柴犬 男の子 ひなた7歳 あお、そら6歳

メモ柴犬ひなあおそら プロフィールの記事

 

 

父、犬を飼う~ 犬嫌いだった男が、柴犬3匹と暮らすに至った物語

 

 

「多頭飼いの醍醐味を感じ、犬たちへの感謝があふれる」
 

 多頭飼いの醍醐味は犬同士のコミュニケーションが見えることです。そして性格や特徴がそれぞれまったく違うこともわかります。




 犬同士で何を話しているのか、何を感じているのかはわかりません。でも人はそれをみて勝手に想像して一喜一憂します。それを家の中で毎日みることができるのが多頭飼いです。
 「1匹より2匹のほうがいい」といった母の言葉は正しいのかもしれません。もしかしたらそうでない犬もいるのかもしれませんが、それでも複数いたほうが寂しくないとか犬同士遊べるとか良いところはいっぱいあるように思います。
 多頭飼いでは誰がリーダー犬になるかがとても大切です。それによって良くも悪くもなると思います。我が家では迷うことなくひなたを頼りにしています。臆病で心配性ですぐにビビッて固まってしまう兄ですが、やっぱりみんなひなたを信頼しています。リーダー犬がいなければ必ず覇権争いが生じて毎日けんかが続くでしょう。そう考えると犬同士の相性は運任せとなるため多頭飼いのリスクは大きいことになります。我が家は子犬として順番に迎え入れたためか主従関係が崩れることはありませんでした。




 結局、父は犬嫌いを克服できたのか?というと克服できそうにはありません。うちの3兄弟とは密着できますが他の犬を触ることはできません。ただ昔なら犬を見たらなるべく距離をとって避けていましたが、そこまではなくなりました。そのぐらいの進歩です。
 それでも父の心の中は3匹の犬たちへの感謝の気持ちで溢れています。




そら
 君はみんなを楽しませてくれるアイドル犬だね。おとぼけな様子からはうかがい知れないような賢さも持っているし、人の話の理解度はそらが一番だと思ってる。でも本当にわかってるのかな。なんでも丸呑みで食べるのはつまみ食いを狙っているときの早食い作戦のためなのかな。
 父が心配しているのは君が下剋上を狙っているのではないかということ。ひなたには勝てないから勘違いしないようにね。君は末っ子だから気ままに自由にしてるのがいいよ。




あおい
 ごめんね。君が襲われたときのことは今でも後悔している。自分のテリトリーに入ってくる部外者に警戒心が強いのは襲われた事が原因かなと思ってる。それとも性格かな。
 あおいはボス派だからボス以外は抱っこできないけど、毎日父が帰ってきたら一番熱烈に歓迎してくれるよね。あれは結構うれしいんだよ。でもご飯を食べないときはちょっと心配。ご飯の2時間前からスタンバイしてるのに食べないっておかしくないかい。これからはちゃんと食べてね。




ひなた
 はじめて抱き上げた犬が君だよ。よく父の足元にきて座っているけど、父が足を動かすとすぐに怒って噛みついてくるよね。あれはなんでかな?噛まれたことはないけど噛まれたらたぶん痛いよ。足の上に座らなければいいんだけどダメかな。
 ふとんの上でぶっ飛ばされたことは覚えている?覚えているよね、だってあのあと家の中でおしっこするのを見たことないもん。ごめんね、ひなた。ひなたには負担をいっぱいかけたね。予防接種もそうだったけど初めてのことばかりで父は何度も失敗を重ねてしまったから。その経験は弟たちの世話に役立っているから許してくれるかな。
 思った通りに行動するのはみんな同じだけど、君の行動には愛情と優しさが隠れている。あおいもそらもそこに甘えているけれど、君を本気でお怒らせてはいけないことは弟たちもわかっていると思うよ。だから弟たちをよろしくね。大変かもしれないけど。
 それから父がひなた派だってことは覚えておいてほしい。だから噛みつかないでね。




増えていく犬。
それを迎え入れる父。
その戸惑いと心の変化の物語。
そう遠くない未来に終わりが来ることが分かっている物語。
犬嫌いだった男が柴犬3匹と暮らすに至った物語。

終わり



父が更新
 父、犬を飼うはこの話で完結です。今後もブログ更新はしていきます。

 

父、犬を飼う番外編~犬のにおいを知っているかい

 

父、犬を飼う13~犬が追い越していった時間