私たちは生きているだけで
いろんな経験をしています
生まれる前には
お母さんのお腹のなかで
これから生きる世界の音を聴き
生まれてすぐに泣きます
生まれてすぐに泣かないと
息ができなくて死んでしまう
そしてすぐにお母さんに
気付いて守ってもらわないと
生きていけないと知っています
そして生命維持のためには
飲む・食べる・出すことも必要
回復や成長のためにも寝ます
人は一人では生きていけない
だから泣いたり笑ったり
ときには怒ったり哀しんだり
まわりの人との交流を学びます
さらに言葉を覚え字を覚え
さまざまな表現手段を覚えます
初めは身近な人を真似ながら
やがて親元から離れて
自分の人生を歩き出します
ときに友情を深めたり
ときに恋愛を重ねたり
ときに別れが訪れたり
人生にはいろんなことが訪れます
そのとき心のなかでは
いろんな経験に対して
さまざまな色をつけています
その心の色は不思議です
だれかを好きになれば赤
だれかと結ばれればピンク
だれかと別れたら青など
人それぞれに感じる色は違います
たとえば
喜んでるときは虹色
怒っている時は紅蓮の炎
哀しいときはブルーになり
楽しいときはハッピーイエロー
ときにはなにも感じなくなり
景色がすべてモノクローム
なにもかもどうでもよくなり
どん底の真っ暗闇の漆黒
そんなときもあるでしょう
心は私たちが思っているよりも
遥かに広くて大きいものです
しかしそれはあなた次第で
狭くて小さなものにもなります
ひとつのことしか見えなければ
あなたの心はそのことだけで
いっぱいになりすべてになります
逆に100あるなかのひとつだと
あなたの心の1/100になります
そしてそのひとつを失っても
あなたには99の心が残ります
私たちの心の色は何色でしょう
あの人は赤 あの人は青と
ひとつの色で表現できるほど
心は単純ではないと私は思います
どんな人にもいろんな経験があり
生まれてからいままで生きてきた
さまざまな色が心に描かれています
ときには色が変わるように
心も変わることもあるでしょう
この世のすべては変わり続けます
同じように見えても
1秒前の自分と1秒後の自分は
ほんの少しずつ変わっていきます
ここまで生きているだけでも
あなたはがんばって生きてきました
いまのあなたがここにいるのは
時間という観念のなかで考えると
ほんの一瞬の出来事なのです
何年・何十年・何百年後には
いまあるこの世界のすべては
きっと変わってしまっているでしょう
心もずっと同じままではありません
色にもグラデーションがあるように
心にもグラデーションがあるのでしょう
その心のグラデーションの色を
どう感じるかは自分の心次第です
いまをしあわせと感じるか
それとも不幸と感じるか
それだけで心も世界も変わります
「心のグラデーション」
どんな色にも心は染まります
その色を選ぶのは
他の誰でもなくあなた自身です
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202010101900 初稿エッセイ『もの想い』
202010111500 修正
あとがき
私にも景色がすべて灰色に
見えていたときがあります。
そのときには永遠に
この世界は変わらないと
あきらめていました。
それは自分が決めた色で
その色を変えるのは
自分以外の色を持つ誰か
きっかけはなんでもいいから
好きなものに触れ
好きなことをしていると
自分の色とは違う人に出逢う
その色に触れたとき
心の色は混ざり合い
別の色へと変化すると
ふと『もの想う』のでした。
今後とも未熟者のmacotoですが
読んでくれる誰かに寄り添った
言葉を綴って生きたいと願って
PCの画面を閉じます😌
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