物語はハジマリから間違っていた。





ってな訳で呼ばれました作者です。

慧音と霖之助が始まって結構経ちましたが、コメントが付いたりして嬉しい限り。


それで、少し前の話からタイトルが「慧音と霖子」に変わっていた事に気付いた人もいたでしょう。



ぶっちゃけて言えば「慧音と霖子」は、慧音が見ていた主観的であり、客観的な夢のお話です。


都合の良い現実、存在するはずのない者。

全て見せられていた幻。



慧音に悪夢を見せていたのは、女の子化した霖之助。

つまりは霖子です。


この場合、霖子の皮を被った作者と言えばいいでしょうか。



作者、と言うのは私ではなく、私が描く幻想郷に居る神みたいな奴です。

気まぐれで現れ、良くない事をして消える。


怪異の様な奴。


まぁそんな謎説明は放り投げます。



作者が自分を騙しているのに気付いた慧音は、霖子に向かって「ニセモノ」と言い放ちます。


作者は慧音が気付いた時点で悪夢を終わらせると決めていたので、物語は唐突に終わった訳です。



ま、ぶっちゃけかなり長い駄ストーリーを慧音と霖之助に混ぜただけで。



次回からは慧音と霖之助に戻ります。






To Be Continue…
物語は予想を超える。


↓本編






「慧音」


「なんだ?霖子」

霖子は慧音の眼を見ずに言う。


「君ハ勘違イヲシテイル」


「勘違イ?」

辺りの喧騒は一層激しさを増す。


しかし、二人の空間だけは無音。

「私が****な訳ないじゃない」


「お前は****じゃないと。そういうのだな」

霖子は無言。


慧音も言葉を切る。

「霖子、いや****。私をあまり舐めるなよ?」


ヒュオ!!と空気を切り裂いて、慧音の箸が霖子の喉元にあてられる。

あと数センチ深く突き立てるだけで、霖子の命は終わる。


「私の自由を奪って何をするつもりなのかな?卑猥な事でもされてしまうのかしら」

突き立てられた霖子は怯えるでもなく、落ち着き払っている。


周りの客は二人が見えていないかの様に、普通に振る舞い続けている。

喉元に箸を突き立てると言う、かなり危険な行為をしているのにだ。


「そうだな。卑猥な事も悪くない。だが私がお前にする事はたった一つだけだ」


スッと箸を喉元から外し、慧音が言う。

「**」


次の瞬間、霖子の喉に慧音の箸が深々と刺さった。

ブバッ!!と紅い花が霖子の首から咲く。


「へぇ。容赦ないんだね。どこら辺から気付いてたのかな?」

喉から箸を生やした霖子は平然と喋る。

「気付いたのはさっきのミスティアの行動だ。あの子は人の首筋に手を掛けない」


「それは知らなかったな。僕もうっかりしてたよ」

ズボッと刺さったままの箸を引き抜いた霖子が、店の出口に歩いていく。


圧倒的違和感。

この空間自体が異常。


「ま、次はバレない様にするよ。それで慧音」

くるりと振り返った霖子が言う。


「良い悪夢は見れたかな?」






私は静かに眼を覚ました。

時間にして早朝だろう。


ムクリと身体を起こした私は、小さく呟いた。


「人の夢で遊びやがったな。作者の野郎」


夜明けはまだ、来ない。






次回、作品補足説明&諸設定公開


To Be Continue…
名探偵ミスチーによって霖子の正体がバレてしまうのか!?

若干ドキドキの第13話、開始!


↓本編







「誰かに似てるんだよなぁ……」

「うの……ん」


ミスチーが顔を険しくしながら霖子に詰め寄る。

まさかミスチーは霖子が許されざる薬で女の子になっている霖之助だと気付いたのか…?


「う~ん……。ま、どうでも良いか。それより注文をくれない?」

「「どうでも良いんだ!?」」


ニッコリしながらミスチーが頷く。

「どうでも良い事より儲けになる方を取るに決まってるじゃん」


「……そうだな」

可愛い顔して結構がめつい娘だ。


妖怪だからだろうか。

「まぁミスティアに任せるよ。適当に焼いて持って来てくれ」


「いい加減な注文だけど、良いだろう!最高の八目鰻をご馳走するよ」

奥に戻っていくミスチー。


しかし、霖子の首にもたれて一瞬、声を掛けた。

「美味しい鰻を食べていきなよ。古道具屋のお兄さん」


「!?」

ビクゥ!!と身体を震わせた霖子に、ミスチーはウィンク一つ残して戻って行った。


霖子に気付いた上、正体をバラさずに去っていく。

ミスチー…カッコイイ!!


「…………」

ふと慧音が突き刺す様な視線で私を見ている。


まるで獲物を狙う野獣の眼だ。

「うのん?慧音…?」


「…………」

私の声に全く反応しない慧音。


何かがおかしい。


「なぁ霖子」

「うのん?」


周りが騒がしい中、慧音と私の間だけが無音になっていく。

慧音は表情を変えずに言葉を出した。


「***、******?」


ザァ……と喧騒が慧音の言葉を掻き消していく。


二人は、無言のまま席についている。







To Be Continue…