7月9日(木曜日) 晴 ベルリン 2015
無限に、どこまでも伸びていけそうな可能性。
音楽を素直に表現し、
その喜びを仲間と分かち合える事
此処に、此の様なグループと
一緒に音楽の不思議な魅力を
体験できる事は私にとって、
かけがえの無いものとなる。
フンボルト大学学生オーケストラ
演奏会
今年から、2公演制になって(以前は
予行演習を兼ねて、学内で演奏会は
実施していて、学生にとっては
大差ないかも知れないが、会場
手配・準備するスタッフには、
結構な負担だろう)
今年は、シンフォニー・
コンサートが2回
コンサートが2回
オペラが、3公演と経済的な
リスクも高く切符の前売りも、
大変そうだ。
リスクも高く切符の前売りも、
大変そうだ。
総合大学で、それぞれ普段は
違う分野の
違う分野の
専攻を学ぶ彼らは、
オーケストラという
オーケストラという
媒体で一つ一つのコンサートを
経験していく
経験していく
普通のコンサート・ホールや教会
を借りて、必要に応じて
録音等も手配して、観客動員も
自己責任でオーガナイズする。
録音等も手配して、観客動員も
自己責任でオーガナイズする。
出来るだけ良い場所で、
公演させ(し)たい。
公演させ(し)たい。
という思いと、経費や
人材に苦慮している
人材に苦慮している
のを見かねて、
思わず口を挟みたくなる。
思わず口を挟みたくなる。
ここに、プロ養成機関の
音楽大学やともすると、
プロ・オーケストラすらも
徹底的な差を感じる。
オーガナイズに関しては、
その専門である事務方に
任せきりで、毎月のプランに
従って練習・本番がある
その専門である事務方に
任せきりで、毎月のプランに
従って練習・本番がある
プロのオーケストラは、
月給を貰い演奏会を熟すが、
ここに個人の創造性が、
発揮される事が期待される
月給を貰い演奏会を熟すが、
ここに個人の創造性が、
発揮される事が期待される
事は余り無い。
皆と良く合わせることの
皆と良く合わせることの
出来る奏者の方が、
好まれる傾向にあることは
正直、否めない。
好まれる傾向にあることは
正直、否めない。
エリート集団のプロ・
オーケストラではテクニックや、
音楽性に問題が有るという事は、
前提に考えられていないのだ。
オーケストラではテクニックや、
音楽性に問題が有るという事は、
前提に考えられていないのだ。
学生オーケストラの場合は、
個人個人の経験の差、腕前が
如実に響いて来る。
個人個人の経験の差、腕前が
如実に響いて来る。
講師として、チャンスを
与えられた此方は様々な
トリックや、駆け引き、
時には煽てたり、威して
課題を弾きこなす事を
与えられた此方は様々な
トリックや、駆け引き、
時には煽てたり、威して
課題を弾きこなす事を
身体で覚えてもらう。
その結果が、本番で思わず
良い方向に出たりするのが
(失敗もあるのだろうが)
良い方向に出たりするのが
(失敗もあるのだろうが)
アマチュアである彼らの
強みでもある。
強みでもある。
プロだと、2、3回の
練習で大体の
練習で大体の
目処はついてしまう。
無限に、どこまでも伸びていけそうな可能性。
音楽を素直に表現し、
その喜びを仲間と分かち合える事
此処に、此の様なグループと
一緒に音楽の不思議な魅力を
体験できる事は私にとって、
かけがえの無いものとなる。
1ベルが鳴った。
コンサートが始まる。