■黒柴ひなた、黒柴あおい、赤柴そら

自己紹介3、僕らは喧嘩もするけど仲良しさ

 

■父と3兄弟の歴史

父、犬を飼う~ 犬嫌いだった男が、柴犬3匹と暮らすに至った物語

 

 


 3匹と暮らし始めて8年以上が経ちました。最近では犬との暮らしにおいて新しい発見はどんどん少なくなってきています。そんな中でも時々垣間見る今まで知らなかった姿に新鮮な感動や驚きを覚えることがあります。

 



 ある朝のこと、いつものように黒柴あおいと赤柴そらが2階で喧嘩を始めて騒ぎだしました。長引きそうだったので父は様子を見に階段を上がると、踊り場にはひなた先輩がオロオロしながら立っていました。そんなひなたを見ながら喧嘩をしている部屋に向かおうとした時でした。ひなたがいつもと違う動きを見せたのは。

 ひなたは父を素早く追い越していき、すっと喧嘩をしている部屋に入っていったのです。その後から父が部屋に入って目にしたものは黒柴に押さえつけられて仰向けになっている赤柴でした。黒柴あおいと赤柴そらの取っ組み合いかと思いましたが、よく見ると誰も吠えておらず静かで喧嘩中とは思えない状態でした。そして気づいたのが上になって押さえつけているのは黒柴あおいではなくひなた先輩ということでした。あおいはひなたの後ろでじっと立ち尽くしているだけでした。

 ひなた先輩は父を追い越して部屋に入ると一瞬で2匹の間に入って赤柴を押さえつけたようです。圧倒的な力の差があるようで赤柴は身動きが出来ずに力なく手足をバタバタと動かしているだけでした。大人しくなった2匹を見るとひなたは赤柴を解放して静かにその場を後にしました。

 急いでそのあとを追う赤柴そらと黒柴あおい。そらは「ひな兄、まって!」という感じでついていきます。あおいは目の前にいる赤柴にまた興奮し始め喧嘩を始めてしまいます。でもひなたはもう関心を失ったように立ち去っていくのでした。

 せっかくのひなたの仲裁を無駄にしないようにと父はすぐに2匹を隔離して興奮が収まるのを待ちました。



 本当に初めて見ました。ひなたが2匹の喧嘩を止めに入る姿を。その圧倒的な強さと優しさに感動と嬉しい気持ちが父の中にあふれていきました。

 ひなたは急にどうしたのでしょうか。いつもは放置している弟たちの喧嘩を仲裁したのはなぜでしょうか。それとも人が見ていない時はいつも仲裁しているのでしょうか。まだまだ知らない姿がこの犬たちにはあるのだなと思い、もっともっと見守っていかなくてはいけないなという思いを強くするのでした。

大好きなひなたの事がさらに好きになり、長生きしてほしいと本当に思いました。


父が更新
 また1年振りの「父、犬を飼う」シリーズ続編。
いつもと同じパターンで行動していると気づかない事も、ちょっと違う事をすると気づいたりします。もう3匹をことをわかったような気になっていましたが、まだまだ先は長いと思い直しています。

 

 

 

柴犬3兄弟ひなあおそら写真集

Kindle版いい感じでした。

 

 

 

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