7月10日(金曜日) 晴/冷たい風 
ベルリン 2015

7/9深夜、学生オーケストラの
演奏を終え余りの天候の変化に
(土砂降り/風)体がギブアップ。

途中から、タクシーで自宅へ。

演奏中はそうでもないが
集中が途切れると、お腹の
張りと、管が入っている
肝臓辺りの違和感がある。

そう言う時は、身体からの
何らかのシグナルと捉える
事をここ1年で覚えた。

軽く食事をして、
シャワーを浴びる。

どうせ本番の後は、
神経が昂ぶっていて、
簡単に寝る事は難しい。

シャワーの後、
洗浄を自分でして
ガーゼを取り替えよう
として

異常に気付く😰

管が身体から何時もより
長く出ている。

管を身体へと止め
結び付けられているはずの
糸が切れている・・・😰

立ち上がろうと腹筋に
力を入れた途端に
スルスル、スッポンと
管が抜けてしまった😱

暫く、余りの予想外の
出来事にポカァんとするが
そうもして居れずに
在宅介護の、夜間緊急連絡
先に連絡。

「タクシーで病院へ向かう
方が良いのか、翌朝まで
待っても良いのか」
指示を乞う

「出血や、痛みが無いの
であれば取り敢えず、
看護婦さんを至急
派遣しますよ」

との事、暫く待つ。

ソウル・シスターMさんだ。

「今度は、私が遅くに
済みません」

「偶々、近くにいたので
大丈夫です」

「袋の重みに、耐えられ
なくなった為に、
抜け落ちてしまったのね。
でも、月曜日には管は
外してしまう予定だったから、
体調も安定しているようだし
大丈夫ね」

と手当しながら、的確に
注意事項を教えてくれる。

いつの間にか、音楽の話で
ミュージカルを色々物色して
見たが、私の演奏がY・
チューブにはない、
と言い出すので「美女と野獣」
の秘蔵ライブ・録音を渡す。
(気に入って貰ってるかどうか😅

翌朝も7:30に(別の)担当看護婦
から連絡が有り

「何か処置が必要な
事がありませんか?」

より、緊急時に確りとした
体制があるらしい事が解る。

普段は、少し緩めの予約時間
ギリギリにしか来ない
(来られない)彼女達。
何故なら必ず
不測の緊急連絡が入って 
痛みに耐えている患者優先に
なるからだ。

訪問介護にも色々種類があり
私が、今回紹介された所は
住んでいる地区の担当と
言う事もあるが、より癌に
よる痛みに対応しているようだ。

痛みに人一倍弱い私は
話だけで、出来れば
お世話にならずに
済ませたい。

主治医と、メールで連絡を
取り合って、クリニックに
向かうも、話が全然通っていない。

先生、お願いしますよぉ、
もう😭










7月9日(木曜日) 晴 ベルリン 2015


フンボルト大学学生オーケストラ
演奏会

今年から、2公演制になって(以前は
予行演習を兼ねて、学内で演奏会は
実施していて、学生にとっては
大差ないかも知れないが、会場
手配・準備するスタッフには、
結構な負担だろう)

今年は、シンフォニー・
コンサートが2回
オペラが、3公演と経済的な
リスクも高く切符の前売りも、
大変そうだ。

総合大学で、それぞれ普段は
違う分野の
専攻を学ぶ彼らは、
オーケストラという
媒体で一つ一つのコンサートを
経験していく

普通のコンサート・ホールや教会
を借りて、必要に応じて
録音等も手配して、観客動員も
自己責任でオーガナイズする。

出来るだけ良い場所で、
公演させ(し)たい。
という思いと、経費や
人材に苦慮している
のを見かねて、
思わず口を挟みたくなる。

ここに、プロ養成機関の
音楽大学やともすると、
プロ・オーケストラすらも
徹底的な差を感じる。

オーガナイズに関しては、
その専門である事務方に
任せきりで、毎月のプランに
従って練習・本番がある
プロのオーケストラは、
月給を貰い演奏会を熟すが、
ここに個人の創造性が、
発揮される事が期待される
事は余り無い。
皆と良く合わせることの
出来る奏者の方が、
好まれる傾向にあることは
正直、否めない。

エリート集団のプロ・
オーケストラではテクニックや、
音楽性に問題が有るという事は、
前提に考えられていないのだ。

学生オーケストラの場合は、
個人個人の経験の差、腕前が
如実に響いて来る。

講師として、チャンスを
与えられた此方は様々な
トリックや、駆け引き、
時には煽てたり、威して
課題を弾きこなす事を
身体で覚えてもらう。

その結果が、本番で思わず
良い方向に出たりするのが
(失敗もあるのだろうが)
アマチュアである彼らの
強みでもある。

プロだと、2、3回の
練習で大体の
目処はついてしまう。


無限に、どこまでも伸びていけそうな可能性。
音楽を素直に表現し、
その喜びを仲間と分かち合える事
此処に、此の様なグループと
一緒に音楽の不思議な魅力を

体験できる事は私にとって、
かけがえの無いものとなる。

1ベルが鳴った。

コンサートが始まる。








7月8日(水曜日) 雨/曇 ベルリン 2015

早朝にフト目が醒めると、
雨が降っている。

ここ数日晴天続きで乾燥した
土に雨水が、染み入る様に
降っているのが解る

静かに癒す様に・・・・

今日も、シャルティエ
クリニックへ
緊急に備えて、血液を
事前に取って培養・
増やしておくと言う
治療方があるらしい

その準備だ。

「ヘモグロビンの値が
悪いので、今日から
輸血も開始します」

担当の看護婦。
クール・ビューティー
(お年は少し上、
多分50代だろう)

的確に仕事をこなす
キリッとした人だが、

「輸血の為のポート
(注射針)設置済みですね」

何度も確認されるが、
初めてなので、なんの事か
サッパリ判らない。

勿論、針1本準備など
為されてはいない。

「申し訳ありません。
何の事かサッパリ
判らないです。
治療方針についても、
文書で説明を
受けていません」

正直に言うと

担当主治医が
慌ててやって来る。

「もう説明済みですが
書類に目を通して
同意の署名お願いします」

「先生、月曜日の
施術ですが、時間
決まりましたか?
無理でなければ、午前中に
お願いしたいのですが・・・」

いかにも優等生タイプの
メガネが似合う人だが
まだ、全幅の信頼関係を
上手く築けていない。

赤い輸血
(赤血球増強の為
そう見える)を2袋、
1l程輸血して、夜のコンサートに
控えて、練習の為教会へ。