「年齢を重ねる」 | 『もの想い』macoto

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ねぇねぇ

 

君は若いけれど

 

「若さ」を特権だと

 

思ってないかい?

 

 

 

僕は「若さ」と同じくらい

 

「年齢を重ねる」ことが

 

どれだけ素晴らしいか知ってる

 

 

 

思い出してごらん

 

君がまだ小さいころ見た世界

 

まわりの大人たち

 

夢中で遊んだ公園

 

プールみたいなお風呂で

 

もぐって遊んだこと

 

 

 

君が「年齢を重ねる」たびに

 

気づかないうちに

 

少しずつ小さくなっていく

 

 

 

いつか君の体が

 

大人と同じくらいになったら

 

その公園にいってごらん

 

小学校にいってごらん

 

きっと小さくて狭く感じるよ

 

 

 

「年齢を重ねる」ことは

 

君の世界が広がることなんだ

 

だから誕生日に

 

「おめでとう」って言ってくれる

 

 

 

君が「年齢を重ねる」ことで

 

いままで見えなかった景色が

 

そしていままで見ていた景色が

 

新しく見えるようになることを

 

だれともなく祝福してくれるんだ

 

 

 

誕生日はね

 

プレゼントを貰う日じゃなくてね

 

「ありがとう」を伝える日だよ

 

 

 

産んでくれて「ありがとう」

 

育ててくれて「ありがとう」

 

気づかせてくれて「ありがとう」

 

 

 

いいこともそうじゃないことも

 

「年齢を重ねる」ことで

 

出逢える世界に感謝をするために

 

「おめでとう」と言われるたび

 

「ありがとう」と言わせてくれる

 

 

 

だから「若さ」よりも

 

「年齢を重ねる」ことの方が

 

きっと楽しいことなんだよ

 

 

 

そういう楽しさに気づけた君は

 

またひとつ世界の扉を開けたんだ

 

「年齢を重ねれば重ねるだけ」

 

人生は楽しいことを忘れないでね

 

 

 

だって君と出逢えたのも

 

僕らがこうして「年齢を重ねて」

 

生きていたからなんだよ

 

 

 

僕のパパはね

 

もう死んじゃったけど

 

僕は早くパパと同じ年齢になって

 

パパの見ていた景色をみたいんだ

 

 

 

年齢を重ねないと見えない世界があるから

 

 

 

 

 

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202102121745初稿 詩集

202102130000投稿

 

あとがき

「老いること」が

ネガティブに捉えられる

いまの世の中ですが、

「老いること」自体が

決して害になるのではなく

凝り固まった価値観を

人に押し付けようとする

一部の老人が目立つことで

「老害」などという

差別用語が生まれてしまった。

 

本来は「年齢を重ねる」ことは

祝福すべき喜ばしいことです。

誕生日には「おめでとう」と

祝福できるのにある程度の

「年齢を重ねる」と素直に

喜べないのはなぜでしょう?

 

私は「誕生日は感謝を伝える日」

と教えてもらったときからずっと

「年齢を重ねる」ことは素敵で

いままで感じられなかったことが

感じられるようになったり、

自分の世界が広がったりする

楽しくて嬉しいことだと思ってます。

 

昔、見た映画や本などの作品を

何年かしてからもう一度見ると

昔は感じられなかったことが

新たに感じられることがあります。

 

みなさんもぜひ一度

昔のお気に入り作品を見返してみて

自分がどれだけ成長したかを

感じてみてください。

 

私は本当に気に入った作品は

何度も何度も味わうタイプです(笑)

以下は何度読み返したか分からない

私のお気に入り作品たちです😆

機会があったら読んでみて下さい😊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

macotoの作品も繰り返しどうぞ♪

 

 

 

 

 

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