前回のあらすじ!

魔理沙が泣いて、霖之助が女になって、慧音が来ました。


↓本編







「…………」


「…………」

香霖堂の扉を開けた格好で、慧音が静止している。


表情は「驚き、困惑、誰?」を混ぜた顔だ。

「え、えぇと…」

「霖之助の服を着た……女の子」


女化した霖之助が弁解する間もなく、慧音が霖之助に詰め寄る。

「君は誰だ!?霖之助とはどんな関係だ!?と言うか、可愛いじゃないか君!」


「う、うの~ん…」


いきなり大声で攻め立てられ、霖之助…、いや霖子は何も答えられない。

最後のは自分の心情だったし。


「しっかし…。勝手に霖之助の服を着ては駄目だぞ?私も着た事があったんだが、焦って着て帰ってしまったんだ」

「やっぱり服泥棒は君だったか……」


気付かれない様に呟いた霖子。

しかし、自分の今の状態を慧音に勘付かれる訳には行かない。


どれだけ弄られるかわかったものじゃないからね。


「私は霖子って言います。僕…じゃなくて、霖之助さんとは顔見知りって言う所です」


「霖子……。聞いた事がない名だな……」

うの~ん…、と苦い顔をする霖子。


それもそのはず。

自分の名を雑に弄っただけだし。


「と、とりあえず霖之助さんはすぐには戻らないそうですので、お店を出ましょう」

「そ、そうなのか?と言うか霖子、なんで慌ててるんだ?」


「慌ててないよ!」


半ば強引に霖子は慧音を香霖堂から引き離した。

更なる災厄が降り懸かるのが嫌だから。


(……これからどうしようかなぁ)

女の子の身体でいられる時間が謎であり、戻れるかどうかも怪しい。


不安でいっぱいな霖子の一日が始まるのであった。






慧音と霖之助 ⅩⅠへ続く

To Be Continue…