7/14
深見さんのピアノですが、打鍵の強さ、それに伴う音符自体の意味付けの強さをまず感じ、また、音同士の連関の強さに由来する、弾かれる音楽そのものの構造と音楽の持つ勢い・流れの良さが感じ取れます。その一方で、ゆったりとした部分でのコクや味わいに不足するような印象も無く、曲を通してお聴きした時の満足感を相当に感じる演奏です。その中で、語られる言葉がほんの少し過ぎるような音楽にも聴こえ、個人的な好みからすると、言い方が難しいのですが、もう少し行間が感じられる=作曲家が書いた音楽の意図をそのまま投影したような、いわゆる「佇まい」が感じられるような演奏もお聴きしたいと思いましたが、彼女の演奏スタイルは確立されておられますし、それが彼女の個性でもあるんですよね。実際に、これまでの多くのコンクールでの受賞歴からも、彼女の音楽が評価されていると言うのも、また事実です。技巧的にも相当なものをお持ちですが、この日は帰国してすぐ(しかも、大雨でいくつものトラブルがおありになった由)と言う状況もあり、わずかに安定していなかった部分もあったでしょうか。
当日購入させて頂いた最新CD=ドビュッシー/12の練習曲とラヴェル/「鏡」と言う、2人の作曲家の作品を並列されていると言う選曲を見ても、彼女の幅広い音楽性を汲み取ることが出来ます。実際にこの日の演奏でも、ドビュッシーは比較的自由な雰囲気で弾かれていた印象ですし、ラヴェルはとても引き締まった演奏と感じ、彼女の選曲の意図ははっきり表出されていたと感じました。個人的に最も注目していた「ダンテ~」、嬰ヘ長調の部分あたりの、天国的な美しさと心情の表出はとりわけ見事で、その前後の部分との対比が十分に際立っており、彼女のまた違った一面を垣間見ることが出来ました。これまで、この曲の実演には非常に多く接していますが、森本 美帆さん、梅田 智也さんの実演に並ぶ三本の指に入るような名演だったと思います。曲間のトークや終演後にお客さん達との会話で聞えて来た「コテコテの関西弁」も、とても楽しかったですね。
素晴らしい演奏の数々、ありがとうございました。今後益々ののご活躍を、心より願っています。
7/9
数年前に一度、そして昨年に一度、ライヴで演奏をお聴きした深見 まどかさんのコンサートを聴きに伺いました。
事前に告知されていたプログラムから、サティとドビュッシーの一部が割愛され、その代わりに、ドビュッシーの異なる曲と、ラヴェルから1曲が加えられていました。「ベルガマスク組曲」はぜひ全曲お聴きしたいと思っていましたが、それが叶わなかった代わりに、思いもかけないラヴェルの「道化師の朝の歌」をお聴き出来たと言うことになります。当日、販売が開始された彼女のデビューアルバム「ドビュッシー「12の練習曲」/ラヴェル「鏡」」の、宣伝も込めての曲目変更と言った感も無きにしもあらずですが・・・。
感想をちょっと詳しく書かせて頂きたいと思い、少し時間を置いて再度記事を書かせて頂こうと思っていますので、当日の演奏については、今日はここまでとさせて下さい。
終演後、この日弾かれたリストと、数年前にお聴きしたワーグナー=リストの楽譜にサインを頂こうとお待ちしていましたが、熱心なファンの列が途切れず、1時間程待つような感じになりましたが、お話もさせて頂き、お待ちして良かったです。彼女の思う、ラヴェルとドビュッシーの「違い」をお聞きできたら更に良かったんですが、時間もありませんでしたし、それはまた次の機会と言うことに。購入させて頂いた彼女のCDも良く聴き込みたいと思います。
私が、坂本 彩さんと親交があると申し上げたところ、彼女に写真を送りたい(私がどのような人物かわかりませんから、ね・・・)と言うことで、恥ずかしながら、ツーショットの写真を撮られてしまいました・・・。演奏後のお疲れのところ、いろいろとありがとうございました。
















