彼の姿を見た瞬間
なぜかわからないけど涙が溢れてきた
「え、おい!何で泣いてんだよ!
今日美羽の誕生日じゃん!
おーい!泣くな泣くな~」
「だって…だって…」
泣き止むまで、ずっと背中を擦ってくれていた
ようやく落ち着いたころ、
「もしかして、俺こないと思った~?
可愛いとこあんじゃん♪」
「そんなんじゃ…!!!
ないこともないこともないこともないことも…」
「おいどっちだよ!」
「「あははは…」」
ほんとは嬉しかったんだよ
一瞬でも、私の誕生日を過ごしてくれて
ほんとに自分の口じゃないと思うぐらい
動かない口が憎かった
「ままま…そんな美羽に
プレゼント持ってきました~!!!
ぱんぱかぱーんっ」
自分で効果音を言ってしまう健斗
「え、いらないっていったのに…」
「いいのいいの!
っていうか、こっから真面目に話聴けよ。」