今日は、体の排毒・食養あれこれ(3) 千島学説で細胞を甦らせる…でとりあげた秋山龍三氏の考え方を著書「食事を正せば、病気、不調知らずのからだになれる」からもう少しメモしてみようと思う。…。
全てをメモしておきたいぐらい…、様々な考え方にいちいち説得力があり、とても興味深い。食べ物だけで人は健康になれる…と思えば、むやみに病気を恐れる必要もないし、薬に頼る必要もない。
この秋山氏は医学を学んだわけではない。様々なご自身の経験から、自然の食事から得られる自然治癒力というものの偉大さに気づく。西伊豆の松崎町にふるさと村を作り、そこで、自給自足を始め、本物の食べ物を作ったようだ。
そこに多くの病の人を受け入れ、本物の食事をふるまい、食べ方、体を動かすことなども指導し、人々の病を治癒に導いた。それは今の西洋医学ではなかなか治らないアトピーやリウマチ、ガンなど…。すごいなと思ったのは糖尿病で失明した人を回復させたこと。西洋医学の常識を覆す食養なのだ。
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正しい本物の食事をとれば、自分がもともと持っている自然治癒力が目覚め健康的な体を取り戻すことができるのです。体に良い、正しい食べ物を食べると、みるみる「良い血液」がつくられます。この「良い血液」が誰もが持っている強靭な自然治癒力を呼び覚ますのです。
私が食べ物とその「栄養」という概念に特別な関心を寄せるきっかけとなってのは次の3つの理由からです。
1つは92歳まで病気知らずの長命を全うした祖母の食生活でした。それは昔から日本人が食べてきた漬物や梅干しなどをしっかりと摂り、玄米菜食に徹するというものです。
2つ目は粗食の僧侶たちの頑健な体と頭の冴えを目の当たりにした経験です。彼らは世間の求める栄養とは縁遠い一汁一菜の粗食で過ごすのです。
そして、3つ目は緑草だけを食む乳牛、竹を主食とするパンダの不思議です。これらの動物が食べるエサの分析とその生体はどう結びつくのでしょうか。人類を除いた自然界の生命はすべて、環境条件によって生かされており、ましてや食べるものとその栄養を管理されることで存在してはいません。
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「食養」で最も大切なものは、清涼な水と空気、そして私たち日本人が昔から口にしてきた伝統的な食べ物です。
すべて自然に寄り添った食べ物によってこそ、健康な命が得られるーそう考え、それを実践してきました。
ふるさと村は、「最良の自然水」を求める長い旅から始まりました。旅を始めて7年目、私はようやく求めていたものに巡り逢います。
決め手となったのは、伊豆半島西南端、松崎の海に注ぐ岩科川の始点にある、自然湧水。岩間からこんこんと沸き出づる水に、私は「命」を見たのです。もちろん、水質検査もきちんと行い、「最良の水」という結果が出ました。
その「いのちの水」の沸く岩間近くで、私は土地を得、家を建て、「本物の食べ物をつくり始めました。
無農薬、完全有機栽培による米作りから始め、味噌、梅干し、納豆、豆腐、果実酢、お茶などすべて、市販品を購入せずに生活できる完全自給です。
我々日本人が昔から実践してきた食生活をもって、自然に寄り添った心で生きれば、健康で天命を全うできるのです。
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今の世の中は正しい食べ物を摂ることが、実は本当に難しくなっている。まず、水。水道水にはいろいろと入っているし、様々な加工食品はもちろん添加物だらけだし、その原料の野菜には農薬の問題、家畜には飼料や薬などの問題がある。本当に安心して食べられるものは実はとても少ない。でも、完璧な食養術まで行かなくても、できるところからやってみよう…ということでこんな方法を紹介している。
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1.ひとくち30回以上噛む
いつもより3倍噛むつもりで、素材そのものの味を味わいましょう。
2.15時間以上の休食時間を作る
睡眠時間も入れて15時間以上内臓や胃を休ませます。
ただし飲み物は摂ってもOK。
できれば、カフェインの少ない番茶やほうじ茶野草茶がおすすめ。
梅干しにお湯を注いだものも◎。
3.食養ごはんを1日1回食べる
玄米菜食を基本に緑黄色野菜、根菜類、海藻類を積極的に。
玄米が苦手な人は5分づき米でもOK.
4.ぬか漬け、味噌汁、納豆などの発酵食品を食べる
天然だしに、たっぷりの具を入れて味噌汁を作る。
5.添加物、白砂糖の入った食品を避ける
食品を購入する時にはどんな材料が使われているか、
必ず確認しましょう。
6.こだわり過ぎない
1日のうち1回は食養ごはんなら1回はイマドキのごはんでも
良しとする。挫折するぐらいならゆるっとマイルドにいったほうがよい。
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これなら、少しずつでも続けられそうだ。ぬか漬け…作ったことないけど、やってみようかなぁ。そして先の記事で取り上げた千島学説による断食、節食の効果…。秋山氏も同じように「食べないことで体を整える」ことをこんな風に説明している。
「断食には、簡単にいうと、「『食を断たれる』という異常事態に
『体』が生命の危機を感じ、『免疫力、自然治癒力が目覚める』」という効果があります。」
ただし、断食は回復食がとても重要で、そこを間違えると事故につながるので、ここでは割愛。毎日の節食だけでもかなり効果があるのではないかと私は思う。
また、空腹を感じることでサーチュイン遺伝子を活動させる話も書かれている。これもとてもおもしろい。下手なアンチエイジングサプリや化粧品なんかより、よっぽど効果があるかもしれない。
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人間だけでなく、生き物はすべて、通称「若返り遺伝子」と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」を持っています。もっともこのサーチュイン遺伝子、普段は眠っていて、活動してくれません。なぜならサーチュイン遺伝子は、飢えと寒さで生命の危機に直面したときにだけ発動する、まさに危機管理レスキュー遺伝子だからです。お腹が満たされ、寒さも感じず、ぬくぬくした体の中では「サーチュイン遺伝子」はずーっと眠ったまま。「空腹状態」になってはじめて、サーチュイン遺伝子は「大変だ、大急ぎで若返って、1匹でも多くの獲物をとってきてもらわねば」とか、「大変だ、年取ってのんびりしている暇はない。大急ぎでオスを発情させ、子どもができるくらい若返って一人でも多く子孫を残してもらわねば」などとにわかに色めきだって活動し始めるのです。
「サーチュイン遺伝子」を目覚めさせる最も手っ取り早い方法は、「飢え」を感じること。1日1回、空腹になるまで食事を摂らない、また、満腹まで食べない、つまり昔から言われている「腹八分目」が、長生きのコツです。逆に言えば、「食べすぎは老化のもと」。
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そして、もう1つおもしろいなぁと思ったこと。秋山氏は玄米について、こう書いている。
「玄米は確かに、大変すぐれた食品で、人が生きるための最良・最高の食材です。玄米には微量要素、ミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれていますが、そういった分析結果にとどまらない神秘とも思える力を、私は50年間、あらゆる場面で体験してきました」
これで思い出したのが過去記事 シャーマンの調合 なんだけど…。これはシャーマンが神からのお導きで、様々な草木、生き物を使って薬を作る…というお話。例えば、様々な草木から煮出すものがあり、そこに例えば…最後にカニを入れる…。そうやって薬を作る。それは神からの知恵だという。一部そこから抜粋…。
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現代科学では、自然界を分類し、解剖し、成分を分析し、数値化することで理解しようとします。身近な食べ物でさえ、例えばイチゴを食べる時に、「イチゴはビタミンCだから食べる」などと言います。イチゴそのものを無視して、その中のたった一つ、ビタミンC=イチゴのような認識の仕方をしてしまうのです。そのような見方が、物質や生命体の本質を見失う結果となっています。これが自然から、そして全体から、人が分離した要因の一つといえるでしょう。
シャーマンの調合では、生薬の素材そのものに無駄なものは何一つなく、生薬全体を必要とします。生薬の一つの有効成分だけではなく、生薬全体の持つ波動を重要視します。さらに、複数の生薬の相加相乗効果や、シャーマンの踊りや精霊の歌などの効果など、すべてが有機的に繋がり、治療になっていることを理解できなければ、真の理解にはほど遠く、その知恵を私たちの社会に取り入れることはできません。
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おそらく、玄米1粒が1つの命。そこにはたくましい生命力の波動が備わっているのだろうなぁ…。おそらく、このシャーマンの調合に近いものがあるのではないだろうか…と、私は思ったりする…。
そして、最後に1つ。このふるさと村で食養を学んだ山田さんと言う方も本を書いている。それがこちら…。
この本には秋山氏が受け入れた病気の方々のために、いかに身を粉にして働いて食事をふるまい、指導をしたかということが綴られている。ああ、やっぱり愛だなぁ…と思った次第。こちらの本には秋山先生の実際の献立700食以上が記録されていて、参考になるかも。