これまでありえない人シリーズを書いてきましたが、これが思いのほか好評だったので、ネタもたくさんあるのでこれからも少しずつ紹介していこうと思います。(後半は流産の話で重い話になるので興味のある方だけ見てください
)
▼過去のありえない人たちシリーズはこちら
そして今回は、以前紹介したトルコ人奥様の話の続きです。
実はつい昨夜、主人のスイス人の親友(奥様はトルコ人)から主人に連絡があり、思いもよらなかったニュースを聞かされた。
それは、
実は彼女も妊娠していたらしい
少女(主婦)漫画のような話の展開ですが、これは実話です
めでたいニュースなのですが、今私はマタニティブルー中でここ数日精神が不安定なのと私は過去に流産を経験していることもあり、半年以上経ってもまだ癒えない傷に、前回の彼女の心無い軽率な発言と今回の報告が心にさらに痛みを感じてしまうのも無理はないかもしれません。なので正直なところ嫌味に聞こえるというか不快に感じたものの(自分にも嫌気だし)めでたいニュースには変わりないのと大人気ないのでメールで祝福しました。今14週でエコーで安全を確認して報告したのだそう。そして彼女も同じく今夏の9/15に出産予定日で私と2ヶ月の差でした
でもこれで分かったことがあります。それは、
- 彼女の旦那(主人の親友)は、親友の主人ではなく妻を選んだこと(これは当たり前で主人には結婚後はプライベートに関する発言を気をつけるように言っていて理解してもらえなかったのですが、今回を機に理解したようです)
- 前回のメールが異常にポジティブで流産した私にやたらポジティブになるように言われたこと
- 人の子供の教育の話に口出ししてきたこと(これは日本人にもあるけど放っておいてほしい)
- 彼女が会社を辞め、脂っこいトルコ料理や欧米料理から食生活を野菜中心に変えるようになったこと
ということ。
私と主人はほとんど喧嘩をしたことはないのですが、今回の件で珍しく口論しました。
そして主人が私の裏で許可なく無意味に友人に流産したことを伝えたことで、伝えた相手が若く経験もなかったことから流産した我が子の死を軽視されたこと、私のプライドが傷つく嫌がっていることをしたことに関して怒りと悲しみで私は涙ながらに訴えました。
なのでついに今回、彼の行動が浅はかで伝えた相手と状況が完全に無意味だったのが原因で招いたことを理解してもらって、主人が家のこと(結婚前は何も考えず、収入などなんでも言っていた)で外で言ってはいけないこともあって判断できなければ黙ること、無駄な口を周りに開くのはもうやめると言われました。
高学歴なのにそういう空気を読むことは流石に欧米にはないので進歩があって良かったですが、今回の件は経験しなくても良かったことでもあるので私もこれから気をつけるし主人も反省しています。
話は少し逸れますが第三者や他人からしてみれば、こんなことはどうでも良いことは分かっています。
でも、私からすれば
流産の告知はガンの告知と同じくらい辛く、ショックなこと
流産で失った子は我が子と変わりなく、亡くす悲しみも愛情も変わらないこと
しかも流産したことを伝えたところで、
「初期流産はよくあることだよ」
と通常は流されて終わりです。
それなら2人に1人がなる癌だって
「2人に一人がなるから大丈夫だよ」
なんてガンを告知されてショックを受けている人に対して言えますか?
そんな軽率な励ましの言葉なんて口が避けても言えませんよね。流産も同じです。
しかも流産なんて待ちに待った最愛の我が子を亡くしているんです。
私も家族を癌で亡くしているし、死に直面するのは辛いものだと理解しています。
それが尚更、予期せぬ病や死に突然家族が直面した時は更に辛いものがあります。
でも結局は家族でも経験がなければ、本人の気持ちは親であっても理解できないこともあるのが現実です。私はどちらかというと家族や親しい友人に伝えることでストレスを発散するタイプなのですが、今回を機に人は辛い時になぜ苦しみを人に共有しないのかがよく分かりました。経験のない相手に相談すること自体解決に結びつかないどころか、その人が受けた苦しみはその人しか理解できないからです。
もちろん世の中すべての人に期待をして理解をしてもらうことは困難だけど、少しでも多くの人に知ってもらえたら多少なりこの痛みを軽減して少しでも安らかに平和に過ごすことができると思います。
私の場合は人好きで、人や社会と関わることを生きがいと感じていますが、その私が人と関わることで大事にしていることは「気持ちの疎通」です。
この疎通は、国も国籍も人種も関係ありません。私の周りにいるヨーロッパやアメリカ、アフリカの友人もアジア人と同じで気持ちの疎通ができる人たちがいます。
よく海外に住むと、家族や自分の国が恋しいと思うみたいですが、私は一度も思ったことがありません。(和食くらい?)元々海外生活が長く親元から離れて早くから自立していたということもありますが、今はネットも普及し生活も豊かになって好きな時に国内外を行き来でき、何かあってもすぐに連絡ができる便利さがあるので「気持ちの疎通」を一番大切に思っている私としては物理的な問題はあまり感じません。
なので私は国際結婚して、海外永住して実の家族と離れる人生でも良かったと思っています。実際に私は幸せで親も私の幸せを常に願っているからです。しかも私の場合は距離をある程度取った方が関係は上手くいくのでこの距離感がちょうど良かったりしますその代わり姑問題があるのですが
今からカウンセラーやセラピストの勉強でもして経験者として心の病を持つ人を助ける仕事に転職しようかな
まずは妊婦生活を落ち着かせて元気な赤ちゃんを産んで、安定したらまたボランティア活動にも復帰したいと思います。またボランティアという活動を通して素敵な人たちとの出会いと学びが今から楽しみです