音楽と競馬、思ったことを書いて行きます -18ページ目



私が持っているブラームス/ヴァイオリン協奏曲の譜面は、ベーレンライターが出版元のものです。なぜこの譜面を購入したかと言うと、同梱されているカデンツァの楽譜が7作品分入っていたからです。





J.Joachim-1


J.Joachim-2


J Joachim-3


C.Halir


H.Heermann


F.Busoni(ティンパニ入り)


L.Auer

現代ではほとんど聴かれなくなったものもありますし、ここには入っていないクライスラーやハイフェッツのカデンツァも有名です。また、




M.Reger

無伴奏ヴァイオリンのための前奏曲とフーガ op.117-6

このレーガーの作品は、冒頭の上向形が、ブラームスの独奏ヴァイオリン導入部とそっくりだと言うことで、以前クレーメルの盤で聴くことが出来ました。


これらの譜面を引っ張り出して来たのは、今月31日に郷古廉さんが兵庫県立芸術センター管弦楽団との共演で演奏されるこの曲のカデンツァが、いったいどれになるのか、あるいはここに無いものになるのか、と言う話を、とあるコアメンバーの方と話する機会があったからなのです。郷古さんは、最近ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を弾かれた時、ブゾーニが書いたティンパニ付きのカデンツァを弾かれたと一部で評判になり、もしかしたらブラームスでもティンパニ付きのブゾーニのカデンツァを弾かれるかもしれないなあなんて話から、久しぶりにこれらのカデンツァを一通り譜読みし直してみた訳です。まあ当日までのお楽しみですが、こうやって譜面を見ながら予想・想像してみるのも楽しいものです。手元にないクライスラーやハイフェッツのものも、実際に手に取って見てみたいものです。ブゾーニのティンパニ付きのカデンツァ、実演でもぜひ聴いてみたいですね・・・。

5/3

4/27(日) 18:15~ M-3 公演


この日の最終公演。これまでは満席だった客席も、7分程度の入りと寂しい感じ。時間が遅いとこうなるんですかね・・・。私はこの公演をこの日最も楽しみにしていました(曲目が、と言う意味ですが)。

アンサンブルは、実演も録音も良く聴きますが、この四重奏団のことは正直あまり良く知りませんでした。この四重奏団は、チェロ奏者の実力が突出していて、次いでヴィオラ。低音域がしっかりしていると言うことは、音楽の基礎の部分にブレがありませんので、音楽が一層充実したように聴こえるように思います。対して、2人のヴァイオリン奏者は、年齢的な衰えもあるのでしょうが、幾分安定感や音楽的な「ふくよかさ」に欠け気味と言った感じでした。それはそれぞれがソロになった時に特に感じましたが、アンサンブルの場面では過不足無く、逆に、ある意味そう言った「禁欲的」な姿勢=室内楽に特化したような弾き方は、彼らが目指す引き締まった音楽を作り上げて行く上では必要不可欠なものと考えられなくもありません。クラリネットのセヴェールさんですが、多少音が硬く感じたのは、会場の音響が原因なのかもしれませんが、技巧的にも音楽的にもとてもしっかりとしたバックボーンをお持ちの奏者とお見受けしました。年齢的に親子以上に離れてはいましたが、お互いに寄り添い、尊重し合いながらの演奏は、聴衆も心温まる瞬間でしたし、アンサンブルとしてはかなり上質なものと感じました。全体的には緊張感のある引き締まった演奏だったと思いますが、特に第2楽章の「深さ」は最も印象に残りました。とても20歳の奏者がソロを吹いているような雰囲気では無かったですね。とても質の高いアンサンブルを聴かせて頂きました。



5/1

4/27(日) 16:45~ L-2 公演

ブラームスと全く同じ座席で聴かせて頂きました。こちらの耳が慣れたのか、あるいはオケ側が会場の響きに慣れたのか、どちらかはわかりませんが、音が座席まで良く届いているような感触があり、細かいニュアンスも良く聴き取れ、この演奏は相当良かったように感じました。まあそれ以前に、ブラームスの4番とドヴォルザークの9番の曲の出来具合が大きく違うんですけどね。ブラームスの4番はやはり相当シリアスな作品で、音符を素直に演奏しても「音楽」としては成り立たない質の曲なんだと思います。譜面自体相当入り組んでいますし、曲に対する思い入れとか、共感とか、意思とか、もちろん演奏技術とか、そう言ったいろんな要素が揃わないと「名演」とまでには至らないんです。一方で、このドヴォルザークの9番は、テンポ、リズム、デュナーミク、縦の線、個人技、こういった要素が上手に盛り込まれた演奏であれば、ある程度「聴ける」曲なんですよね。アマオケの演奏で聴き比べれば、言いたいことがわかって頂けると思うんですが。大フィルさんぐらいのレヴェルであれば、演奏し慣れた曲でもあるでしょうし、まあそんなにお粗末な結果にはなるはずがありません。尾高さんの指揮も非常に真っ当で、逆に言えば常識の範囲内で済ませてしまったような感じですが、ブラームスの時と同様に、場所場所ではユニークさを聴かせていたのは、こういう類の演奏会であっても、「巨匠」としての意地みたいなものを見せたかったと言うことなんでしょうね。結果論ですが、演奏の順番を入れ替え、最初にドヴォルザーク、そしてここでブラームスと言う方が良かったのかなと思いました。

3歳以上のお子さんが入場出来る大ホールの公演でしたが、お子さんが出されるひどい雑音のようなものはほとんどなかったと思います。(上の階からお一人だけ激しい咳き込みをされていたお子さんは気になりましたが) 大人が出す雑音の方がひどく、鈴や飴の包み紙などの雑音が至る所で響き渡っていたのは、残念でした。お目当ての楽員さんとお話したく、終演後に楽屋口を目指して行きましたが、着替えずにお帰りになられるようで、早々とシャトルバスに乗り込んで行かれてしまいました・・・。



4/30

4/27(日) 15:15~ M-2 公演


言い方は悪いですが、大阪フィル公演の間の「時間潰し」と思って聴かれた方も多かったのではないでしょうか。私もそうでした・・・、ごめんなさい・・・。でも、素晴らしい公演でした。たった20人の声楽アンサンブルですが、出演者の「本気度」は並みではありませんでした。プログラムは、誰もが楽しめるように、硬軟交互に上手に配置されていました。聴かせたかった曲は、ブラームスの「ジプシーの歌」でしょうが、そこに向けて上手く盛り上げながら、飽きさせずに持って行きましたよね。とにかく圧倒的な声量と表現力。素晴らしい声楽アンサンブルです。とにかく準備周到、知っている曲・聴いたことの無い曲関係無く、誰もが息をのんで聴き入っていたように思います。来年伺えるのであれば、間違いなく再び聴いてみたい団体の公演でした。心から感動しました。



4/29

4/27(日) 13:30~ L-1 公演

練習時間も限られるでしょうし、公演の位置づけも良くわかりますので、あまり期待せずに聴きに行きました。まず、座った場所が良くなかったです。初めて伺う会場の座席を選ぶのは少々怖いものですが、今回は2階席と言うことでしたが、まさか1階席の延長・後方が2階席とは思ってもみませんでした。舞台から相当遠い場所で、おまけに頭上には3階席が被さっていますので、音が全然届いて来ない場所でした。そんな状況ですから、演奏が良く聴こえて来るはずもないんですが・・・。それにしても、非常にあっさりとした冒頭から、淡々とブラームスが進んで行きます。オケ側も弾き慣れない会場だったと言うこともあるのでしょうか、探りながら音を出していると言った感じもあり、音楽そのものも感じにくい演奏だったですかね。言っては悪いですが、第2楽章まではルーティンワークっぽい感じもあり、大フィルの持つ潜在能力で以って、極々無難に曲が通り過ぎて行く、そんな感じで、聴いていても面白くも何ともない演奏でした。が、会場の響きに慣れたのか、それとも私の耳が慣れたのか、第3楽章に入ると急に生き生きと聴こえ出して来たのには自身驚きました。音が有機的に絡み合うように聴こえ出し、第4楽章は速めのテンポに乗って、かなり充実した響きを造り出していたように感じ、大フィルの底力を垣間見ました。トランペットの音が突出して大きく聴こえたのは、場所のせいかもしれませんが、バランス面で多少違和感を感じました。ホルンの精度が今一つでしたし、木管のピッチも怪しい場所がありましたが、ま、こんなものなんでしょう。尾高さんの指揮ですが、全体を通して非常に無難・オーソドックスなものでしたが、そこは巨匠ですから、各楽章で何か所ずつか、ご自分の「刻印」を押すかのようなユニークな解釈を見せていました。非常に「手堅い」傾向のブラームスだったと思います。ま、イベント公演ですし、こんなものでしょう。



4/28

4/27(日) 11:00~ M-1 公演



有料公演の最初は、書道と音楽との融合と言う興味深い舞台でした。この手の公演は「付け焼刃」的なものが多いのでしょうが、実に見応え・聴き応えのある素晴らしい公演でした。

演奏された音楽がどれも聞き覚えのある一流の音楽だったこと、そしてピアノ4手・連弾で弾かれた演奏の質が髙かったこと、それだけでこの公演が行われた意義が十分にあったように思います。それに乗っての書道パフォーマンス、生徒さん達はさぞ気持ち良かったでしょうね。書道パフォーマンスは4つ行われましたが、どれも音楽に良く合っていて、楽しめました。



(この公演は、終演後の会場撮影が認められています)

ホールスタッフの照明技術も高く、出来上がった作品が舞台上で良く映えていましたよね。また、司会を務められたMBSの上田悦子アナウンサーのスムーズな進行と舞台への共感・理解も、この公演が成功した大きな要因だと思います。

終演後、舞台ではしゃぐ生徒さん達を背に、江上菜々子さんがブラームスのワルツを淡々と弾き続けておられたのが印象的でした。また来年もぜひ観に行きたいですね。



4/27

朝食をJR元町駅近辺で摂りながら、早目に会場に到着しようと思い、とりあえず7時50分頃到着したんですが、駅構内が騒々しいので、どうしたのか駅員に聞いたところ、直前に人身事故があり、電車の運転が止まっていると言うではありませんか。快速でゆっくり座って行こうと思っていましたが、これはまずいと言うことで、とりあえず新快速が止まる隣の三宮まで行くことにしました。しかし、三宮駅でも全ての電車が止まっているとのアナウンスで、結局新快速が来たのは25分遅れ。焦りました・・・。電車もかなり混んでいて、結局大阪駅まで座れずに、朝から疲れました。


JR大津駅からバスで数分、会場に到着。


ポールにはフラッグがはためいています。


会場のびわ湖ホール。


出店もいくつか出ているようです。


配られていた会場案内図。初めての人にはわかりにくいですね。


こんな飲食ブースの案内もありましたが、あまりすすんで食べたいと思わせるようなものは無かったですね。朝食食べないで電車に乗ったので、とある出店で朝食用のものを購入しましたが、値段を間違われて、朝から大損でした。


事前にクレジットカードで決済していたので、チケットを受け取りにだけ行きましたが、その手際の悪いこと。


朝からいろいろバタバタしていて、出遅れてしまいました。メインロビーではザワザワと・・・。


滋賀県知事の嘉田 由紀子さんが、ご挨拶されていました。朝からご苦労様です。


スポンサーの皆様。


配られていた催し一覧。





外で、朝食を食べながら公演を待っていると、高校生がオープニングの練習をされていました。石山高校ですか、音楽科って言うのがある学校なんですね。上手でしたよ。


無料コンサート一覧。


会場の外では、びわ湖ホールオフィシャルスポンサーの企業が、お茶席を設けられていました。お子さん向けに「菓子作り体験コーナー」も行われていました。



目を反対方向に向けると、湖畔広場で演奏が。



メインロビーでも楽しい催し。


会場外のモニターから。大ホールの様子。


中ホールで行われた朝一番の公演の様子。終演後は写真撮影OKでした。

先日、カワイ梅田店で行われた公演に伺った際、こちらのお店に縁の深いアーティストの方々のサインが書き込まれたピアノの屋根板が、ホール前に飾られていました。表・裏にぎっしりのサインの数々、壮観ですね。

皆さん良くご存じのアーティストさんのお名前も、ちらほら。カワイ梅田店に行かれた際は、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。あるいは、これを観ることを目的に行かれるのも、楽しいと思いますよ。

カワイ梅田の公演に伺う前、どうしてもお聴きしたい催しがあり、伺って来ました。

先日のコンクールでお聴きした北脇 菜々子さんの安定した演奏は、彼女の実力がどんな場面でも発揮されるんだと、大変感心しました。

同じく、先日のコンクールに出場されていた北川 結愛さんのプロコフィエフですが、彼女の年齢からすると、少し背伸びをされているような印象があり、別の機会に違う曲もお聴きしてみたいなと思いました。

鏡堂 美紀さんのリストも、なかなか優れた演奏だと感じました。

また、いわゆる「ピアノ伴奏」と言う立場で出演された3人のピアニストの皆さんも、単なる「伴奏」と言う感じではなく、見事な「共演者」として、実力が十分に発揮されていたように感じました。

 

プログラムに添えられた「曲目解説」は、演奏されたご自身がそれぞれ書かれ、それを読ませて頂くと、当日の演奏前のご挨拶と併せ、皆さんそれぞれのお人柄を垣間見ることが出来ました。この企画は、この催しの伝統のようで、素晴らしい教育の一場面に立ち会えた、と言う喜びを感じました。

皆さん未成年につき、お顔の見えない、礼をされているお写真を載せさせて頂きます。

 

この日は、4月に行われた「第2回 Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール」の予備予選でお聴きした、島多 璃音さんのピアノを特にお聴きしたいと思い、伺いましたが、彼は、私が思っていた通りの実力をお持ちで、その時の演奏が決してフロックではなかったんだと、改めて感じ、うれしかったですね。

東京で行われた、1次予選で弾かれた曲の譜面に、サインを頂きました。(同じ日に、正住 真智子さんにもサインを頂きました。)

この日演奏された若い皆さんの、今後の更なる成長を願っています。

8/29

ちょっとだけ追記します。

お二人に共通するのは、音楽に向かう「積極性」と「唄心」でしょうか。弾かれる音楽が実に豊かですし、良い音楽をお聴きしていると、しみじみ感じます。

正住さんは、とても常識的で、音楽が大変安定しています。しかも、このお若いお歳で、貫録さえ感じます。弾かれる音楽には、常に「唄」があり、実に味わい深い音楽をお聴き出来ます。

山中さんは、大変素晴らしい技巧をお持ちですが、前向きな演奏から紡ぎ出される音同士が綿密につながり、それが実に見事な「音楽」となって表現されます。

連弾では、聴き慣れた曲がとても新鮮に響き、決してルーティンで弾かれていないんだと確信出来、お二人の芸術家としての器の大きさを、改めて認識させて頂きました。

お二人の、今後益々のご活躍を、心より願っています。

 

8/28

遅い夏休みを取り、聴きに伺いました。

詳しくは、また後日書かせて頂くかも知れませんが、プログラム、演奏共に申し分ない、大変素晴らしい公演でした。ソロでは、お互いの個性と実力がはっきりと聴き取れましたし、連弾の見事さも、今回の公演の特筆すべき点でした。実力拮抗のお二人が本気で取り組めば、今日のような見事な演奏となって、聴く側の心に届くのでしょうね。ドヴォルザークでのきっちりとした繰り返しは、お二人が本気でこの連弾に取り組まれた証拠だと思います。

 

お二人に、今日・以前に弾かれた曲が入った譜面に、揃ってサインを頂戴しました。お疲れのところ、親切にご対応頂き、感謝申し上げます。