柴犬 男の子 ひなた7歳 あお、そら6歳
父、犬を飼う~ 犬嫌いだった男が、柴犬3匹と暮らすに至った物語
「命名ひなた、そしてひなた派になる」
子犬を迎えるにあたって名前をつける過程があったはずですが、私が知ったときはもう日向(ひなた)に決まっていました。ですので「命名ひなた」ではなく「命名されていたひなた」が私にとっての正確な表現といえます。柴犬なので和風の名前になったのだなと思いながら「悪くないな」と私は一人納得していたのでした。
ひなたは我が家にやってきて、まずは家の中をすみずみまで確認していきました。くんくん臭いをかぎながら歩く姿をみてかわいいなと思いましたが、すぐにおしっこやうんこをするので慣れていない私は複雑な思いでいました。今思えば子犬時代のおしっこやうんこは本当に少量でほぼ無害といっていいものだったのですが、この時はそんなことはわかるはずもなく犬がずっと家にいることへの不安を抱いていたのです。
家の中を歩き回るひなたでしたが、どうしても入らないエリアがありました。理由はわかりませんがその前まで行くと引き返してくるのです。ひなたは子犬の頃から慎重派だったので少しでも気になることがあると立ち止まります。そしてまわりを見まわしてから先には行かずに帰ってくるタイプでした。結局そのエリアに入るまでに数日かかったと思います。今でも理由はわかりませんし他の犬はそんなことは無かったので、原因はただのひなたの心配性だったと結論付けています。
この奥のエリアには入りません
うしろ姿が真っ黒、足が太い
小さなひなたを見ていると、ご飯をあまり食べなかったり、吐いてしまったり、鳴いたり、噛みついたりと心配事も増えていきました。その些細な心配事がよくなるとこっちも嬉しくなっていくということの繰り返しでした。そうやって愛情がうまれていくのだと振り返ってみてわかります。今でも私が「ひなた派」なのはこの最初の犬を知っていく過程があったからだと思います。
ひなたがやってきて私と妻は犬の「父」と「母」になりました。そして「ボス」が誕生しました。娘は間違いなく犬たちのボスだったと思います。
父が更新
今後の話は人間3人を父、母、ボスという呼び方で書いていきます。
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