直訳しますと、"翼が来た"でしょうか。

しかし、ドイツ音楽関係の常識として
アップライトピアノや、電子ピアノとの分かりやすい
別の呼称として、グランドピアノの蓋を開けた状態を
単純に"そう見えるから・・・"チウ事で
愛称として、少し誇らし気に皆さんは言います。
「家(の教会、学校には)には、フリューゲルが在ります」と

私も個人的(青少年金管バンドの練習/レッスンの場所としても)
とてもお世話になっている「アルト・リーツオ」教会は
夏休み期間に 、 行われた屋根部分の改修工事に共なった
暖房施設、窓部分の補修工事も終えて休み明けには
ペンキの匂いも新しく、建物設立50周年記念事業とする
催しに、子供達と参加したのもつい先日の事でした。

9月のコンクール騒動に紛れて、すっかり自分で
計画していたピアノとの、コンサートについて
失念していたのを、教会の事務所に予約確認に
伺ったついでに指摘されて、何時もは強面の
(ハイジのロッテンマイヤー先生、ご存知ですか?)
事務方の偉いオバちゃまに、真面目な顔で相談を
受けたのは、私が初めての事では無いでしょうが
かなり真剣で、正直「ナニ事?!( T_T)」と
思わず身構えてしまったのは、恥ずかしながら

・・・・事実です。
結果を、簡単に報告しますと
ソロ部門、金管アンサンブル部門(金管五重奏)
審査委員一致で、一位。
金管バンド 指揮・指導 部門二位。
青少年金管バンド 指導 特別賞。
という、願ってもみない結果ですが
参加者も少なく、話題性としては
イマイチだったのかも知れません。

手前味噌の感も、多分に有りますが
ソロ部門に関しては(現役学生と、一般から)
他の参加者も有り、夏休み前から
かなり周到に準備はしましたが
此処でコケる訳にも行かず(子供達の手前)
自分との戦い、プレッシャーと
感じて自滅するか、音楽を伴奏者と
作って行く過程を愉しめるか
ドイツにくる以前とは、かなり変わった
自分の心境の変化にも、少し驚きを感じつつ
もっと早くに、こう云う状態で
国際コンクールなどに参加で来ていたならばと
タラ、ればのパラレルワールドを思い描いたりして
いて(歳のせいか、少し黄昏るようになったのか・・・)

結果オーライでは有りますが、とにかくやれる事は全てやって
物事に臨む。を実感できたのも大きな収穫でした。
とにかく無駄な事は、何一つとしてなかった
充実感溢れる、有意義な数ヶ月間でした。

此れで終わり。と云うものが無い
音楽の世界のおハナシですので
これからも、日々精進は続くのです。
皆様、お変わり有りませんでしょうか?
最後の更新から、アッと云う間に一ヶ月
経ってしまいました。

実況と実情を、お伝えしようと思っていた
シャルロッテンブルガー・ブラス週間ですが
無事、終了致しました。
来年以降も、続けられるように努力して
行きますが簡単ではなさそうです。
まぁ、元々は私の手弁当で始めた
演奏会シリーズの一つですので
懲りずに、続けたいと思います。

演奏会第二弾は、大人の金管バンドと
青少年金管バンド、自分の金管五重奏団の
コンサートでした。

月末に予定されている、第一回EPiDコンクールの
準備として企てたのですが、指揮・指導者として
エントリーしている大人の部門が、一筋縄では
行かないのです。

普段は、バスの運転手をしていたり、お医者さんだったり
リフォーム関連/大工さんだったり、調剤師さん
学校や、大学の先生、主婦そして熟年の年金生活者
ーつい最近、メデタク定年退職を迎えた方々と
云う実にヴァラエティに富んだ、そして個性豊かな
(時には強情っぱりな)面々を、手綱裁き宜しく
コンクール課題曲を、4曲を審査に耐えうる
出来に仕上げていかなければいけません。

若造の(これでも、私が最年少のメンバーになります)
経験の浅い日本人が、10何年と演奏を続けてきた
教会で良く演奏されてきた曲、所謂、彼等お得意の
レパートリーを正しく、音楽的にも伝統的にも
最大公約・納得の行く落とし所を探りつつ、皆が納得の行く
演奏をする様に指導すると云うのは、テンポ=曲を実際に
演奏する、速さ一つとっても
「今迄は、こう演奏して来たのに・・・・」を
「!ナルホド、此れはこう演奏した方が
断然素晴らしい!!!!」と、納得して頂くのに
あの手コノ手を、駆使して且つメゲズに、生き活きとした
演奏と言うのは、皆さんの理想では無いでしょうか・・・・