大学病院を辞めたこと 完結

①〜④まで読んでくださった方々、ありがとうございました。

こうして、私は大学を辞めました。やめるまで、いろんなサイトで、”医局をやめるには？”とか”大学病院をやめたあと”など検索しまくりました。

でも、そんなこと、どうでもよかったのです。自分のいる場所ではないと思ったら、規定の期間に退職届を出せばよかったんです。

理由”一身上の都合”でOKなのでした。

医者という仕事まで嫌になっていたのは、大学病院というところ、医局というところが自分にあってなかったからなのです。

よく考えると、学生時代も、女子たちのグループにも入っていなくて、友人は信頼する人数名で、その友人もさっぱりした人で、付かず離れずだったのです。

医局だと、ずっと誰かと一緒に仕事しないといけないです。仕事に集中したくても、病棟で隣のPCに座っている医局員から、だらだらと話されることも聞いていました。私はそれを無駄だと思いました。

”他の医者と一緒に仕事はできない”これが私が出した結論でした。

大変でも難しくても、困っても、１人で考えて、無理なら大学病院へ紹介すればいいと思いました。何より、数をこなす外来よりも、ちゃんと１人１人と向き合って、自分も気持ちの余裕がある程度の仕事量にしたいと思いました。

選択するとき、決断するとき、別れるとき。

すごいエネルギーが必要です。

でも、”自分がやりたいこと、心地よいと感じること、そういった暮らし” これを得るための痛みと思って、えい！っと断捨離しました。

本当によかったです。

退職する前、教授からいろいろと脅されました。”昇進できないぞ”とか”もう２度と、戻ってこれないぞ”とか🤣

”今までお世話になりました〜🤗先生からいただきたい物は、もう何もありませんので。資格も学位も職位も、これで十分です”と

言い放ちました。

結果、退職前の数ヶ月、教授から無視されました🤣🤣　楽でよかったです💓

大学をやめてフリーランスになるつもりだったので医局には何かとお世話になると思って、退局はせず席は残してもらいました。

その後、その教授は退職され、新しい教授となり、今も、私は出身医局と普通にやりとりできています。

人は、仕事をするために生きているのではないし、誰かの期待、希望のために、生きているわけではないと思います。

自分は、あくまで自分のために仕事をします。

生きていくため、食べていくために、仕事をすることは必要ですが、自分が死んでしまうほどの辛い職場で働くことはないと思います。

収入が減っても、不安定なフリーランスになっても、地位がなくても、毎日”ああ、ここで暮らせて幸せだなあ。仕事も楽しくできているなあ”

そう思える今が一番好きです。