すっかり女らしくなってきた霖之助。

いつになったら戻るのだろうねぇ霖子。


↓本編。






時間は全くと言って進まない。

前話から数分後の話。


「八目鰻……」

「うむ。元は移動屋台で店を持っていた妖怪が、古民家を借りて営業している店だよ」


慧音は席に付きながら帽子を取る。

霖子は向かい合う様に座った。


店内は昼過ぎだと言うのに、適度に人が入っている。

そこそこ繁盛しているのだろう。


「うのん?その店主って言うのは?」

「ん。あそこの奥で鰻を焼いてる子がそうだな。結構可愛くて人気があるんだ」


歌も上手いし、と慧音は真顔で言うが。

私には一つ引っ掛かる物言いだ。


「ねぇ慧音。一つ聞きたいのだけど」


「うん?なんだ霖子」
顔を上げた慧音に私は質問を投げた。


「慧音ってレズビアンなの?」

「ぶっ!?」


超咳込む慧音を霖子はただ見ているだけ。

と言うかなんつー事を聞くんだ元朴念仁。


「いきなり何を聞くんだ馬鹿者!?」

「うのん。慧音って女の子を可愛い、興味があるとか言うから。女の子が好きなのかなーって」


霖子がドスドスと言葉を慧音に突き立てる。

容赦ないな、霖子。


「違う!違うぞ霖子!?確かに私は可愛い女の子が好きだが、キチンと霖之助と言う思い人がっ…!」


「……っ!!」

霖子が顔を真っ赤にして俯き、慧音はピシッ!!と動きを止める。


二人の間に沈黙が訪れた。

「うちの店でラブコメってんじゃないよ」


割烹着に身を包んだミスティア・ローレライが二人のピンク空間に割って入る。

ナイスミスチー。


「いらっしゃい先生。毎度どうも」

「あ、あぁ…」


ミスチーの割り込みで正気に戻った慧音が声を出す。

それに頷きつつ、ミスチーは霖子に眼を向ける。


「ん?貴方どっかで見た様な」


「うのん!?」

いきなりやって来るピンチ。


こんな中途半端な状態で次回に続く。







To Be Continue…
今さっき、諏訪大社本宮に参拝してきた。

御柱はやはりデカイ。
射命丸新聞 幻想支社-SH3E0083.jpg


生憎の雨であったが、それでも参拝客はちらほら見えた。

ツアーだろう。


参拝路を通ると厳かな雰囲気がアタイを包んだ。

流石神社である。


そして私は、絵馬掛けに足を向けた。

そこには……
射命丸新聞 幻想支社-SH3E0087.jpg



………何も見なかった事にしよう。

因みにアタイは黒いフード付きジャンパーにジーパンでした。



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急遽女の子化した霖之助(改め霖子)。

香霖堂にやって来た慧音とランデブーする羽目になった霖子は、一体どうなるのか!?


↓本編








「おやぁ、先生!うちの子がお世話になってます!」

「あぁ料理屋の。ご無沙汰しています」


霖之助が霖子になった日と同日。

現代時間で午後2時頃。


香霖堂を後にした二人は人間の里を訪れているが、行き違う人々から次々と声を掛けられている。


主に慧音が、だが。

「慧音って本当に里の人達に信頼されてるんだね」


「ん。霖子は私の事をよく知ってるんだな。まぁ私はここで先生をしているしな」

自慢するでもなく、ただ褒められた事を受け取る慧音。


気取らない態度がまた慧音の雰囲気を、美人にしている。

「うのん」


美人、と言う所に霖子は少し反応する。

いつもは考える事もない思考に多少の戸惑いを覚えたのだ。


やはり女の子化しているからなのか?

「なぁ霖子」


「うのん!?」

そんな事を考えていた霖子に慧音が声を掛ける。


「ん?どうした?怯えた様な顔をして」


「う、うのん。びっくりしただけ…」

そうか、と慧音は頷くと一つの店に霖子を引っ張っていく。


「そういえば霖子はお昼がまだだったな。少し食べて行こう」

「うの!?そんな、慧音に悪いよ!」


私が慧音に遠慮がちの言葉を掛ける。

だけど慧音は手を離さなかった。


「それじゃあ言葉を変えよう。私が料理屋に寄りたいから、ついて来てくれないかな?」


慧音は卑怯だ。

だってそうだろう?


「……うん。ついてく」

とびきりの笑顔でそんな事を言われたら。


断れる訳ないじゃないか。





慧音と霖子 ⅩⅡに続く。


To Be Continue…