小説NO.77 「 開かれし、手紙 」 其の壱
「普通、ね?この世界で、妊娠ってのは、すごくありがたいものとされる
んだ。
身分の関係で、結婚とかできない恋人たちもたくさん居るから、特に。」
ルースは落ち着いて話し始めた。
シュリと朱音は戸惑いからか、黙ってしまっているので、自分が喋るべきだと考えたのだった。
「・・・今、言ったようにすばらしい事なんだよ。ここで命が宿るってのは、現世での命を全うできなかった
人が、やり直す場所だから。でも、問題は、朱音ちゃんは現世の人。シュリはこの世界の人って所。
2人の間にできた子供は、立場から言えば死界以外ってことだから問題ないんだけど・・・、この子
が世界に産声を上げるとき、どちらの世界に連れて行くか・・・。
これからそこを考えなくちゃ、ならないってことだな。・・・だろ?シュリ(`・ω・´)?」
「ああ。そうなんだ・・・。」
シュリは頷きながらそう応えた。そして続けた。
「・・・僕は朱音が、好きだ。本来なら、結婚を・・・したい。
でもそれはできないこと。してはならないこと。
朱音は帰らなければならないからね、居るべき場所へ・・・。
そもそも、朱音がこの世界に引きずり込まれたのは、今はなき父の陰謀だったんだから・・・。」
「・・・ねぇ。ふたりとも?」
朱音は口を開いた。今は少し体調も、落ち着いている。
「父さんの手紙を、読みましょう?
途中で気持ち悪くなってもいい。今、読んだ方がいいと思うの。」
朱音の言葉にふたりは同意した。確かに、そうだろう。
健司は皆が困ったとき、いつも皆を助けてくれた。その健司が最後、「自分の世界=死界」に帰る前に
遺した手紙・・・。
読むのが、一番だ。
「じゃあ、朱音ちゃん、途切れ途切れでもいいから。たのむA=´、`=)ゞ」
ルースは申し訳なさそうにそういうと、健司が言葉を綴った布を、朱音に手渡した。
頷きながら、朱音は受け取る。
朱音は声に出して、手紙を読み始めた。
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シュリ、ルース、サラ、朱音へ
今俺は、出発の前日にこの手紙を書いている。もしかしたら、この中でもう、
この世界には居ない者が居るかもしれない。でも、それは逆らえなかった運命。
繰り返す命の流れ。
だから、悲しまないでほしい。
そして、君たちが今、この手紙を読んでいるのなら、俺のタイムリミットが…
来たってことだな。
元々、俺の体と魂は、一時的に頭輪に借りていた物。「健司」という存在自体、
本当はもうないんだから。
それでも君たちに会えたこと、俺はとても幸せだったよ。
こころから、ありがとう。
えっと、こうやって手紙を書くっての、慣れてないから、ちょっと恥ずかしいな。
…ってなとこで、手紙は終わらせることにしようと思っていたんだ。
ただ、今、俺は気づいた事がある。これだけは書いておかないと、君達が
困ってしまうだろうと思ってね。
朱音の中に、さっき、新たな命が宿った。そうだろ?シュリ?
まったく、俺のかわいい娘に・・・なんてことを!
なんてな。そんな事はいわねぇよ(笑)
「命」。それはすばらしいものだ。だろ?世界を繰り返す、そのものだから。
シュリは己を攻めたりするんじゃないぞ。そしたら、新たな命が泣いちまう。
朱音も、サラも、ルースもだ。
君達が今困ってるとしたら、その子をどうするかってことだろ?
現世に朱音と連れて行くのか、ここで生まれて、シュリと生きるのか。
答えは。たったひとつなんだよ。
それは・・・・
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ここで、朱音はむせ込んだ。シュリは朱音の背中をさする。
彼は、健司の言葉、「己を攻めるなよ」というのに胸を打たれ、涙をこぼしていた。
朱音も、ルースも涙していた。
手紙の中に「サラ」が居る。それが、なんとも辛かった・・・。
「ご、ごめん。トイレ~!(´Д`;)」
朱音はふらふらとトイレに向かった。シュリはついていったが、ルースは残った。
(おっちゃん・・・出発前から、気づいてたんだな。朱音の妊娠も、その後俺達が、考え込む内容まで…)
ルースは読めない文字を眺めた。
その後、布を胸に押し当てて声を出して泣いた。
手紙の続きはもちろん気になる。
しかし、ルースの心は今、ここにいないサラと健司への思いで一杯だった…
~ブログ・詩~ サロンでオーダー。
「サロン。」・・・で、オーダー。
髪。チョキチョキ。ゆるーくパーマ。「よろしく。」って、スタイリストさんに。
サカサカサカ・・・シュシュシュシュッ。
いい切れ味だね。はさみ、特注なんだよね、たしか。真剣な目。侍だね、SAMURAI!
なんでだろ。・・・カミキリムシ思い浮べちゃった。「髪切り、虫?」なんて、ね。 失敬・・・;
めったに行かないんだ。サロン。
自分で切るのが、好きだから。普段は、思うまま、切ってる。たのしいよ?
でも。
ちょーっと、気分転換したいとき「とか」。行くんだ。
「とか」にはいる方が多い・・・きがする。
ちょっと。嬉しいヒトトキ。
ちょっと、豪華なヒトトキ。
サンキュ。
あ、ところでさ。
トリミング。あるじゃない?
あれって。犬。・・・やっぱ嬉しいのかな??
小説NO.76 「 残された手紙と、新たな命 」
城に、駆け込んでいく前。
朱音は焦るあまり、城の扉を探した。
「お、おい朱音、いくら久々だって言っても・・・ほら、こうやって開けるんだよσ(^_^;)」
シュリは手のひらを真珠のような壁にあて、ぽっかりとした入り口を開く。
そして、そこに2人は飛び込むようにして入り、階段を駆け上がった。
健司は居るのだろうか?
2人は息を切らしてルースの居る、「健司の部屋」に辿り着いた。
「る、ルース!父さんは?!」
朱音はゼィゼィ言いながらも言葉を発した。
「それが・・・!」
ルースの言葉に息を呑む2人。見渡す限り、健司は見当たらない。
「いねぇんだ!おっちゃん・・・(;´Д`)ノ!!」
2人は思わずずっこけそうになった。
「みれば・・・わかるだろうが((o(-゛-;)!そのくらい!」
シュリはルースの頭をぱちんと叩く。しかし、ルースは涙声で首を振り、続けた。
「おっちゃんは、いなかった。でも・・・あそこ、見てくれ!サラの、弓がある!矢はもう、使い
きっちまったから。それと、おっちゃんの、日本刀もあるんだ。おっちゃんからのメッセージだよ。
もうおっちゃんは、帰っちまったんじゃないか(´д`lll) ?!」
(そんな・・・、何にも言わず、帰っちゃったの?父さん・・・)
朱音はサラの弓を手に取ると、まずはサラが死界へ去ってしまった悲しみで涙が溢れた。
溢れた涙はボロボロと零れ、床をぬらす。
こらえていた涙。もう、これ以上こらえるのは、無理だった。サラ・・・。
朱音は思わず、嗚咽する。
それを見たシュリは、健司の日本刀の横に置いてあった布をみつけ、それで涙を拭った。
「大丈夫。サラは、また新しい命になるんだから。安心しなよ。朱音が泣いてるのしったら、
サラ、困っちゃうよ?ほら、朱音は現世に帰るだろ?そしたらサラにいち早く合えるのは、
朱音。君なんだから(´・ω・`)ね?」
朱音は頷くと、シュリの手から布を受け取り、自分で涙を拭こうとした。
すると・・・その布には、何か文字のようなものが、記してあるではないか。
「なに・・・これ?!」
朱音は布を広げる。若干涙で滲んでしまったものの、墨で書かれたその文字は、しっかりと
読み取る事ができた。
「これ、父さんの字だわ!と、父さんからの手紙、私たちへの!
出発前に、書いてあったんだわ、これ・・・。」
「なんだって?!ぼ、僕はつい、柄か何かだと思って・・・涙拭いちゃったよ(。>0<。)」
シュリは現代の文字が読めないのだ。もちろん、ルースも。
シュリは「しまった!」という顔で頭を抱えている。
「大丈夫、まだ読めるわ。だいぶ前に書いてあるから、墨はそこまで滲まないの。」
朱音はシュリをなだめた。まだ嗚咽はつづいていたが・・・。
「朱音ちゃん、読んでくれよ、頼むよヽ(;´Д`)ノ!」
ルースは中身が気になって気になって仕方ない様子で、咳き込む朱音の背中をさすりつつ、
そういった。
「分かったわ。読むわね( ´ー`) えーっと・・・。」
朱音はルースに背中をさすられつつ、内容を読もうとした。
が、突然、朱音を吐き気が襲った。無性に気持ち悪い。
「まって・・・き、気持ち悪い・・・」
そういうと朱音は、ひとりでトイレのほうへよろつきながら、歩き出した。
シュリが急いで肩を支える。
・・・結局、この日。朱音は文字を読むどころではなかった。
何回もトイレに走ることになったのだ。シュリもルースも「文字は逃げないから」と、朱音の体を
心配した。
「ごめんね、2人とも(ノД`)・°なんだろう、この吐き気・・・。
しかもいつもみたいな食欲が全然湧かない・・・。
でも、無性にグレープフルーツとか、オレンジが食べたいなぁ。」
朱音は2人に寝かされると、そう呟いた。急いでルースは竜になって飛び立ち、抱えきれない
ほどの、柑橘類を抱えて帰ってきた。
朱音はそれをシュリに切ってもらい、おいしそうに食べる。
朱音のその笑顔を見つつ、シュリはもしかしたら・・・と思うことがあったので、朱音にそれを
告げることにした。できるだけ、落ち着いて・・・。
「朱音、さ。妊娠してるんじゃないかな。」
「えっ?!(°д°;)」
「なんだって(@Д@;?!」
朱音とルースは同時に叫んだ。
叫んだものの、朱音はまた、トイレ行きに・・・f^_^;
「つわりだよ。間違いない。僕と朱音、戦いのとき、離れているにもかかわらず、会話
できたの覚えてる?サラはルースの爪でできた弓矢を持っていたから、会話できたんだ。
じゃあ、僕らは何故?ってことになる。
・・・答えはさ、朱音のお腹の中に、僕の遺伝子を持った、命が宿っていたからなんだ。
僕は、ちょっと前からおかしいと思ってたんだ。伝える余裕なんて無かったんだけど、
朱音の中に、もうひとつ、気を感じるんだ。ルースもよく感じれば、分かるだろ?」
その言葉を聞いて、急いでルースは朱音の腹に、手をあて、「気」を読み取ろうと集中した。
「・・・まちがいない。俺でも、わかるや(゜д゜;)中に赤ん坊がいるぞ!」
3人の間に、驚きと戸惑いの沈黙が流れた・・・。
健司の手紙の中身を知るのは、朱音が落ち着いてからになりそうである。
小説NO.75 「 時が、きた 」
気づくと、シュリ、朱音、ルースは意識を失うかのように、眠りについていた。
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しかし、ふわりふわりと霧がたちこめるような空間の中、健司は「あの男」と1対1で、向かい合っていた。
「おい、てめぇ!ここは死界への通路だ。ここまで来て、
まだ諦めないというのか?!」
体はドロドロになり、悪臭を放ちながらも、その男は、霧をかいくぐって、元の世界へ戻ろうとしている。
普通なら、すでに魂を飛ばされた時点で、この通路も通過するのだが・・・。
この男の執念深さには健司も参っていた。
「わしが・・・わしがあの世界の王者だ!貴様、岩砕だな?
最初の王だかなんだか知らんが、今この世界はわしのもの。貴様を殺して
でも、わしの世界に帰る!そしてまだあの世界に残っている多くの雑魚兵を、
魔術や研究で強化させてみせるのだ!ふはははは・・・」
魂を唯一飛ばされず、この通路で意思を残し、とどまった者。
それはシュリの父であり、サラを殺した・・・憎たらしき「王」であった。
何という生命力だ。魔術に関しては、手下を操るだけの日々で、衰えていたものの、この生命力、
「気」だけは変わってはいないのだ。
健司は、腐敗した培養液に、矢が刺さった瞬間放出された「光」を見て、ある事に気がついていた
のだ。通常なら、死界に向かう光、というものは、死者の「意思・魂」をそっくりそのまま、
死界へ運んでいく。
しかし、その光は、王の「意思・魂」をこの世界に残したまま、放出されていたのである。
そこで、危険を感じた健司は、他の仲間を眠らせて、自分だけが入れるこの空間に、やってきた
のであった。
「この通路に一度入った者は、死界へと行かねばならんのだ!
そこでお前がいやだと言うのなら、俺を倒してからにしろ!」
健司の言葉に、王は笑う。
「いいだろう。さーて、久々の戦いだな・・・ふははは・・・」
嬉しそうに剣を抜こうとする王。
健司はもうありったけの気を込めて、その剣に魔術をかけた。
(この力を使い切ったら、もう朱音も元へは…戻れないな)
そう思いながら・・・。
「剣・堕・殺・持・主・飛!(剣よ、錆付き、持ち主と共に堕ちたまえ!)」
「ぐぬ?!」
王は剣が抜けない事に気がつき、焦りだした。魔術を使いたくとも、魔術書が無ければ呪文が
わからない。
なんとも情けない事だ…。
王は剣を抜くのをあきらめると、気を溜めて気弾を放とうとした。
・・・が、王の体に「気」は集まらない。
「無理だぞ・・・諦めな。」
健司は肩で息をしながら言う。
「ここを死界への通路だという事を忘れるなよ・・・。一回死界に入って、魂を浄化される
までは、お前はここでは何もできない。俺が気を使えたのは、死界の王、頭輪の力を・・・
借りて・・・いる・・・から・・・だ・・」
そこまで言うと健司の姿は薄く霞み始めた。時がきたのだ。借りた力を全て使い果たし、彼は
「健司」でいられる限界を迎えたのだった。
崩れ落ちる健司。
しかし、その肩は一人の男に支えられた。・・・死界の王「頭輪」である。
頭輪は、ガタガタと震える王をギラリとにらみつけた。その眼力の強さはすさまじく、健司の全力
よりもはるかに強かった。睨まれた眼力を浴びただけで、王の体は、完全に風化していった。
(こんな場所であがくとは、つくづく馬鹿な王様だなぁ(°д°;)ここでは俺くらいしか、
まともに力を出せないのに・・・)
頭輪は、王の諦めの悪さと気味が悪いほどの生命力に呆れ返っていた。
ここは頭輪のテリトリー。ここにいる者は、他の世界でどれだけ強くても、彼にかかれば一撃で
ダウンである。
そう。この時やっと。・・・やっと、悪魔のような男は、死界へと消え去ったのだ。
「とんだ王様だな。岩砕で始まり、どうしてああなったのか・・・はて(-。-;)」
頭輪はポツリとそういうと、健司と共に、死界へと再び帰っていった。
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「・・・ん?むにゃ・・・」
朱音、シュリ、ルースは3人同時に目を覚ました。驚いた事に、王の城など、跡形も無い。
3人は自分たちの城の前に居た。何の変わりも無い、出発前のように…。
「な、何でここにいるの?!王が死んだからここにいるのかしら?!…あれ、と、父さんは?!」
朱音は健司の不在に気づき、辺りを見回した。
「そうだ…。ここにいるのも不思議な話だが、そういえば岩砕殿が居ない。岩砕殿~!!!」
シュリとルースも探し回る。
「案外、おっちゃんのことだし、俺らを置いて自分の部屋で寝てんじゃないか(;^_^A?」
ルースは笑いながらそう言い、ひとりで自分たちの城に、入って行った。
…しかし、入っていって間もなく、中からルースの驚きの声が聞こえてきた。
「シュリ!朱音!・・・は、早くきてくれ~!!!」
何があったのだろうか。
朱音とシュリは、急いで城へと駆け込んでいった・・・
-詩- RECORD。
pu....pu.....po...,p........
レコード。きいてるとき。聴こえるじゃない?ぷ・・・ぷっ、ぽ・・・。ぷっ・・・。
あのオト。
似てるなって。思ったの。
すきなんだ。あのオト。「ザツオン」。
ザツオン。雑・音。ひびき、「いと、悪し。」あえて、古文。
もう無いんだ、レコード聴くやつ。壊れちゃった。実家にあったのに。
もう聴けないなぁ。ザツオン。って、思ってたけど・・・
聴けた気がしたよ?今朝、ね。
http://www.youtube.com/watch?v=f9Y6ARjIL-E (←YOU TUBEより。「Stand By Me 」Ben E King )
わかる?
そ。雨の雫。
プ・・・プッ・・・。p.....pu........ppppp
「いと、なつかき音、かな」。あえて古文。
「懐かし」って。イミ変わるっけ?まぁいいや。忘れちゃった。
洗濯物。かわかないなぁ・・・今日。
まぁいいか。そのうち、かわく。OK、OK~。焦らず、いこう。
(p.s.うちのPC。設定で(?)動画DOWNLOADできないみたいです…
あとで設定変えて試してみます。)
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