「健斗…けんとぉ…」
「ほらまた泣く~
顔ぐちゃぐちゃなってんぞ!」
「もとからぐちゃぐちゃだから
も、いいの~…」
「ほら!プレゼント渡すから!
顔あげなよ」
私はプレゼントのことなんて
すっかり忘れていた
健斗からもらった言葉のすべてがプレゼントだと想っていた
「目つむってみ?」
言われるままに目をつむる私
左手をとられ、薬指にひやっとする感触
「はい!開けていいよ」
そこには、きらきら光る指輪があった
「え…こんなの…」
「はい!いらないとかゆうのなしね!
俺の気持ちだから
これがあるかぎり、俺はお前を守り通すよ
いつまでも」
けんと…ありがとう
本当にうれしかったよ
君に出会えてよかった