

月明かりが照らす空の下。

射命丸 文は人知れず呟いていた。


射:「作者が消えて1ヶ月・・・。早いものですねぇ」

幻想郷から作者が消え、早1ヶ月。


幻想郷は相変わらず平和な毎日を送っていた。

しかし平和と言う事は事件も起こらないと言う事。


射:「夜遅くまで取材しても記事になりそうな事は無し・・・。本格的にまずいですねぇ」

新聞記者のネタ切れは記者生命の終わりに直結する。


つまり射命丸は新聞記者生命の危機に立たされているのであった。


射:「作者・・・。帰って来ないかなぁ・・・」






作:「幻想郷に戻れ・・・だと?」

紫:「えぇ。そうよ」

所変わって現代。

物置とも言える狭い部屋に八雲 紫と作者は居た。


紫:「にしても汚いわね。何ここ?物置?」

作:「俺の部屋にケチ付けないで欲しいんだが・・・」

紫:「・・・え。ここ住んでるの・・・?」

作:「だからそう言ってるだろう」


紫:「(汚い・・・ッ!!)」

紫が言うのも無理もない。


作者の部屋は物置より酷く、まるで生活感の無い部屋であった。


作:「汚いってのはわかってる。だが幻想郷に戻れとはどういう事だ?」


紫:「あぁ。その理由は言ってなかったわね」

紫は胡散臭い動きで扇子を開くと、口元を覆った。


紫:「幻想郷は今、平和なの」

作:「・・・は?」


紫:「幻想郷は貴方と言うイレギュラーが消え、かつて無い程平和になっているわ」


作:「喜ばしい事じゃないか。何の問題も無いだろう」

紫:「貴方はもう少し頭を使いなさい。イレギュラーの塊である幻想郷から貴方と言う一要素が消えただけで、幻想郷が平和になると思うかしら?」


作:「つまり何か。俺が消えた事で新たな異変が起きてると言いたいのか?」

確証は無いけれどね、と紫は首を振った。


紫:「まぁ貴方に伝えたのは同意を求める為ではなく現状報告だから」

紫が小さく扇子を振る。


と同時に作者の足元が消失する。

作:「え"」


紫:「精々頑張ってね。迷える作者さん」





作者、再び幻想郷へ



To Be Continue・・・