生きる力
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■園芸福祉で「せいこううどく」な毎日
-おてんとさまとともに
(筆者:NPO法人たかつき・石神裕美子さん)
「晴耕雨読」太陽と地球を感じながら、自然の営みに
合わせて生きる。園芸福祉の現場から、人と緑と心の
関係を綴るブログレポート。
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今年も、毎年恒例の芋ほりをしました。
みなさん、とってもエネルギッシュでした。
この前読んだ本にこんなことが書いてありました。
『草花、野菜を植える、世話をする、育てる、収穫するなど、
「自然の中」で生活することは、生きるエネルギーが
どんどん湧いてきます。』
芋ほりの様子を見ながら、この内容を思い出して、
本当にそうだな~と思いました。
晴耕雨読舎の理念は、「生きる力を応援する」。
その理念を実践できていると、嬉しくなった秋の一日でした。
石神裕美子
「芋を掘るぞ~」という気持ちが、
溢れ出してくる皆さんの勢いに、
スタッフは圧倒されるばかり。
絶品秋野菜のキッシュ
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■ハーブ・野菜・野草 大好き!食う植物
-食う植物の育て方、楽しみ方
(執筆:園芸ライターの木谷美咲さん)
食虫植物との劇的な出会いを果たした筆者が
ハーブ・野菜・野草などの「食べられる植物」
にこだわり執筆する異色のグルメ&園芸ブログ
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私は秋の風を感じるとキッシュが食べたくなります。
といいますのも、以前恩師の誕生パーティーで、主宰した方が
美味しい秋野菜のキッシュを焼いて下さり
その味が忘れられず、秋の気配で思い出すからです。
その方の料理はキッシュのみならず、ほかの料理も大変おいしく
家庭料理をコース仕立てにし、献立をつくり、プロ顔負けのお味でした。
その時のお献立は
■前菜 栗渋皮煮 落花生甘煮 小松菜 キャベツのぬか漬け
■焼き物 秋野菜のキッシュ(かぼちゃ、タマネギ、しめじ、モモハム)
■箸休め こんにゃくの刺身 ゆず酢みそ
■和え物 かぶ 大根 きゅうり ラディッシュ みょうが しょうが 大葉
■メイン ハンガリアングーラッシュ
■デザート アセロラゼリーケーキ 紅玉ケーキ
■パン ブランジュリーケン ベーグル
■飲み物 果実酒 白ワイン 温州みかん茶 ローズティー
野菜たっぷり、体に良さそうなメニューです。
栗渋皮煮 落花生甘煮 小松菜 キャベツのぬか漬け
小松菜をぬか漬けにした珍しい一品です。
渋皮煮にはレモンバームが添えてあり、
甘くなった口をさっぱりさせてくれます。
こんにゃくの刺身 ゆず酢みそ
お手製のゆず酢みそが香り高いです。さっぱりしているので、いくらでも食べられそう。
かぶ 大根 きゅうり ラディッシュ みょうが しょうが 大葉の和え物。
和のハーブをふんだんに使った、これまた香り高い一品です。
これが、思い出に残る秋野菜のキッシュです。
キッシュとはフランスの郷土料理で、パイ生地に卵、生クリーム、
具を入れてチーズをのせて焼いたもの。
洋風茶碗蒸しをパイ生地で焼いたものと考えても良さそうです。
中のクリームとチーズ、秋野菜(かぼちゃ、タマネギ、しめじ、
モモハム) がこってり、パイがサクサクで食べごたえがあります。
そして、こんなにも洋風なのに
どこか懐かしくて、あたたかい味でした。
そして、ボリュームたっぷりで、
たくさん食べられるのに、満足感があります。
私はこの味が忘れられず、自分でもキッシュを何度か焼きましたが、
火の通し加減がなかなか難しく卵が固くなったり、柔らかすぎたり
してしまいました。茶碗蒸しの難しさに通じるものがあると思います。
メインはパプリカたっぷり、トマトソースのシチュー。
「ハンガリアングーラッシュ 」です。
牛スネ肉を口の中に入れると、繊維状にほろほろと崩れます。
肉厚のパプリカは甘いです。
デザートの紅玉ケーキ、中のレーズンとナッツの歯ごたえが楽しい。
シナモンの風味、ほんのり塩味が食欲を増進します。
デザートにこそ、塩の使い方が目立つんだと知りました。
アメリカンチェリーかと思いきや、アセロラ。
ババロアとゼリーの二層に分かれていて、甘みがほどよく美味しいです。
私は料理を作って下さった主宰者の方とはあまり面識がなかったのですが
この料理をいただき、すっかり好きになりました。
料理と芸術作品は同じものです。
作品を知ることで、作り手のことをよく知ることが往々にしてあるのです。
日常会話を交わしていただけではわかりえない、その方の魅力を知ることができ
その機会に感謝しました。
そして、キッシュの、野菜料理の魅力も教えていただいたのです。
土と平和の祭典
10月16日の日曜日。
日比谷公園にて開催された『土と平和の祭典』
http://www.tanemaki.jp/saiten2011/ へ、
家族で行ってきました。
今年で5回目の開催、そして私たち夫婦は、
去年に続き2回目の参加です。
私たちにとっては、普段は少し遠くにいる知り合いや、
普段お米やお酒を買わせていただいている
作り手さんと顔をあわせられる楽しい機会です。
例えばお米について言えば、普段は購入などの連絡の際に、
メールや手紙のやり取りで近況を伝えるだけですが、
こうして“○○さんの作るおいしいお米のおかげで、
こんなにぷくぷくと元気に赤ちゃんが育っています!”と、
会わせることができたのは、じんわり大きな喜びでした。
そう口に出して伝えてみて改めて、
本当にお陰さまなんだな、と実感…。
自給率0%の私たち夫婦。
選んで買って食べること、そして処分することを、
ものすごく大きなボリュームで日々繰り返しています。
その中で、作り手さんの笑顔を思い浮かべ、心から
“いただきます。”と一瞬でも生活のスピードをゆるめて
言えるのは、とても幸せなことです。
さてさて、以下はバンブーピラミッド!!
去年見た時の衝撃は大きかったです。
正直、「こんなことしていいんだ~…」というのが第一印象。
一見危険に思えたんです、ちっちゃい子がどんどん登ってくのが怖く感じて。
でも、落ちたり泣いてたりする子は、去年も今年も見かけませんでした。
そして、大人も登るんですね~、若干恥ずかしそうに。
公園では見かけないのに。
ジャングルジムや木に登る大人って。
大人も子どもも喜ぶこんな構造物はとても素敵だなと思います。
そして、本当に胸ときめくものは、
大人も子どもも変わらないのかもしれません。
一面の芝生とか、
真夏の砂浜とか、
木の枝にぶらさがってるブランコやハンモックとか。
皆さんは、一気に童心に帰る、たまらない風景ってありますか?