情報社会の現代では
大袈裟に物事を表現することが
注目されるうえで重要なファクト
ネットニュースでは
記事の内容よりも興味を引くタイトル
心理的にクリックしたくなる画像
嘘でも誤解でも構わないという
手段が多く用いられています
また便利な商品やお得な商品
話題のアーティストのチケット
そういった競争倍率が高いものは
その希少性を利用し
転売しようと目論む輩が押し寄せ
我先に我先にと
ワゴンセールのように群がります
以前から人気者には人が集まるのは
世の常ではありますが
ここ数年で「一極集中」の度合いが
激しくなってきたと実感しています
昨今の給付金オンライン申請や
人気商品の注文などの混乱を見ても
便利な一方で我先にと思う人は
考えることが同じで
アクセスが集中するあまり
開始早々サーバーダウンにより
受付ができなくなりました
これは時代遅れの知識と
システム投資をおろそかにした
準備不足やその場しのぎのシステム
そして一極集中の社会事情などが
新しい時代に対応しきれなくなり
後回しにしてきたツケが招いた
超資本主義社会の問題なのでしょう
資本家と労働者
富める者と貧しき人々
健常者と障がい者
人間とそれ以外
あらゆるものの「二極化」が
生まれながらにして
挽回できないレベルで
差が生じてしまっています
生きとし生けるものは
どの親の元に生まれてくるかは
誰も選べません
たまたま人間として生まれ
たまたま裕福な家庭に生まれ
たまたま健常者として生まれ
奇跡的にこの地球に生まれた
その逆に生まれることの方が
圧倒的に多いなかで
そのどちらが幸せかどうかは
当事者の捉え方次第になります
どちらにせよ幸せを感じられる
感謝の心を持てる者だけが
命尽きるときに
やすらぎを得るのでしょう
一極集中・二極化が進んだ先に
なにが起こるのでしょう
「損者三友」という
孔子の論語があります
うわべだけの不正直な人
誠実さのない人
口先だけ達者な人
こういう人とは
なるべく関わらない方が良い
という教えです
初めに述べた現代の事情を
思い返してみてください
損者三友に当てはまりませんか
これからの新しい時代は
自分の心に正直な人
どんなものにも誠実な人
さまざまな視点を持つ博識な人
すなわち「益者三友」という
人類にとっても地球にとっても
やさしい人たちが活躍する時代
そういう人たちが溢れる世界が
訪れてくれることを
私は心から願っています
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202006272000エッセイ『もの想い』
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