わたくしこと幻想郷のブン屋には、一つの変わった癖がある。


癖って言うか、無意識下の他愛もない事だが。


何故かは知らないが、流行りものに興味が湧かない。

アニメしかり、漫画しかりなんでもそうだ。


そうしてブームが過ぎてから、私がはまる。


オチも笑いもないただの小話だったとさ。
前回のあらすじ!

魔理沙が泣いて、霖之助が女になって、慧音が来ました。


↓本編







「…………」


「…………」

香霖堂の扉を開けた格好で、慧音が静止している。


表情は「驚き、困惑、誰?」を混ぜた顔だ。

「え、えぇと…」

「霖之助の服を着た……女の子」


女化した霖之助が弁解する間もなく、慧音が霖之助に詰め寄る。

「君は誰だ!?霖之助とはどんな関係だ!?と言うか、可愛いじゃないか君!」


「う、うの~ん…」


いきなり大声で攻め立てられ、霖之助…、いや霖子は何も答えられない。

最後のは自分の心情だったし。


「しっかし…。勝手に霖之助の服を着ては駄目だぞ?私も着た事があったんだが、焦って着て帰ってしまったんだ」

「やっぱり服泥棒は君だったか……」


気付かれない様に呟いた霖子。

しかし、自分の今の状態を慧音に勘付かれる訳には行かない。


どれだけ弄られるかわかったものじゃないからね。


「私は霖子って言います。僕…じゃなくて、霖之助さんとは顔見知りって言う所です」


「霖子……。聞いた事がない名だな……」

うの~ん…、と苦い顔をする霖子。


それもそのはず。

自分の名を雑に弄っただけだし。


「と、とりあえず霖之助さんはすぐには戻らないそうですので、お店を出ましょう」

「そ、そうなのか?と言うか霖子、なんで慌ててるんだ?」


「慌ててないよ!」


半ば強引に霖子は慧音を香霖堂から引き離した。

更なる災厄が降り懸かるのが嫌だから。


(……これからどうしようかなぁ)

女の子の身体でいられる時間が謎であり、戻れるかどうかも怪しい。


不安でいっぱいな霖子の一日が始まるのであった。






慧音と霖之助 ⅩⅠへ続く

To Be Continue…
慧音と霖之助の距離は縮まる事なく時は進む。

マンネリの物語を変えるべく、魔理沙が動く!


↓本編







「こーりーん。邪魔するぜー」

「お客じゃないなら招き入れたくないけどね。いらっしゃい魔理沙」


現代時間で言う朝10時頃。

香霖堂に霧雨魔理沙が来訪する。


「聞いてくれ香霖。また珍しいキノコを見つけたんだ!」

「……一応聞くけど、僕にそれを伝えてどうするつもりだい?」

ニヤニヤしながら近付いてくる魔理沙。


その手にはどす黒い液体入りの小瓶が握られている。

「そのキノコの効果って言うのがまた面白くてな。男を女に、女を男にするって奴なんだ」


ニヤニヤ顔が崩壊しながら魔理沙が更に詰め寄る。

すごく怖い。


「……それで?」

「そのキノコを材料に、男女入れ替え薬を作ったんだ。飲め香霖」


「嫌だ!」


速攻で逃げようとする霖之助。

しかし、魔理沙がそれを阻止する。


魔理沙の目付きは狂気に支配された様だ。

「ごちゃごちゃ言わないで飲めぇ!これを飲ませる為だけに呼ばれた私の気持ちを汲みやがれぇぇ!!」


半泣きの魔理沙が霖之助の口に小瓶を突っ込む。

「ムガガッ!?」


超が付く程無理矢理薬を飲ませた魔理沙は、そのまま店外に飛び出して行った。


「うわぁぁああん!作者のアホー!!」


出番が少ないから泣いているのか、自分が霖之助と結ばれないから泣いているのか、はたまた両方なのか。

それは魔理沙しかわからない。


ともあれ霖之助に女化薬を飲ませる事に成功。

「げっほげほ!何をするんだあの子は……」


咳込む霖之助が立ち上がった。

すると、胸がつられてポヨンと揺れる。


無言で霖之助は↓を見た。

そこには、男にはないはずのおっ〇いが(自己主張強めで)ある。


「…………」

「霖之助~。遊びに来たぞー」


何とも(悪い意味で)良いタイミングで慧音が来店する。

無言で慧音を見つめる霖之助と、同じく無言の慧音。


空気が凍った。






慧音と霖之助 Ⅹに続く。


To Be Continue……