「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

【あらすじ】
薬物依存から見事に復帰し、新たなワールドツアーを目前に控えた世界的ポップスターのスカイ・ライリー。
ある時、友人が目の前で不気味な笑みを浮かべたまま自殺する現場を目の当たりにしてから、身の回りで不可解な出来事に遭遇し始める。
ライリーは、エスカレートしていく恐怖とワールドツアーのプレッシャーにより、徐々に心が蝕まれていくー
【コメント】
3月クソ忙しいー。毎年のことだけど、この慌ただしさには毎度ながら慣れないし逃げ出したい気分。まあ土日が確保できてるだけでもまだマシですかね。
そんなわけで土曜の夜長、ゆっくりと映画鑑賞でもするかと、前から目をつけていた作品を鑑賞。昨年、劇場未公開のDVD・動画配信スルーながらちょっとした話題となったホラー映画『スマイル』の続編である本作です。
残念ながら続編である本作もDVD・動画配信スルーとなってしまいましたが、『スマイル』は前々からいつか観ようと思っていた作品でもあって、この続編公開を機会にまとめてみてみようかと。
先ずは『スマイル』を鑑賞して雰囲気を感じ取ったなかで『U-NEXT』にて本作を鑑賞し手見た次第です。
いやー面白かった。DVD・動画配信スルーと侮るなかれ、ホラーとしても映画としても非常に完成度が高い不条理ホラーでした。本土アメリカではスマッシュヒットしたようですが、なぜこれが日本で劇場未公開なのか、非常にもったいないなと感じます。本作は前作よりも面白いと個人的には感じましたね。
そんな僕の本作の感想は以下の3つです。
1.完成度が高い不条理ホラー
2.これが劇場未公開なんてもったいない
3.スマイルの連鎖はまだ続きそう
内容を簡単に説明すると、“何か”に取り憑かれた人間が幻覚や幻聴により徐々に精神を病んでいき、最終的に完全に乗っ取られた状態が所謂スマイルの表情。完全に乗っ取られた人間は不気味な笑みを見せながら、凄惨な方法で自らも命を絶つ。宿主が死んでしまった“何か”は、その様を見た人間に乗り移り、同じようにその人間の精神を蝕んでは死に追いやり、また別の人間に乗り移っていくというもの。
前作も本作も同じような展開ではありながら、前作の主人公は精神科医、今回は世界的なポップスターという全く違うキャラによって内容も全然違っていて、二番煎じとならないところは良かったところ。さらに、前作から少しその“何か”についての発見や、それを攻略するための方法みたいなところが進展しているところも興味深い。クライマックスで待っているどんでん返しや、主人公がトンデモねー死に方をするのも刺激的。
結果的に、その攻略法をもってしても“何か”からは逃れられなかったというのが結果なんですが、それでも徐々に真相が明らかになりつつあるところ、まだまだ先がありそうな気がしましたね。
そんなわけで、このままひっそりと終わらせるには非常にもったいない不条理ホラーでしたが、ラストから見てもまだまだ進化の余地は残されていそう。
あのラストから、今度は誰が“何か”に寄生されてしまうのか。“何か”に対する新たな発見や攻略法は見つかるのか。パート3があるならぜひとも観たいと願う今日この頃です。
【2025年度 Myランキング】(3/22時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
コート暑っ!
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:室町無頼 ★★★★
3位:ビーキーパー ★★★☆
4位:MR.JIMMY ミスター・ジミー レッド・ツェッペリンに全てを捧げた男 ★★★☆
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
<その他ランク外一覧>
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