日欧商事のフェッラーリFerrariの試飲会に行ってきました。


フェッラーリ社副社長マッテオ・ブルーノ・ルネッリMatteo Bruno Lunelli氏と輸出担当重役のフェデリコ・ザヌーソFederico Zanuso氏に色々伺いました。



まず、フェッラーリの社名は、フランス・モンペリエで勉強してきて1902年初めてMethodo Classicoでスプマンテを造った創業者ジュリオ・フェッラーリGiulio Ferrari氏の名前から来ています。同氏の家族に後継者が居なかったことから1952年ブルーノ・ルネッリBruno Lunelli氏が後を継ぎ現在に至っています。今回来日の副社長は孫になるそうです。


同社のSpumante Methodo Classicoはイタリアで27%のマーケットシェアを持ち、品質といえばガンベロ・ロッソGanmbero Rossoのトレビッキエリ3 Bicchieri16回も取得して、これはサッシカイヤと同じ記録ということでした。その他は、http://www.ferrarispumante.it/home.html を参照して下さい。


私なりに製品を整理してみました:

1. フェラーリ

  (1) ブリュット シャルドネ100% 24ヶ月以上瓶内熟成

  (2) ロゼ ピノ・ノワール60%、シャルドネ40% 24ヶ月以上瓶内熟成

  (3) ドゥミ・セック シャルドネ95%、ピノ・ノワール5% 24ヶ月以上瓶内熟成

2. フェッラーリ・マキシマム(Maximum) ―長熟成

  (1) ブリュット シャルドネ100% 36ヶ月以上瓶内熟成

  (2) ロゼ ピノ・ノワール60%、シャルドネ40% 36ヶ月以上瓶内熟成

3. フェッラーリ・ペルレ(Perle) Vintageもの

  (1) ペルレ シャルドネ100% 36ヶ月以上瓶内熟成

  (2) ペルレ・ロゼ ピノ・ノワール80%、シャルドネ20% 約5年間瓶内熟成

4. ジュリオ・フェッラーリ・リゼルヴァ・デル・フォンダトーレ(Fondatore創始者)

  シャルドネ100% 8年以上瓶内熟成


今回は、フェッラーリ・マキシマム・ロゼがレストラン向けに開発されたことと、フェッラーリ・ロゼのハーフボトルが誕生したことが特に紹介されました。



幾つかの質問にたいする回答の一部を下記します。

1. ロゼは、ロゼワインを二次醗酵するのか、白ワインと赤ワインを混ぜたものを二次醗酵するのか?

ピノ・ノワールからまず3種類のワインを造る。即ち(1)白ワインにしたもの(ブラン・ド・ノワール)(2)マセラシオンを短くしてロゼワインにしたもの。(3)トラディショナルな方法で赤ワインにしたもの。これら3種類を毎年の味わいをみて比率を変えながらシャルドネの白ワインと混ぜてロゼワインを造り、これを二次醗酵する。

2. ピノ・ノワールやシャルドネ以外の品種を使う気持ちはあるか?

ピノ・ノワールは、アルト・アディジェでは十分な酸も乗るし大変土地に適合した品種である。シャルドネは、創業者のジュリオ・フェッラーリがフランスからイタリアに初めて持ち込んだ品種なので特別な思い入れがある。従って、これら以外の品種を使う気はない。

3. 新発売のフェッラーリ・ロゼのハーフボトルもその瓶で二次醗酵しているが、750mmリットルのロゼより熟成期間を短くしているのか?

ハーフボトルでも同様の品質を維持するためにハーフボトルで瓶内二次醗酵しているので、同じ理由から熟成期間も同じように長くしている。

4. フェッラーリ・ブリュットとロゼまた、フェッラーリ・マキシマム・ブリュットにおいては、ロゼの価格がそれほど高くなっていないのに、フェッラーリ・ペルレ・ブリュットとロゼではロゼは大幅に高価になるのは何故か?

ブランの熟成期間が36ヶ月以上に対し、ロゼは約5年間で長い。ピノ・ノワールは大変繊細な品種で熟成期間が長くなるほど色をキープすることなどの問題が大きくなるので最新の注意が必要になることが原因である。

5. D.O.C.G.トレントになる可能性は?

特にD.O.C.G.にする必要性を感じていない。品質的、市場認知度ではD.O.C.G.を凌いでいると思っている。D.O.C.トレントには35社くらいあるがフェッラーリは生産量で34を占めている。 

なお、D.O.C.トレントはスプマンテですが、D.O.C.トレンチーノはスティルワイン3色、ヴィンサント、リクオローソです。

ワインドイツワイン専門輸入会社ヘレンベルガー・ホーフの秋のハウスメッセに行ってきました。


今回の特徴は、「エレガントでしなやかな赤ワイン」というテーマで各地方・各メーカーの11種類のシュペートブルグンダー種のワインの飲み比べができたことでした。年々豊かな香りと繊細な味わいのものが確実に増えてきていて、生産者の技術向上と意気込みを感じました。


ところで、この11種類のボトルラベルにはすべてSpätburgunderと書かれていて、期待に反してPinot Noirと書かれているものはありませんでした。(330日付け雑記に「ドイツのTafelwein」という題でフランスのピノ・ノワール種ワインを意識してPinot Noirと書かれたドイツワインを紹介しております。)




この品種のドイツワインは、地球温暖化とあいまってますます将来が期待されますが、いつかはフランスのブルゴーニュのPinot Noir並になりラベルにすべてPinot Noirと書かれる様になるのか、または、素晴らしいSpätburgunderのワインが世界で認知されてもはやPinot Noirなんて書く者が居なくなるのか、予測するだけで楽しくなります。

ヘレンベルガー・ホーフで、「サロメ」というゼクト・ブリュットに興味を持ちました。

アルザス国境に近い生産者フリードリッヒ・ベッカーFriedrich Becker(331日雑記に紹介)のピノ・ムニエ、シャルドネ、オーセロワからのトラディショナルな造り方によるスパークリングワインです。大変細やかな泡でやさしい口当たりでした。


ところで、「サロメ」といえば、オスカー・ワイルドの小説で預言者ヨカナーンの首を銀の皿の上に乗せて頬擦りをしている王女サロメを思い出してしまうのですが、何故この名前をつけたのか知りたくなりました。フリードリッヒ・ベッカーのお孫さん(長女の娘さん)の名前でした。私の浅学で想像したサロメとは似ても似つかぬ写真のような可憐な少女で納得しました。

そこで、サロメを調べてみました。英語・ドイツ語でSalome、フランス語でSalomé。ヘブライ語でシャローム(平和)に起源する女性の名前。カトリック教会ではイエスの弟子で聖人となったサロメがいて、祝日は1022日だそうです。


もう一つ、オーセロワAuxerroisというとMalbecCôtのシノニムと覚えますが、これは黒ぶどうです。別に白ぶどうでオーセロワ(綴りが同じ)があり、アルザス、ルクセンブルグで比較的重要な品種であると言われています。Vin d’Alsaceのピノ・ブランに公認で結構ブレンドされています。ソムリエ協会教本にはCrémant d’Alsaceの使用品種として出ています。

12回ワインを楽しむ会を大阪駅前第1ビルにあるインディアン・レストラン・ミラで行いました。


10人当たり9種類のワインとリキュール各1本で、香辛料の効いたインド料理に相性の合うものがあるのか、何が合うかを探りながら食事を楽しみました。


【料理】

チキンスープ、サラダ、サモサ、シシカバブ、タンドリージンガ、タンドリーチキン、カレー、ライス、ナン、デザートと多種類。


【飲み物】

(1) 白ワイン

  ① Marborough Sauvignon Blanc 2006, Seresin(ニュージイーランド)

  ② Casper R Riesling QbA Mttelrhein2005, Ratzenberger (ドイツ)

  ③ Napa Valley Chardonnay 2005, Beringer(アメリカ)

AOC Vin d’Alsace Gewurttraminer 2004, Trimbach(フランス)

(2) 赤ワイン

  ⑤ AOC Bourgogne Hauts Côtes de Beaune Pinot Noir 2003, Henri Latour(フランス)

  ⑥ DOC Rioja Reserva 2000, Bodegas Murua(スペイン)

  ⑦ Knights Valley Cabernet Sauvignon 2004, Beringer(アメリカ)

  ⑧ Malaren Vale Rufus Stone Shiraz, 2003, Tyrrell’s Wines(オーストラリア)

(3) リキュール

  ⑨ Malibu Caribbean White Rum with Coconut


【一番合うと思ったワインのアンケート結果】
(1) 白ワイン ① – 1  ② – 7 – 2 – 7

(2) 赤ワイン ⑤ – 2 – 5 – 4 – 6

やはり濃縮感のあるワインの方が相性が良いとの結果でした。

白ワインなら、②の甘口や、④のスパイシーなものが合いやすい感じ。

赤ワインでは、⑤のようなさっぱり系は合いにくいということでしょう。

ワインの選択で軽いものを避けたので、あまり差が出なかったようです。

皆さんの感想としては、インド料理とワインの相性には違和感がある。違和感が無かった。赤ワインに合うと思うが自分にはリースリングが合う。と、さまざまでした。

最近の呼称資格試験ではフランスのジュラJura地方が出題範囲から外れていますが、黄ワインと藁ワインという珍しいワインが造られています。


ジュラ地方が出題範囲だった頃に勉強した人は、黄ワインVin Jauneヴァン・ジョーヌの瓶が620ミリリットルのクラヴランClavelin、藁ワインの瓶は375ミリリットルのポPots又は、ドゥミ・クラヴランDemi Clavelinと覚えましたね。

これらの変わった名前の瓶がどんな形をしているか興味を持つ人がいると思いましたので、750ミリリットルのボルドー瓶と並べて写真にしてみました。



アルコール度に関しては、写真の左の藁ワイン、A.O.C. Côte du Juraコート・デュ・ジュラが14.5%、真ん中の黄ワイン、AO.O. Château-Chalonシャトー・シャロンが14%です。黄ワインが甘口と思っている人がいますが辛口です。藁ワインは勿論甘口です。


詳しくは、ソムリエ教本189~190参照。

ワイン受験塾を始めたのが、私の色々な講座の原点です。このワイン受験塾で、109()から隔週火曜日6コースの基礎講座を始めます。場所は、JR芦屋駅から徒歩10分のワインハウス・センチュリーという酒屋さんです。難波の教室から昨年芦屋に移しました。

《詳細は、ワイン受験塾の頁の基礎講座をご覧下さい。》


特徴は、ワインを教養として勉強したい方は勿論、来年のソムリエ協会呼称資格を目指し、受験講座に先立って基礎をしっかり勉強しようとしている方を対象としています。


教材を講師が独自に作成、ワインのテイスティングは毎回4種類、いずれも資格取得を視野に入れています。

定員は15名の少人数で、講義中の質問は何時でもOKで、疑問を先に延ばさないように、確実に理解をしていってもらいます。


三国ワインの試飲会で「ロジャー・グラート+葉山孝太郎氏セミナー」に出席してきました。

ロジャー・グラートRoger Goulartといえば、1860年来の歴史を誇るアルト・ペネデスAlto Penedesのカバ生産者です。栽培醸造責任者のジョセップ・バルスJopsep Valls氏が、自社のカバCavaについて熱く語りました。

色々な特徴が話されましたが、熟成を地下30m、通年15℃に保たれたカーヴでゆっくり行うのが同社カバの高品質の一つなど参考になりました。泡の大変こまかな、料理と合わせやいやさしい味わいが特徴と思いました。

ところで、この会社のカバのラベルが、モエ・エ・シャンドンMoët et Chandonのキュヴェ・ドン・ペリニヨンCuvée Dom Perignonのラベルに似ていると思いませんか。気になっていたことなので、この機会にバルス氏に直接聞いてみました。答えは、「ドン・ペリニヨンとは何の関係も無い。ぶどうの葉の形と、カバを造る自分達の熱心なハートを図形化したもの。」でした。このラベルは、ドン・ペリニヨンのものより以前にできたものと聞いたことがありますが、このことは確かめそこなしました。

カバに使用される品種として、ビウラ、パレリャーダ、チャレロが主要品種で、そのほかにマルバジア、シャルドネ、モナストレル、ガルナッチャ・ティンタ、それにロゼのみにピノ・ノワールと覚えていますね。二次試験にはソムリエ協会教本のとおりこのまま覚えておいて下さい。

実は、今年2月に使用品種が増えました。トレパトTrepatがロゼのみに認可され、更にピノワールが白にも使えるようになりました。

そこで、バルス氏にトレパトについて聞いたところ、「トレパトは、色が薄すぎるのと、自社のカバには味が合わないので使用する積りはない。しかし、劣る品種ではなく、フルーティよりもテロワールを感じさせるカバになる。コンカ・デ・バルベラが原産。」ということでした。更に、ピノ・ノワールについては、「自社のはまだ若木なので将来的には使用を考える。」とのことでした。

721日付け「講師の雑記」でフランス以外のロゼワインの会につき書きましたが、この会で、トレパトのカバ・ロゼを飲んでいます。

カバは原語でCavaです。カヴァと書かれた記述もありますが、教本にはカバと書かれています。これは、スペイン語ではvもbも同じバ行発音だからです。教本のカバが正確ということがいえます。

写真は、ロジャー・グラートのカバのラベルと、ドン・ペリニョンのラベル。実際に比べてみると似ているような、似ていないような。


私の親しい友人でフランス総領事の秘書も勤めたことのある松原容子さんがEcole de français et Salon《デクヴェルトDécouverte》を立ち上げて一般フランス語、ワインプロのためのフランス語その他フランス文化を学ぶ教室を熱心に展開し始めました。


差し当たって二つのイヴェントとご紹介します。参加ご希望の方は、下記までメール又は電話して下さい。E-mailigrekmatsubara@ybb.ne.jp   TelFax0798-38-5700 携帯:090-3829-5515

私の紹介と言えば話がスムーズと思います。


(1)  9月のイベント「北アフリカの伝統料理クスクスを囲んで」

  フランス人シャルキュティエで、自らも料理上手なドミニク・ゴッドフォロア氏が煮込料理を作ります。

  日時:930()100015:00

  場所:さらら仁川公益施設 0798-52-7686阪急仁川駅東出口直ぐ左手の建物

  会費:5,000円(開催日二日目以降のキャンセルは返金できない可能性があります)


(2) 10月の催し「第3回午後のシャンソン鑑賞会」

  39才で亡くなったサン・ジェルマン・デ・プレの鬼才、ボーリス・ヴィアンBoris Vianを講師の解説で鑑賞します。

  日時:1014()15:00

  場所:フランス語教室《デクヴェルト》阪急夙川駅前

     西宮市羽衣町7-28 夙川ニシダビル4F

  講師:松島 征(仏文学研究者、京都大学名誉教授)

  会費:1,500

昨日ワインハウス・センチュリー主催のワインテイスティングin芦屋に行ってきました。私の講座から一次試験を合格した人たちが大勢テイスティングの勉強に来ていました。


この会場の入り口のブースでシェリーのベネンシアを操ってマンサニージャをサービスしている格好が良いスペイン人がおりました。Martin Alfonsoマルティン・アルフォンソさんといって現在東京在住ですが、スペインに帰る話もあります。センチュリーの支配人、古河大典さんとアルフォンソさんと一緒に話しているうちに、スペインを楽しむ会をセンチュリーの店内(私が講座を開催している場所でもあります)で下記の通り開催することが決まりました。

アルフォンソさんは常々スペインワインを知るには、スペインの本当の事情を知ることが大事だといっているので、この会では一般には知られていない面白い話が聞けそうです。

写真は、ベネンシアを操るマルティン・アルフォンソ氏


店内の広さから参加人数が制限されますので、早めに参加申込をしないと満員になるおそれがあります。

ご興味ある人はセンチュリーに直接申し込み下さい。センチュリーの店の地図は、私のワイン受験塾の基礎講座案内に出ています。

「スペインワインを楽しむ会」

マルティン・アルフォンソ氏のスペインワイン事情・料理の話を聞きながら、シェリーのベネンシアでの実技をみながらスペインワインを楽しみませんか。

日時:1016(火)14:0017:00

場所:ワインハウス・センチュリー JR芦屋駅から北に徒歩約10分。

    センチュリーについては、このHPのリンクからまたはhttp://www.century-jp.com/

内容:シェリーとスペインワイン約10種類

料金:3,000

申込先:センチュリー 総支配人 古河大典(フルカワ・ダイスケ)

     メールアドレス:info@century-jp.co

参加人員に限りがありますので、早め申し込み下さい。


今年のソムリエ協会教本のイタリアのワインに関する用語302頁で、Cerasuoloが「色の濃いロゼから色の濃淡の幅のある赤ワイン」と書かれているのに気が付かれましたか。昨年までの教本には、「色調の濃いロゼワイン」と書いてありました。


今年の117日と18日付け講師の雑記で「イタリアD.O.C.G. Cerausolo di Vittoriaチェラスオーロ・ディ・ヴィットリア - Cerasuoloとは?」という題で掲載しましたが、cerasuoloを「色調の濃いロゼワイン」では説明しきれなくなったのでしょう。

写真左が、Cerasuolo di Vittoria D.O.C.G.。右が、Montepulciano d’Abruzzo cerasuolo D.O.C.