■黒柴ひなた、黒柴あおい、赤柴そら

自己紹介2、みんな7歳

 

■父と3兄弟の歴史

父、犬を飼う~ 犬嫌いだった男が、柴犬3匹と暮らすに至った物語

 

 


犬がほしいと懇願していた娘
その子供も二十歳を過ぎ
家にはもういない
残った大人と犬の時間の流れはとても速い

大地震の年にやってきた子犬たち
その小さな姿に感動を覚え
あまりの成長の早さに驚いた

その短い子犬時代を
大切に目に焼き付けることは
子犬を抱いたものの権利だった

でもそんなことは知らなかった
こんなに早いとは知らなかった
その子犬の姿のほとんどを
記憶に焼き付けることは出来なかった

まだ犬が苦手だったから

気付いた時には犬たちは
もう娘の年を追い越していた
あっという間の出来事だった

そしてもう親の年も追い越していく
犬の時間は本当に早い

時間の流れが違うもの
その二つが一緒に暮らすという事は
とても残酷だ
その終わりを見届けなければならない
やっぱり残酷だ

今、無邪気に遊ぶ姿にその気配は感じられない

ねえ、そら
いつまで子供だと思っていればいい?

ずっとだよね

そうだよね

もう父と名乗っているからね






父の感傷
 犬を飼うシリーズを書いてからもう1年たったのかと思い、犬の時間はその数倍は進んでいることに気がついた。そして大人だけの暮らしは静かに進むことに驚く。少し感傷にひたり筆をとった。
 

父、犬を飼う14~初めて見るその姿に新たな感動を覚える

 

 

柴犬3兄弟ひなあおそら写真集

Kindle版いい感じでした。