ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記) -142ページ目

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

またしても、『宮廷女官チャングムの誓い』のお話から始めます。



「あなたは何も悪くない。

ただ、越えねばならない壁ができたのです。

『ひと』という壁が。

手柄をたてるほど、医術に優れるほど、

その壁は高くなるのです」



チャングムを慕うミン・ジョンホはそういって、

自信を失い、うな垂れる彼女を強く励ますのです。


恥ずかしながら、このことばに感激してしまいました。


強い信念をもって自分の道を突き進むチャングムですが、

いっこうに報われることがありません。

それどころか、彼女への仕打ちは激しさを増すばかりです。


そんなチャングムの、唯一にして最大の救いは、

彼女が行く先々で、よき師と出会っていることです。


水剌間(スラッカン:王の食事を調理するところ)の女官時代は、

ハン尚宮(サングン)やチョン最高尚宮(チェゴサングン)から、

料理のみならず、細やかな心配りや高い志を学びます。


宮廷を追放されてしまい、医女を目指すようになってからは、

医女のチャンドク、シン医務官らがそれぞれ師となり、

医術のみならず、これに携わるもののあり方を叩き込みました。



ところで、私にも敬愛する恩師がいます。


まずは、小学校5、6年生時の担任の先生です。

とにかく厳しい先生で、よく叱られたものですが、

一生懸命で、どことなく愛敬があって、大好きでした。

子どもたちのために何ができるのかを常に考えておられます。


次に、大学時代の担当教授です。

私の方向性を決めるきっかけを作ってくださいました。

いまの私があるのは、この方のお蔭といっても過言ではありません。


それから、実習生時代の担当指導教官です。

実のところ、初めのうちは歯に衣着せぬものいいが、

少なからず苦手だったのですが、その真意を知って、

ものごとの捉え方や考え方、また心構えに強く感銘を受けました。


そして、最初の赴任先でお世話になった主任です。

高い理想と豊富な知識、決断力と実行力をお持ちで、

年配の方も含め、多くの同僚から頼りにされ、尊敬されています。


私を導いてくださった恩師に心から感謝いたします。

また、これらのすばらしい出会いを本当に誇りに思います。

ただ、受けた恩義に少しも報いることができず、情けないばかりです。


                                     by スグル

品のない話をします。


 これは、ずっと気になっていたことなんだが、

 モデルみたいにきれいな女が小汚い男を連れてたり、

 俳優みたいにかっこいい男が醜い女を連れてたりするじゃないか。

 あれはどういうわけなんだろうね。


 もちろん、人間は見た目じゃわからないということだけど、

 どこがいいんだか、本当に理解に苦しむときがあるね。


だから、品のない話と申し上げたでしょう…

しかしながら、ここでお止めにならぬようお願いいたします。

どうぞ最後までおつき合いくださいませ。


 仕事がら、ずいぶんたくさんの顔を見てきたよ。


 整った顔、そうでない顔。

 かわいい顔、そうでない顔。

 丸い顔、四角い顔。

 大きい顔、小さい顔。


 どれひとつとして同じ顔はなかった。

 たとえ親兄弟でよく似ていたとしても、それぞれみんな違う顔だ。


 でもね、形なんぞは問題じゃあない。

 問題なのは、「生きた顔」をしてるかどうかだ。

 そいつは、目を見ればわかる。


 つくづく間の抜けた顔をした奴がいるだろう。

 そうなってしまうのは、目に精気がないからで、

 つまり、人間は見た目で判断できるってわけだ。

 何も考えないで、ただ生かされてる証拠だよ。

 残念だが、「死んだ顔」には魅力を感じないね。


 誤解しないでくれよ。

 間抜け面には取り柄がないなんていってるわけじゃない。

 その逆だよ。


 整った顔してるからって、完全無欠じゃないってことだ。


品もまとまりもない話になってしまいました。

最後までお読みくださってありがとうございました。


                                     by スグル

夏の風物詩のひとつに「怖い話」があります。

特に、幽霊やおばけが出てくる怪談が多いですが、

何もそればかりが、怖い話というわけではありません。


今日はひとつ、怖い話を紹介しましょう。

あまりお好きでない方は、ご遠慮ください。



とある刑務所で、ひとりの女性が脱獄を試みます。

彼女は、ひとりの老人男性を抱き込みます。

彼は、獄内で死んだ者の処理をする墓場の管理人でした。

彼女は、死んだと偽って埋葬されたのち、

彼に墓を掘り起こしてもらい、逃亡しようと考えたのです。


計画を実行に移す日、彼女は彼の協力のおかげで、

まんまと生きたまま棺桶の中に忍び込むことに成功しました。

あとは埋葬され、掘り起こしてもらうのを待つだけでした。


どのくらい時間が経ったでしょうか。


棺桶が持ち出される直前、ふたが開けられました。

看守たちがあれこれ話しているのが聞こえました。

彼らに生きていることを悟られてはならないので、

彼女は息を殺し、ぴくりとも動かず、死体になりきりました。


ふたが閉められる直前、何かが入れられたのがわかりました。

それが何なのかを知りたいと思いましたが、

目を開けるわけにもいかないので、じっと堪えました。


ついに、棺桶が地中に埋められました。

脱獄は、もう半ば成功したようなものです。

彼女は、あの老人が助け出してくれるのを待ちました。


何も見えず、何も聞こえません。


急に、彼女は不安になってしまいました。

彼は、本当に掘り起こしてくれるだろうか。

重苦しい空気が、やがて恐怖へと変わり始めました。


そのとき、先ほど何かが入れられたのを思い出しました。

何なのかを確かめようと、ゆっくりと指先で弄ってみました。

ごつごつしていて、袋の中に入っています。

あちこち弄っているうちに、マッチを見つけました。

それが何なのか、どうしても知りたいと思った彼女は、

まるで急かされているかのように、マッチを1本擦りました。


彼女の目に飛び込んできたのは、彼の顔でした。



これは、アルフレッド・ヒッチコックのテレビ・ドラマのお話です。

ヒッチコックといえば、「サスペンスの神さま」と称され、

『サイコ』 『鳥』 『裏窓』 など、数々のスリラー映画を手がけました。


特殊メイクやハイテクを駆使したホラー映画の恐怖は、

裏を返せば、非現実的であるがゆえに、救いがあります。

一方、ヒッチコックの創り出す心理的恐怖は、

非常に日常的であるがゆえに、底知れず恐ろしいのです。


                                     by スグル