実に、久しぶりのブログです。
実は、近所に出来た、格闘技の道場に通い始め、パンチにキックに寝技の練習をして、バイクどころではありませんでした。

流石に、ゴールデンウィークは、少し時間が出来たので、ガシガシと汗をかいてキックを踏み、ME08くんのエンジンを掛けました。

プラグも燃料も古いので、良い稽古になります。
お休み初日に、エンジンを掛け、しばらくアイドリングさせました。
前の持ち主がつけた、FCR35が詰まっているのか、アクセルをほんの少しだけ開けると、回転が不安定になります。

それでも、5分くらい頑張っていると、何とかマシになってきました。

近所をくるりと回ってみたのですが、アクセル開度によってギクシャクし、まだまだみちのりは遠そうです。

キャブレターをいじると、連休が終わってしまうので、配線をいじって電気の流れを良くする手抜きに出ました。

まず、イグニッションコイルとエンジンにマイナスアースの配線を増やします。



次に、イグニッションコイルからCDIユニットに行っている配線を太いのに交換します。



配線図を見ると、黒/黄の配線がイグニッションコイルとCDIユニットを繋いでいる配線なので、これをプチリと切り、2sqの赤い線を繋げて、外装を組み直しました。

ところが、エンジンが掛かりません。

もう一度、シートを外し、タンクを外し、配線図を見比べてチェックし直します。

間違いは無いはずですし、ギボシも圧着されています。

冷や汗をかきながら、タバコを吹かし、落ち着いてチェックすると、CDIユニットにカプラーがはまっていませんでした。

メンテナンスの本には、プラグを外して火花が飛んでいるかチェックしてから、外装を組み直せ、と書いていますが、まさしくその通りです。

何でも、プロフェッショナルとは、誰でも出来る基本的な事を、忘れず手を抜かず確認するのだそうです。

知ったかぶりは、だいたい余計な手間暇がかかる結果になります。

ともあれ、遠回りしたけれど、今は快調にアイドリングを続けております。

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ST250やシェルパなどを、チューニングされている、マニアな人達から人気の某氏のブログや、京都のヴァイタルスピリットさんのホームページでは、フロントフォークも、エンジンオイルと同じような頻度で、交換した方がよろしい、と記載されています。

本当なんだろうか?と思っていましたが、思い切ってバラしてみました。

1996年式と書かれているME08君は、おそらく製造されてから、フォークオイルを熟成させてきたようです。

粘土を水で溶いたような物が、フロントフォークのあちこちの部品に、こびりついています。

いつ変えたか分からないバイクの、フォークオイルを交換する時は、たくさんのウエスと、新品パーツクリーナーを2~3本用意しておきましょう。

僕は、足りなくなって、途中で買いに行きました。

上の写真は、フロントフォークの最も下部にある、何とかと言う部品です。

フルボトム寸前で活躍する部品だそうです。

ちなみに、アルミ製ですので、銀色以外は、全て汚れです。




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スプリングは、カートリッジと呼ばれるものがついているので、フロントフォークのトップキャップを緩めても、バネが飛び出てえらいことになる心配はありません。

トップキャップは22ミリ、中のボルトは17ミリでした。

ボルトにレンチをかけて、トップキャップをぐるぐる回しますが、インナーチューブから取り外した状態では、バネの威力を思い知る事になります。

少し緩めば、レンチはそのままにして、トップキャップを手で回した方が良さそうです。

ちなみに、トップキャップは、バラす前の最初に緩めておきましょう。

このME08君は、スピンナーハンドルに、1メートルくらいのパイプをつなげて、バキン!と回しました。

バネの中に通っているカートリッジにも、オイルの通路があるそうで、パーツクリーナーを吹き込むと、ドロリとした汚れが流れ落ちてきます。





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スライドメタルとシールです。
パーツクリーナーを吹きかけると、ねずみ色の、オイルが滴り落ちます。
本当は、交換しなくちゃいけないそうですが、今回はそのまま組んでしまいます。





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先週末に、グリスだらけになって掃除をしたステアリングベアリングの調整をします。

本には、一度締め込んで、緩めてから、再び手で締めて、1/10回転させればリングナットはOK!と書かれていますが、簡単そうに書かれている箇所は、プロのシークレットテクニックが隠されている事が多いので、注意が必要です。

まず、アンダーブランケットだけを差し込んで、上のベアリングを入れて、シールをかぶせて、リングナットを手で締め込んで、上からゴムハンマーでゴチン!と叩きます。
すると、もう少し締め込めるようになります。
何度か、ゴムハンマーで叩いて、手で締めてを繰り返して、最後にフックレンチで回します。
普通のボルトやネジを回す時の、キュッと止まる感触はありません。

グリスが挟まった様な、グニャリとした感触です。

僕の場合は、無闇にグリスを塗りたくっているので、何度もゴムハンマーで叩いて締めて、緩めてを繰り返します。

最後に手で締め込んで、フックレンチで1/10締め込んで終了しました。

あふれたグリスを拭き取って、アッパーブランケットを取り付けて、分解中のフロントフォークのインナーチューブを差し込みます。

インナーチューブを締めているボルトを上下ともに締めて、トップナットを締め込みます。
次に、インナーチューブを止めている下のボルトを緩めて、応力を逃がし、ちょっぴりトップナットを締め込みます。

何度もあちこちのボルトを緩めたり締めたり、ゴムハンマーで叩いたりして、ガタが無くてスムーズ動くポイントを見つけ出します。
場合によっては、アッパーブランケットを外して、リングナットを緩めて、再び調整します。

少しでもイラついたら、タバコをふかして、気分転換します。

とにかく、面倒です。

バイク屋さんに、この作業をお願いすると、金に糸目はつけない、というのと、同義語になるそうですから、自分で頑張りましょう。

ただし、自分でやると、グリスで汚れ、手を洗い、ボルトを締め、ウエスで拭き、インナーチューブを揺さぶり、グリスが着き、手を洗い、の繰り返しになりますから、ご近所さんから、ちっとも走らないバイクをいじる、変なおっさん呼ばわりされますので、普段の生活態度が大切です。

調整がうまくいくと、写真の様に片側のインナーチューブを外しただけで、ブランケットが傾きます。

この辺りは、ボルトの締め忘れなどがあると、大事故につながりますから、充分に確認を繰り返しましょう。
先日、スイングアームのシャフトを抜いたら、サビサビでした。

グリスをたっぷり塗ってシャフトを戻したのですが、リアサスの接合部も、どうなっているか心配です。

プロリンクサスって名前らしいです。

まず、一服しながらボルトを外す順番を確認します。

仕事は段取り八分。事前準備が大切です。

サスペンションの構造や作動の原理を、理解していないので、どういった形や方向で部品がついているか分かりません。

しかも、スペースに余裕がありません。

じっくりと本を読み、実物を眺め、写真をたくさん撮ります。
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ところが、下調べをしても、だいたい何がどうなっているか、分からなくなります。

手はグリスでベタベタになり、写真を撮ろうにも、撮れない状態になり、部品の取り付けは、どんどん複雑になります。

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左側のサビている方が、抜き出したシャフトです。

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部品を外していきます。

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この後、軍手が役に立たないくらいグリスにまみれ、素手も真っ黒になり、写真どころではなくなりました。

順番や部品の方向を間違えない様に、パッドを何枚か用意してから、作業を始めた方が良さそうです。

僕は、それだけやったにもかかわらず、順番が分からなくなり、えらい事になりました。

とほほ。

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