こころもりょうちのJFJ-九州へ
高知県の宿毛市から大分の佐伯へフェリーで渡る。
フェリー
ここでは、偶然同じ方向へと旅する21歳のぷー太郎と出会った。
彼は北海道から沖縄を目指して、旅をしているという。4ヶ月ほど仕事をしていたけど、辞めてしまった。辞めるときに「大人をなめているだろう?」みたいな事を言われたそうだ。偶然にも面接一発目で受かった会社をすぐに辞めて、旅に出る。
なんて、いいんじゃないの!?
なめていようとなんだろうと、この時代にできること、自分でしてみたいと思ったことを楽しんでやろうよ!
失業者の多い時代。でも、まだどこかに日本人には余裕がある。だから僕や彼のようにこんな旅をする。
働いて、お金を稼ぎながら、たまの休日に旅行する人がいる一方で、働いて、お金を貯めて、仕事を辞めて、数ヶ月の旅に出る人がいる。
そんな形があってもいいんじゃないのかな?
今の時代には不安がある。
働いていてもうまくいかない事が多く、この会社大丈夫かなあ?なんて思ったりして、働いてなければ仕事がなくて、この先どうなるんだろう?なんて思わされる。
どっちにしてもいい時代じゃない。だから考えれば考えるだけ疲れる。余計な事は忘れて自由な気持ちになればいい。不安や守りからは何も生まれない。楽しい気持ちで次の時代へ向かってゆこうと思う気持ちがなかったら、すぐになえてしまう。
チャリ旅行は意外ときつい。昔からやっていた人ならともかく、思いついてやっている彼や僕のような人にはとても疲れる旅行だ。尻は痛くなるし、腕はやけどするくらい日に焼けるし、太ももはパンパン、汗はだくだくで体は臭い。お金もないから、安宿探し。キャンプじゃ寝付けず、寝不足。だから少しずつ楽な方を選んで、早くゴールに着きたいなんて思う。
この坂はどこまで続くんだろう?そんな事を思いながら、チャリをこいで、あきらめて歩いて、またのっかってこいで、やっと頂上にたどり着く。今度は下りで50km出て、こけたら死ぬなっていう恐れを感じる。ブレーキをすり減らしながら道を進んでゆく。
大変だけど、何をしていても大変だけど、それでも楽しみがいっぱいあって、綺麗な風景を見て、たまに食べるアイスがおいしくて、小さな楽しみがいっぱいあって、チャリ旅行と人生や仕事を重ね合わせたりする。
楽しみや苦しみ、たくさんあるよね。
でも、やりたい事をやってゆこう!
自由に生きよう!
そしてそこから力が生まれるんだ!
君のしたいようにすればいい!
僕らは自由な旅人だけど、それが全てでもない。楽しい事をしたいために毎日を生きている。その力がこの日本を作ったんじゃないかな?だからやりたい事をやりたいって思い、それを実行しようとする事が大切なんだ。そのためにつまらない毎日だってある。きついこともある。それでもやり切れるのはやりたい事があるからだろう?縮こまっていても何もできない。ただ恐れていたら道の先には進めない。恐れても、ゆっくりでもその先を、またたどり着くゴールを想像して先へ進もう。それが望んだ未来だ。
話は大きく脱線しました。
僕とその21歳のぷー太郎君とはまあ、自転車旅行の話をし、別れた。彼は熊本経由、僕は宮崎経由で沖縄に向かうためだ。それに彼は一日100~150kmくらい進むけど、僕は50~100kmくらいなので、まあペースも違うし。
で、大分の佐伯からは海辺の国道388号を進んでいった。また山あり谷ありの道である。
388号を行く。
こんな海辺の道が続く。(いかだ釣りなど、釣り好きにはよそそうな場所)
猿もいた(逃げられて写真には撮れなかった)ような山道を越え、
やっぱし山を越え、大分から宮崎へイン。(県道122-疲れたもう二度と通りたくはない)
家族連れや恋人同士が多い、海辺近くのキャンプ場もあった。(延岡北浦)
一人は寂しいので、ちょっと泊まる気にはなれなかった。
まだ旅は続く。
こころもりょうちのJFJ-高知足摺間
高知から足摺にかけては、150km近くの距離がある。室戸はおよそ100kmだからそれよりはるかに長い。
しかもこの区間はひどい山道だ。高知の海辺はずっと平らな道だろうと思うと、ひどい坂道を越えなくてはならない大変な思いをする。
まず高知市から土佐市まではいいけど、須崎にたどり着くのに一山ある。
中土佐でまた一山
そして窪川の峠。冬には雪も降り、チェーンが必要となる日もある。実際に窪川はこの夏の高知なのに、避暑地のように涼しかった。
昔、夏に山の中の梼原というところにキャンプに行った事があったが、涼しくて快適だった。星空もとても綺麗だった覚えがある。高知は、高知だけに限らないが、四国は山と海が隣接した場所が多い。狭い平地の一部に街が広がっている。
とにかく疲れるので、この日は栄養補給が多かった。
須崎の道の駅に売っていた文旦シャーベット(僕的には夜須の小夏シャーベットの方がおいしかった)
そのほか、ここにはチョコやマロンのアイスクリンなんてのもある。
同じく須崎道の駅で買った小夏ドリンク。ごっくん馬路村を思うとちょっと甘い。
後は峠でアイスクリン。
おそらくだが、室戸や高知の中心に比べたら、こちらの方がおいしいだろう。もちろん高知でも十分においしいかつおのたたきが出るのだが、四万十や足摺に来るとさらにおいしい。
そして景色もいい。峠が多い分、高い所からの景色もいい。
狭い道を抜けてゆくと、
足摺岬ではジョン万次郎が迎えてくれる。
峠と海と魚の高知足摺間。四万十までは高速を通す予定のようだが、まだ通っていない。
それでも遠い分、この区間にはさまざまな自然があふれている。
それと忘れてはいけない。最古の清流四万十川も流れている。
ここは僕が思うには、もっとも夏休みが似合う場所だ。家族で、友人たちと、また恋人と、こんな場所で楽しめたら最高なんでしょうね?
(つづく)
こころもりょうちのJFJ-高知市10年の月日
高知は思い入れのある場所。
もう10年以上前になるけど、僕は高知市に住んでいた。
当時はコンビニもろくになく、吉野家とかのチェーン店もなかった。そんな10数年前と比べ、高知市は大きく変わった。
ひとつは高速が通ったこと。物流の問題で今まで僻地だった街が他の街と同等の製品を入れられるようになった。
あとは素直に時代の流れ。全国的にコンビニは広がったし、チェーン店も広がった。
10数年前を知っている僕にとってその変化は明らかだ。
インターネットカフェはあったし、大規模な温泉施設もあった。道は広くなり、高速は通り、歩道もきれいなところが増えた。
街の中心地も大きく変化を遂げた。
はりまやのそばには大きく西鉄ホテルが立っていた。
はりまや橋もこじんまりとしてしまった。前から「ここか?」って場所だったが。
街にはサンマルクカフェもあった。ルイヴィトンの店が高知駅に続くとおりにはあった。僻地のイメージだった高知もすっかり地方都市の仲間入りをしている。
ダイエーに西武は潰れ、デパートというデパートは見られない。
昔の遠いところに来たなあと感じるような古い駅のイメージはない。すっかり大都会だ。
郊外もかわった。
郊外にはいくつかのショッピングモールもあった。
昔よく使っていたホットスパーのコンビニはデイサービスセンターに変わっていた。
小さな電気屋は無くなり、ヤマダ電機とか大きな電気店が大通りにはできている。
昔通っていた居酒屋は潰れた。昔より飲み屋も少なくなった気がする。
時代は移り変わってゆく。僕は10数年という時間の中でどれだけのものが変わってしまうのかをまざまざと感じた。本当に早い変化だ。ほんの僅かな時間にしか過ぎないようでもある。でも自分がいろいろしてきた事を思い出せば、10数年はやはり大きな変化をもたらすのでしょう。
でも変わらないものもある。
昔住んでいたアパートはそのまま残っていたし、近くのスーパーも残っていた。たまに行っていた定食屋はそのままあり、変わらない味がした。
桂浜も変わらない。人はやたらと多かったけれど。
坂本龍馬はそんな時代の流れをずっと昔から、その桂浜で見続けている。
時代の先を見ていた坂本龍馬。今の時代の高知にふと訪れたら、彼はなんと言うのだろう。
きっと喜ぶに違いない。新しいもの好きの龍馬ならこの時代の流れを好むんじゃないだろうか?
時は移り変わる。次の10年はどんな風に移り変わるのだろう。
そんな事を考えさせられる高知での1日だった。
(7月18日のこと)
こころもりょうちのJFJ-高知室戸間
和歌山西岸、徳島に比べ、高知に出ると太平洋を強く感じる。
ずっと続く海。青々とした海。
海辺にずっと続くなだらかな道。
すぐ北は山なのに、すぐ南は海。だからと行って、崖じゃなく、室戸から高知にかけては、多少ののぼりくだりはあるけれどほぼ平坦な海辺の道が続く。
太平洋!
室戸西岸の夫婦岩
とにかく海である。
この日は晴れたせいもあって、たいへん暑かった。
この道のりは大変きつい。水分補給が異様に増えた。
夜須海浜公園道の駅の小夏シャーベット
高知には小夏や文胆いろいろなおいしいかんきつ類がある。このシャーベットもさっぱりしておいしかった。
高知県で有名なごっくん馬路村がさらに進化していた。ゆず味でおいしい。
海洋深層水と柑橘類の高知。これで暑い夏も乗り切れそうだ。
そのほか、ゆずサイダーや深層水緑茶も飲んだ。とにかく水分には困りそうにない。
切り出したばかりと思われる材木置き場があった。
林業は国内であまり見ないが、高知には結構あるのだろうか?
山林の多い日本。これは日本が誇れる資源活用じゃないかな?
龍馬伝で話題の岩崎弥太郎の生家。三菱マーク。また新しい産業がこの高知から生まれたらおもしろい。
奈半利駅。駅はここまで。室戸までの駅はない。レールのある高架がばっさり区切られている。
すごい!が、一両編成の電車にここまでのものを造る意味はあったのだろうか?たとえば交通の便はバスでもいいかもしれないなんて思う。
路面電車の通る高知。奈半利まで通る鉄道路線とは違い、古臭い。がとても味がある。
僕はこの電車の方が好きだ。
とまあ、いろいろありながら高知にたどりつきました。
連休中なのもあり、今人気のスポットでもあり、お祭りもあり、高知の中心帯屋町は大変にぎわっていました。
(つづく)
こころもりょうちのJFJ-お遍路さんの道
(7月15日から16日の話)
徳島市から南に向けて、出発。
徳島市は平坦な町だ。西を見渡せば、四国山地が連なるけど、徳島市自体は平坦で広々としている。
だから自転車の旅もさほど苦にならない。
若干主線道を避けた道。
こんな平らな道の旅が、阿南市まで続く。
その先には坂が待っている。でも紀伊半島の坂に比べれば、なだらかなものだ。
四国の道は、お遍路さんのための道だ。だから他県に比べて、歩行者への配慮されている。
お遍路さんに注意。という看板はよくあり、休憩所もよくあった。
もっと簡易なものもあるし、普通の民家でどうぞ休憩くださいというベンチが置いてあったりする。
道を行くお遍路さん。
さすがに歩くのは大変そうだ。
そんなわけで、88ヶ所のいくつかを僕も回ってみようと考えた。
初めて寄る札所は静かな場所で、さすが88ヶ所という感じを漂わせていた。
疲れて休んでいたら、地元のおじさんの缶コーヒーをいただいた。お遍路じゃないんだけど、ありがたく頂戴しました。
徳島 小松島第19番札所の立江寺、平坦な場所にあり、駅も近いので、結構行きやすい場所。
徳島 美波町 日和佐の23番札所の薬王寺 大きなお寺で、有名どころでもあるみたい。
駅からも近く行きやすい。
室戸は駅がないから、つまり電車では来れないけど、比較的行きやすい場所であった。
88ヶ所の多くは山の中にある。だから実際全部行こうと思ったら大変だ。
歩いても、自転車もきつい。海の近くであっても、急な坂を上らなくてはならない場所が多々ある。だから24番札所の最寄崎寺や26番の金剛頂寺などはあきらめた。
修行である。中途半端な気持ちでは回れない。本気で回り始めてしまうと全部回らないと気がすまなくなってしまいそうなので、回らない。
全部回るのは大変だ。
歩いているお遍路さんは偉い!
まあ88ヶ所めぐりみたいなバス旅もあるみたいだし、車でも回れる。難しく考えずに回るのならその方がいい。
四国は大きさ的にもぐるっと回るには程よいかもしれない。
そんな事を感じながら進む徳島から室戸へかけての道のりだった。


































