- (1)弱さや怠けではなく病気である
うつ病を「人間的な弱さ」、「気の持ちよう」、「性格的なもの」 - として捉えるのではなく、病気として捉えることがまず基本で
- す。うつ病は病気であり、有効な治療法があり、治療すれば
- 回復するということを伝えること になります。弱さや怠けと考
- えている限り、受診にはなかなかつながらないことになります。
-
- (2)脳の神経系の病気で、ストレスなどが関係している
精神疾患というと、遺伝病、治らないというイメージが今なお - 根強くあります。脳の神経系の病気で、発症には心理社会的
- なストレスが関係し、薬物療法と精神療法によって神経の調
- 節を図ることで回復するということを理解してもらうことが大切
- です。精神科の薬というと、特別な薬で、自分の精神を変えら
- れてしまうのではないかという漠然とした不安を持っている方
- があります。病気のメカニズムと薬の効果を説明することで、
- 病気への正しい理解につながります。
- たとえば、人間の感情や思考は脳のなかの神経の働きで起
- こっていて、うつ病のときにはその神経と神経を結ぶ神経伝
- 達物質と呼ばれる化学物質のバランスが崩れているといっ
- た説明をしてもいいでしょう。こうした説明は、「精神的に弱い
- 人間がかかるものだ」といううつ病に対する偏見を和らげるこ
- とにもなります。また、抗うつ薬などの精神機能に作用する
- 薬剤に対する心配を軽くすることにもなります。さらに、この
- ような脳内物質の変化がおこるときには、「ストレス因子とな
- るようなきっかけがある場合が多い」という話をします。こうし
- たストレス因子を理解しておくことは、環境調整などの社会
- 的治療や、気持ちの整理など心理的な治療を行う上で重要
- です。
- もちろん、ストレス因子がある場合でも薬物療法は効果的で
- すから、治療はバランスよく総合的に行う必要があります。
- また、ときには、こうしたきっかけがない場合もあり、ストレス
- がないからといってうつ病を否定することはできないことも説
- 明します。
- (4)励まさないで、相手のペースで話を進める
うつ病の場合、自責感や罪責感に苦しんでいることが- よくあります。本人の気持ちとしては、「家族に迷惑を
- かけて申し訳ない」「自分がしっかりしないからだめな
- んだ」「もっとがんばらないと」などと感じていることに
- なります。そんな状況で、「しっかりしろ、がんばれ」
- などといわれると、「やはり、がんばりが足りないんだ。
- もっともっとしっかりしなければ」と自分を追いつめるこ
- とになります。時には、「これ以上がんばるなんて無
- 理だ、自分はだめな人間なんだ」と思いつめ、「死ぬし
- かない」と考えてしまう場合さえあります。本人が十分
- にがんばってきたことを認め、受け入れ、相手の気持
- ちにより添いながら、「自分自身を責める必要は全くな
- いですよ」という気持ちで接することが大切です。
- (5)相手がいろいろな話ができるような形で質問をする
質問の仕方には、「はい」「いいえ」で答えるような質問- (クローズド)と、自分の言葉で答えるような質問(オー
- プン)があります。「眠れますか」「落ちこんでいますか」
- というような聞き方(クローズド)は、どうしても詰問調に
- なりがちですので、「気分はいかがですか」「食欲はど
- うで すか」というような聞き方(オープン)で、できるだけ
- 相手が自分の気持ちを話しやすいように心がけるとよい
- でしょう。また、すぐに返事が返ってこないこともあります
- が、少し間をおいて待ってから、次の質問に移るのがよ
- いでしょう。
-
- (6)不明な点を質問しながら、具体的な問題点をはっきり
- させて解決方法を一緒に考える
- うつ病の症状には「頭が重い、ボーっとする」「考えがまと
- まらない」など集中力の低下があります。このため、話を
- していても要領を得ない、話の内容がはっきりしない、何
- を伝えたいのかがわかりにくいことがあります。こんな時
- は、相手の言葉を言い直して 「今お話しされたのは、○○
- ということですか」「それは、○○ということですね」「今一
- 番困っておられるのは、○○ということですね」などと質問
- したり、 確認したりしながら進めるとよいでしょう。抑うつ状
- 態の人はどうしても、過去のことを後悔し続けたり、自分の
- ちょっとした失敗をひどく責めたりしがちなので、できるだけ、
- 過去のことよりも、今後どうしていくのがよいかということを、
- 本人と一緒に考えていく方がよいでしょう。
-
(1)時間も場所もゆとりを持ったところで話を聞く
うつ病にかかっている人の多くは、うつ気分、自責感、
焦りなどを感じています。 また、疲労感のため口数も
少なくなり、集中力も低下しています。あわただしい
雰囲気や窮屈な所では、自分の気持ちを話すことが
困難になります。時間的にも、空間的にもゆとりのある
ところで話を聞きましょう。 また、座る椅子の位置に
も配慮し、近すぎず、遠すぎず、安心して話ができる
ように配慮しましょう。真正面ではなく、視線が少し斜
めになる方が話しやすい場合もあります。 早く何とか
しなくてはならないと焦って早口になったり、声が大き
くなったりしないように気をつけて、間合いをゆっくりと
とりながら話すようにしましょう。うつ病にかかっている
人は言葉数が少なくなることがありますから、沈黙が
ちになっても気にしすぎないようにしましょう。
しかし、私は医師から診断書が出ているにもかかわら
ずあまり配慮がされていない状況で面談されたことが
あります。現実には理解されていない場合もあるので
職場での対応が気になる場合は注意が必要です。
(2)プライバシーには十分配慮する
他人に聞かれるかもしれないところでは安心して話す
ことができないのは当然のことです。 また、精神科や
精神疾患については今なお誤解や偏見が根強く残り、
隠したいという気持ちが強いことも少なくありません。
「ここで話されたことは、あなたのご了解なく他の人に
伝えることはありません。安心してお話しください。また
話したくないことは無理にお話しいただく必要はありま
せん」 などと説明して、プライバシーに配慮している旨
を伝えましょう。
しかし、これを逆手にとられて情報を正しく伝えられて
いないことが私にはありました。このあたりも注意が必
要です。
(3)つらい気持ちに共感しながら、話に耳を傾ける
、
相手の気持ちに寄り添いながら話を十分聞くことに重
点をおきましょう。 話を聞くうちに、「それは少し違う
」「もっとこうした方がよい」「この相談者はうつ病のこ
とがわかっていない」など、様々な気持ちや考えが浮
かんでくるかもしれませんが、まず、聞くことに努めま
しょう。 相談者は、他人に相談すべきかどうかとか、
こんなこと言ったらどう思われるかなど、悩んだ末に
相談している場合もあります。「相談に来ていただいた
ことそのことがとても大事なことです」など、相談しよう
と思ったことをポジティブに評価することが重要です。
十分に相手の、不安や悩みを受け止めてから、こちら
の考えやアドバイスを少しずつ伝えることが大切です。
相談者はある程度荷物を軽くしてからでないと、新しい
知識を受け入れる余力はないと考えてください。
ひどい職場はこういう状況を利用して退職に追い込も
うとするというケースもあります。社会人の方でお困りの
場合、弁護士や労働組合に相談することも必要かもしれ
ません。
うつ病にかかっている人の多くは、うつ気分、自責感、
焦りなどを感じています。 また、疲労感のため口数も
少なくなり、集中力も低下しています。あわただしい
雰囲気や窮屈な所では、自分の気持ちを話すことが
困難になります。時間的にも、空間的にもゆとりのある
ところで話を聞きましょう。 また、座る椅子の位置に
も配慮し、近すぎず、遠すぎず、安心して話ができる
ように配慮しましょう。真正面ではなく、視線が少し斜
めになる方が話しやすい場合もあります。 早く何とか
しなくてはならないと焦って早口になったり、声が大き
くなったりしないように気をつけて、間合いをゆっくりと
とりながら話すようにしましょう。うつ病にかかっている
人は言葉数が少なくなることがありますから、沈黙が
ちになっても気にしすぎないようにしましょう。
しかし、私は医師から診断書が出ているにもかかわら
ずあまり配慮がされていない状況で面談されたことが
あります。現実には理解されていない場合もあるので
職場での対応が気になる場合は注意が必要です。
(2)プライバシーには十分配慮する
他人に聞かれるかもしれないところでは安心して話す
ことができないのは当然のことです。 また、精神科や
精神疾患については今なお誤解や偏見が根強く残り、
隠したいという気持ちが強いことも少なくありません。
「ここで話されたことは、あなたのご了解なく他の人に
伝えることはありません。安心してお話しください。また
話したくないことは無理にお話しいただく必要はありま
せん」 などと説明して、プライバシーに配慮している旨
を伝えましょう。
しかし、これを逆手にとられて情報を正しく伝えられて
いないことが私にはありました。このあたりも注意が必
要です。
(3)つらい気持ちに共感しながら、話に耳を傾ける
、
相手の気持ちに寄り添いながら話を十分聞くことに重
点をおきましょう。 話を聞くうちに、「それは少し違う
」「もっとこうした方がよい」「この相談者はうつ病のこ
とがわかっていない」など、様々な気持ちや考えが浮
かんでくるかもしれませんが、まず、聞くことに努めま
しょう。 相談者は、他人に相談すべきかどうかとか、
こんなこと言ったらどう思われるかなど、悩んだ末に
相談している場合もあります。「相談に来ていただいた
ことそのことがとても大事なことです」など、相談しよう
と思ったことをポジティブに評価することが重要です。
十分に相手の、不安や悩みを受け止めてから、こちら
の考えやアドバイスを少しずつ伝えることが大切です。
相談者はある程度荷物を軽くしてからでないと、新しい
知識を受け入れる余力はないと考えてください。
ひどい職場はこういう状況を利用して退職に追い込も
うとするというケースもあります。社会人の方でお困りの
場合、弁護士や労働組合に相談することも必要かもしれ
ません。
うつ病の可能性がある人と話をするときのポイントを
いくつかあげてみます。本人の精神的な問題に触れ
ることになりますので、プライバシーに注意し、
何よりも信頼関係をつくることに配慮した対応が求め
られます。
まず基本的な対応としては次のような点が挙げられます。
<基本的な対応>
詳細は次回から述べていきます。実際にはなかなか
難しいと思いますが、知識があることにより対応しやすく
なります。
いくつかあげてみます。本人の精神的な問題に触れ
ることになりますので、プライバシーに注意し、
何よりも信頼関係をつくることに配慮した対応が求め
られます。
まず基本的な対応としては次のような点が挙げられます。
<基本的な対応>
- 時間も場所もゆとりを持ったところで話を聞く
- プライバシーには十分配慮する。
- つらい気持ちに共感しながら、話に耳を傾ける。
- 励まさないで、相手のペースで話を進める。
- 相手がいろいろな話ができるような形で質問をする。
- 不明な点を質問しながら、具体的な問題点をはっきり
- させて解決方法を一緒に考える。
詳細は次回から述べていきます。実際にはなかなか
難しいと思いますが、知識があることにより対応しやすく
なります。
うつ病は様々な症状が出ますが、まわりの人には
分かりにくいことが多いものです。
次のようなときにはうつ病の可能性があります。
つけてください。
今考えて見ると、こういう知識がないと、見過ごされて
しまうことが多く、ひどくなってから病院へということ
がほとんどであり、回復に時間がかかるということが
身をもってわかりました。回りにこういう方はいません
か?
分かりにくいことが多いものです。
次のようなときにはうつ病の可能性があります。
- 口数が少なくなる。
- 朝方や休日明けに調子が悪そうである。
- 遅刻、早退、欠勤(欠席)が増える。
- 好きなことにも興味を示さない。
- 食欲がない。
- 急にずぼらになったように見える。
- だるさを訴える。
つけてください。
- 体の症状が前面に出てうつ病のように見えないタイプ。
- 性格的なものだとされてしまうケース。
- 児童などによく見られるイライラが強く出るタイプ。
- 本人自身が気を使ってつらい気持ちをまわりの人に気づかれないようにしている場合。
今考えて見ると、こういう知識がないと、見過ごされて
しまうことが多く、ひどくなってから病院へということ
がほとんどであり、回復に時間がかかるということが
身をもってわかりました。回りにこういう方はいません
か?
うつ病を早期に発見して治療することは重要ですが、
自分がうつ病だということに気づかないまま苦しんで
いる人がたくさんいます。
仮に気づいたとしても他の人に相談することはため
らう人も少なくありません。だからこそ、以下のような
うつ病についての正しい知識の普及・啓発活動や、
精神疾患について抵抗なく相談し受診できることが必
要なのです。
うつ病とは
ありませんので断定することは避けましょう。専門家
に見てもらうほうがいいということを促し、できるだけ
早く対処できるようにしましょう。
自分がうつ病だということに気づかないまま苦しんで
いる人がたくさんいます。
仮に気づいたとしても他の人に相談することはため
らう人も少なくありません。だからこそ、以下のような
うつ病についての正しい知識の普及・啓発活動や、
精神疾患について抵抗なく相談し受診できることが必
要なのです。
うつ病とは
- だれでもかかる可能性がある身近な病気である
- やる気の問題や気の持ちようではないし、いわゆる遺伝病でもない
- 脳内の神経機能に変調が起きており、医学的な治療が必要である
- しかし、死に至る恐れのある病気であり、自殺の背景にはうつ病がある
- 早期に発見し、治療につなげることで自殺が予防できる
- うつ病の症状・サイン:自分が気づく変化、周囲が気づく変化
- うつ病の症状・サインを理解し、対象者へ正しい接し方をすること
- うつ病にならないためのストレス解消・対処法
- うつ病が疑われたら:自分がしたほうがよいこと、周囲がしたほうがよいこと
ありませんので断定することは避けましょう。専門家
に見てもらうほうがいいということを促し、できるだけ
早く対処できるようにしましょう。
- (7) 強い罪責感
- うつ病になると、ほとんど根拠なく自分を責めたり、
- 過去の些細な出来事を思い出しては悩んだりする
- ようになります。一つのことをくよくよ考え込んで、
- 何回も何回もほかの人に確認をしたりするようにな
- ることもあります。こうした状態が進むと、会社のプ
- ロジェクトがうまく 進まないことや、不況のために会
- 社の成績が落ちていることまで自分の責任のように
- 思えたり、不況になったことまで自分のせいだと妄
- 想的に思いこむように
なったりもします。
-
- (8) 思考力や集中力の低下
注意が散漫になって、集中力が低下してくることが - あります。そのために仕事が以前のように進まなく
- なったり、学校の成績が落ちたりするようになります。
- また、決断力が低下して、大したことでなくてもあれ
- これ考えて何も決められなくなります。 中年の人は、
- 自分がボケてきたのではないかと心配していたりしま
- す。また、高齢者の場合には実際に痴呆のように見
- えることがあります。しかし、真の痴呆と違って、抑う
- つ状態による痴呆様の症状は治療によって改善する
- ために、仮性痴呆と呼ばれています。 しかし、逆に、
- 痴呆状態がうつ病と間違えられることもあるので注意
- が必要です。痴呆の場合も、何となく元気がなくなり、
- 記憶力が衰えてくるので、うつ病ではないかと思われ
- るのです。また、高齢者の場合にはうつ病を契機に痴
- 呆を発症してだんだんと症状が進んでくるということが
- あるので注意が必要です。(私も記憶がなくなったり
- したことがありました。素人判断ではなかなか難しい
- ところです。)
-
- (9) 自殺への思い
うつ病になると、気持ちが沈み込んでつらくてたまらな - いために死んだ方がましだと考えるようになってきます。
- 欧米の研究では、入院が必要なほどのうつ病にかかっ
- た人の15パーセントが自殺で命を落としていることがわ
- かっています。うつ病のときには自分の気持ちを抑える
- 力が弱くなっていますから、普通のときなら考えられな
- いような思い切った行動をすることが多くなるのです。
- 一般的には、うつ病が少し良くなったときに自殺の
- 危険性が高くなるといわれています。
- 気分が沈み込んで何をする元気もなくなっているときに
- は、死のうと思ってもそれを実行に移すだけの元気さえ
- 出てきません。しかし、少し症状が良くなると、死にたい
- と考えれば、その気持ちをすぐに行動に移せるようにな
- ります。 しかも、こうしたときには本人の気持ちとまわり
- の人の考えとが食い違いやすくなっています。症状が良
- くなってくると、外見上は元気に見えるようになるので ま
- わりの人は安心してしまうのですが、抑うつ症状が強か
- ったときのつらい記憶は簡単に消えないために、本人は
- 良くなったという自覚をもてないことが多いか らです。こ
- うした食い違いがあると、本人は誰にもわかってもらえな
- いと絶望的になり、自殺を考えやすくなります。
-
- (4) 睡眠障害(不眠または睡眠過多)
うつ病では不眠がよく現れます。寝つきが悪くなる - だけでなく、夜中に目が覚めて寝つけなくなったり、
- 朝早く目が覚めてしまったりするのです。悪夢にう
- なされることもよくあります。とくに朝早く目が覚め
- るのはうつ病に特徴的で、「午前三時症候群」と呼
- ぶ人もいます。いつもよりずっと早く目が覚めてし
- まうのです。しかも、うつ病にか かっている人は、
- このように早く目が覚めたからといってすぐに起き
- あがれるわけではなく、布団のなかで悶々と思い
- 悩んでいることがよくあります。逆に、夜 の睡眠が
- 極端に長くなったり、日中も寝てばかりいるといった
- 過眠症状が現れることもあります。(確かに、薬を
- 服用しても私はなかなか改善できなかったです。)
-
- (5) 精神運動の障害(強い焦燥感・運動の制止)
うつ病になると、ほかの人から見てもすぐにわかる - ほど身体の動きが遅くなったり、口数が少なくなった
- り、声が小さくなったりすることがよくあります。この
- ような状態を、専門的には精神運動制止と言います。
- また、逆に、じっと座っていられないほど焦燥感が強
- くなったり、イライラして足踏みをしたり、落ち着きなく
- 身体を動かしたりするようになることもありま す。この
- ように焦燥感が強くなっているときにはつらさを何とか
- したいと焦って話し続けたりしますので、表面的には
- 元気そうに見えてしまい、うつ病だと気づ きにくいの
- で注意しなくてはなりません。(仕事の能率が遅くな
- ったと感じていたとき「厄年」のせいと勝手に思い込ん
- でました。おそらくこれが絡んでいたのでしょう。)
-
- (6) 疲れやすさ・気力の減退
- ほとんど身体を動かしていないのにひどく疲れたり、
- 身体が重く感じられたりすることがあるのもうつ病の
- 症状の一つです。気力が低下して何をする気もおき
- なくなりますし、洋服を着るといった日常的なことに
- さえ時間がかかるようになります。何とかしなくては
- ならないと気持ちだけは焦るのですが、それをする
- だけのエネルギーがわいてこないのです。(他人か
- ら見ても病気だとはわかりにくく、自分でも疲れている
- だけとか思いこむんです。)
- (1) うつ気分
「うつ病」の人は、気持ちが沈み込んで憂うつに - なっていることがよくあります。「憂うつだ」「悲しい」
- 「何の希望もない」「落ち込んでいる」と思い悩んで
- いるのです。人によってはこうした気持ちを表立って
- 口にしないこともありますが、いまにも泣き出しそう
- な印象や、憔悴しきった雰囲気から気づかれること
- もあります。こうした症状は午前中にひどく、午後か
- ら夕方にかけて改善してくることがよくあります この
- ように憂うつな気分を感じているときには、身体の痛
- みや倦怠感などの身体の不調が出てきたり、イライ
- ラ感が強くなって怒りっぽくなったりすることがあり、
- それが性格の問題と間違われてうつ気分が気づ
- かれにくくなることがあるので注意しなくてはなり
- ません。(私も思い当たるふしがありました。)
-
- (2) 興味や喜びの喪失
これまで楽しんでできていた趣味や活動にあまり興 - 味を感じられなくなった状態です。何をしてもおもしろ
- くないし、何かをしようという気持ちさえ起きなくなって
- きます。友達と会って話すのが好きだったのに、会っ
- てもおもしろくないし、か えってうっとうしくなってきま
- す。運動が好きだったのに熱中できませんし、テレビ
- でスポーツ番組やドラマを見てもおもしろくありません。
- 音楽を聴くのが好 きだった人が、好きな音楽を聴い
- てもちっとも感動しません。性的な関心や欲求も著し
- く低下してきます。このように何をやってもおもしろくな
- いので、自分の世界に引きこもるようになってきます。
- その変わりぶりは、まわりの人から見れば、あんなに
- 喜んでやっていたものをなぜやらなくなったんだろうと
- 不思議に思えるほどです。(私は、ひどいときテレビを
- 見ていても台詞が左から右に抜けるような症状があり
- ました。)
-
- (3) 食欲の減退または増加
一般にうつ病では食欲が低下してきます。一方、それ - とは逆に食欲が亢進することもあり、甘い物など特定
- の食べ物ばかりほしくなることもあります。食欲がなく
- なった人は「何を食べても、砂を噛んでいるようだ」「食
- べなくてはいけないと思うから、口の中に無理に押し込
- んでいる」と訴えることがよくあります。あまりに食欲が
- なくなって、一ヶ月に4キロも5キロも体重が減少してし
- まうこともあります。(私は確かに食欲は落ちました。
- しかし・・・もともと重たいので焼け石に水でした)
-
うつ病にかかっているかなりの数の人が抗うつ薬など
の向精神薬(精神疾患に使用する薬)を服用すること
に抵抗感を持っています。
「薬を飲んで本当に役に立つんですか」と尋ねる人や、
「薬を飲んでも、どうせ何も変わりませんよ」と決めつけ
てしまっている人が少なからず存在しています。
これは、気分が沈み込んでくるとすべてにマイナス思考
になり、薬物療法をはじめとする様々な治療法に対して
も悲観的になりやすいからです。そのために、薬物療法
に対しても実際に服用する前から効果がないと決めつけ
るようになるのです。
向精神薬を飲むと依存症になるのではないかと心配す
る人もたくさんいます。慣れがでて「どんどん薬の量が
増えていってしまうのではないか」、クセになって「やめ
られなくなるのでないか」と心配になるようです。
しかし、実際には依存の心配はありません、むしろ中途半
端な量を飲んだり、飲んだり飲まなかったりすると症状が
長引くことになるので、医師の指導を受けながら服用する
ことが大事です。私も待合室で投薬について患者さんと医
師がもめている場面を何度か聞いたことがあります。
一般には、薬なんかに頼らないでお酒(アルコール)で気
分を晴らすという人も少なくありません。しかし、アルコー
ルは一時的に気持ちが晴れたとしても、物 質としてはうつ
病を引き起こしますし、眠りも浅くします。それに、向精神
薬よりもずっと依存になりやすいです
また、薬との相互作用で心身両面にいろいろな弊害をもた
らします。ですから、けっしてお酒に頼らないようにしてくだ
さい。とくにこれは重要なことですが、うつ病とアルコール
依存の併存は自殺の危険性を高めます。
ですから、そうした依存性物質を用いた自己治療は絶対に
避けるようにしてください。 精神に作用する薬物ということで、
自分の精神機能が変えられて別の人間になってしまうかの
ような不安を感じて、「薬に頼らないといけないほど弱い人間
じゃ ありません」と言う人もいます。
しかし、脚の骨を折ったときに、筋肉を強くしなくてはいけない
からといってその脚を使って歩こうとするとかえって障害が進
むのと同じように、服薬をしないで自分の力だけで頑張ろうと
すると精神的なつらさがましてくるだけです。薬物療法は、骨
折した骨を固定して安定させるギプスのようなもので、それを
どのように利用するかが大切です。
もちろん、薬に頼ってしまうと、自分の力で問題を解決できな
くなる危険性があり、望ましくありません。薬に対する期待感が
強すぎて、薬を飲むとすぐに効果が現れて楽になるのではない
かと考え、すぐに効かないとがっかりして飲むのをやめてしまう
人もいます。
抗うつ薬は飲んですぐに効果が現れるわけではなく、効果発現
までに時間がかかることも覚えていただければと思います
の向精神薬(精神疾患に使用する薬)を服用すること
に抵抗感を持っています。
「薬を飲んで本当に役に立つんですか」と尋ねる人や、
「薬を飲んでも、どうせ何も変わりませんよ」と決めつけ
てしまっている人が少なからず存在しています。
これは、気分が沈み込んでくるとすべてにマイナス思考
になり、薬物療法をはじめとする様々な治療法に対して
も悲観的になりやすいからです。そのために、薬物療法
に対しても実際に服用する前から効果がないと決めつけ
るようになるのです。
向精神薬を飲むと依存症になるのではないかと心配す
る人もたくさんいます。慣れがでて「どんどん薬の量が
増えていってしまうのではないか」、クセになって「やめ
られなくなるのでないか」と心配になるようです。
しかし、実際には依存の心配はありません、むしろ中途半
端な量を飲んだり、飲んだり飲まなかったりすると症状が
長引くことになるので、医師の指導を受けながら服用する
ことが大事です。私も待合室で投薬について患者さんと医
師がもめている場面を何度か聞いたことがあります。
一般には、薬なんかに頼らないでお酒(アルコール)で気
分を晴らすという人も少なくありません。しかし、アルコー
ルは一時的に気持ちが晴れたとしても、物 質としてはうつ
病を引き起こしますし、眠りも浅くします。それに、向精神
薬よりもずっと依存になりやすいです
また、薬との相互作用で心身両面にいろいろな弊害をもた
らします。ですから、けっしてお酒に頼らないようにしてくだ
さい。とくにこれは重要なことですが、うつ病とアルコール
依存の併存は自殺の危険性を高めます。
ですから、そうした依存性物質を用いた自己治療は絶対に
避けるようにしてください。 精神に作用する薬物ということで、
自分の精神機能が変えられて別の人間になってしまうかの
ような不安を感じて、「薬に頼らないといけないほど弱い人間
じゃ ありません」と言う人もいます。
しかし、脚の骨を折ったときに、筋肉を強くしなくてはいけない
からといってその脚を使って歩こうとするとかえって障害が進
むのと同じように、服薬をしないで自分の力だけで頑張ろうと
すると精神的なつらさがましてくるだけです。薬物療法は、骨
折した骨を固定して安定させるギプスのようなもので、それを
どのように利用するかが大切です。
もちろん、薬に頼ってしまうと、自分の力で問題を解決できな
くなる危険性があり、望ましくありません。薬に対する期待感が
強すぎて、薬を飲むとすぐに効果が現れて楽になるのではない
かと考え、すぐに効かないとがっかりして飲むのをやめてしまう
人もいます。
抗うつ薬は飲んですぐに効果が現れるわけではなく、効果発現
までに時間がかかることも覚えていただければと思います