血液検査の数値が下がった。



黄疸の数値であるビリルビンが 21.3 から 16.3 に。



お父さんのお腹の中で何かが起きて、胆汁が少し流れるようになっているらしい。



その日の午前中、薬で眠らせるかどうするかって言う話が出ていたんだけど、まだ今ではないってお母さんや妹と話した。



お薬を使う時は、お父さんの意思を確かめたい。




今日は貼り薬の張替え日。



なんとお風呂にはいったそうです。



私は今日昼過ぎから睡魔に見舞われて夕方まで爆睡してしまいました・・・。



お母さんとお父さんの話で、先日お父さんに今の状態を伝えたそうです。



今まで癌を抱えながらも4年も生きさせてもらってるって。



お父さんの体はもうよくはならないってことも。



さっきお父さんが私に言いました。



お盆はもうお父さんはお墓参りに行かれそうにないよ。って。



私は、私らが代わりにちゃんと行くからって伝えました。



今日は比較的気分がよいみたいで、うどんを食べて、カキ氷も食べました。



お茶の中に梅干を入れたのを飲んで、『うまいの~』って。




父はまだ生きてくれるって思います。



まだもう少し神様からのお呼びはかからないだろうって思います。



私たち家族には、まだまだ色々なことを勉強しなくちゃいけないことがあるんだって、そう思います。



父も、母も、私も、妹も。



私はまだ何かに気づけていないような気がします。



大切な何かに。



頭の中でそれがなんなのかは分かっています。



けれど、心の中でまだ気づけていないんです。



でも、少しずつ心の中が動いているのは分かっています。




あ~分かってるのに・・・。  分かってないんだろうなぁ・・・。








昨日、友達のお父さんが亡くなりました。


肝臓癌でした。


通夜に行きました。


少し前に、その友達と話してお互いに悔いのないようにって話をしたばかりでした。


友達は、早すぎる…時間を戻したいって肩を落としてました。


誰も予想していなかった突然の出血。


下血と吐血を伴った出血によるショック死。


父との時間を改めて考えました。


そして昨日、看護婦さんと話して、しばらくお仕事をやすませてもらう事にしました。

後悔しないようにって色々考えるけれど、お母さんが、後悔しないようにサポートしていきたいって今は思います。








なんだかね、お父さん最近ほとんど眠っています。



今日は朝トイレで倒れてたらしい。



私は早出だったから家にいなかったから見ていないんだけど。



夜も、トイレに行こうとしてふらついて危うく倒れそうになったり。



お母さんと看護婦さんの話では、このまま眠ってる状態が続くようだったら、このまま眠らせる方向に持っていったほうがいいかもしれないって。



はっきりとは聞いてないからわかんないんだけど、多分お薬を使って眠らせるってことだろう。



ほとんど口から物も入らないし、点滴もしていないし、お父さんの体は日に日に衰弱していってるんだろう。



なんだか急に怖くなってきた。



もし薬で眠らせるってことになったら、その日でお父さんと話が出来るのも終わりになっちゃうのだろうか。



だけど、そのほうがお父さんにとっては苦しまずに済む。



まだよくわかんないけれど、そんな感じらしい。




8月にはいりました。


今月の9日で、余命宣告の3ヶ月を迎えます。


きっと今の状態なら、お盆は迎えられそうな気がします。



今、父を苦しめているのが 腹水。



これまでは、点滴で水分を補ってきたのだけれど、腹水でお腹がパンパンになった現在、



点滴を入れると、逆に腹水もたまってしまい苦しくなってしまう。



だから、先週、初めて利尿剤を注射した。



利尿剤を打つと、おしっこの回数が増える。



体の中の水分をおしっことして外に出すから腹水も外に。



けれど、利尿剤を使用すると腎臓に負担がかかるそうだ。



そして、利尿剤の効果も長くは続かず、次の日にはまた元通りお腹はパンパンに。



それでも先週は2回使った。



見た目には少しは減った腹水だけど、父いわく、あまり効果がないらしい。



点滴で水分を補えないのが心配。



今はお父さんの飲む水分が命をつないでる。



といってもよく飲んで日に500ccくらいかな。



通常1300ccくらいは必要だから、それに比べると相当少ない。



もちろん脱水症状もあり、微熱も続いてる。



最近は夜になると8度近くまで上がる。



これは癌の熱らしい。



腹水の苦しさを何とか緩和するために、お医者さんや看護婦さんも色々と考えてくださる。



利尿剤を使うほかに、お腹に針を刺して直接腹水を抜く方法もあるらしい。



そのための針を先日お医者さんが注文したそうで、もしかしたらその方法を試してみるかも知れない。



ケド、どんな方法を使っても、その効果は1日持つかもたないかで、すぐに溜まってしまうらしい。



でも、一時的だとしても少しでも楽になる瞬間があればって今は思う。



今日仕事から帰ると父はトイレにいた。



おしっこをしたあとに、吐き気をもよおしてトイレで吐こうとするんだけど、ほとんど物が食べられないから、吐くものもなくって・・・。



かなりしんどそうだった。



そして久しぶりに見た父のおしっこ。



こげ茶色のおしっこ。



やっぱり体は厳しい状態なんだって思った。



今はベッドで眠ってる。



この間看護婦さんが来た時、目がつりあがったりウトウトしたりしてた。



途中で表情がぱっと変って目を覚ましたみたいなんだけど、どうやらその間の記憶がないらしい。



意識が時々なくなってるみたいだ。



最近の父はこんな具合で、急激に悪くなってはいないけれど、穏やかに悪くなっている。



だけど、やっぱり父が死ぬことは考えられないなぁ。





この1ヶ月、何が起こるかわからないということで、夜勤をはずさせてもらっていた。



明日からまた夜勤が始まる。



だけど、私が夜勤外れちゃうと、他の職員に負担かかるし、お給料にも影響しちゃう。



だから、勤務はもうこのまま変更せず。



仕事中に何かあったらその時は、その時を父が選んだって思うことにする。



だけど逆に夜勤があるほうが、時間的に余裕は多くなる。



頑張るぞ☆





今日は仕事終わって家に帰ると看護婦さんが来た。



お父さんが吐き気止めの注射を頼んだらしい。



週に2回きてくれることになっているけれど、急変したり、何かあったりしたら看護婦さんが来てくれる体制になっている。



だから、何かあっても看護婦さんが常に傍にいてくれてるようで心強い。



不安なことも、私たちにはわからないような事も経験豊富な看護婦さんがサポートしてくれている。



機嫌が悪くて、どうしようもないときも、看護婦さんが間に入ってくれてすごく助かった。





久しぶりに看護婦さんと私は会ったんだけど、看護婦さんの話を聞いてると、現実に引き戻される感じがする。



お父さんの状態は決してよくないんだって。



今の状態に少し慣れてきてるのかな、お父さんがしんどそうにしていても、あまり緊迫感を感じない。



薬の副作用・黄疸・癌の痛み・脱水・・・。



いろんな事がたくさんお父さんの体の中で起きているから、元気なほうがビックリ。



けれど、やっぱりじわじわ進行してるって。



看護婦さんは火曜日と金曜日にくる。



昨日来た看護婦さんと同じ人だったんだけど、昨日よりも腹水がだいぶたまってるって言ってた。



重力とかの関係で腹水もずっと寝てると背中の方に下がってくる。



だから背中からお腹にかけてぱんぱん。



お父さんは、こんなにお腹がパンパンなのに何もしてくれないって不満を抱いている。



腹水を利尿剤を使っておしっことして外に出す手段もあるし、針をさして抜く方法もある。



どちらにしても、一時的には腹水が抜けて楽になるけれど、数日で元に戻ってしまう可能性が高い。



利尿剤を使うと腎臓の機能が今以上に悪くなる。



針をさして抜くと感染症などのリスクも高くなる。



けれど、父には結果よりも行為の方が重要なのかもしれない。



患部に対して何か治療をする。対処療法を行う。



その行為自体がたとえ自分の命を縮めることになったとしても。




去年、もう抗がん剤を使っても意味がないと言われたときも、お父さんは抗がん剤を打ち続けていた。



きっと父にとって何もしないということは、 自分の 『死』 を認めることになるんじゃないかなって思う。




ホント最近は寝てることが多くなったお父さん。


今日は、お父さんのお腹をマッサージ。



看護=手当て。



てを当てることから始まる。



患部にそっとてを当ててさすってあげる。



どんなに苦しそうでも、嫌がらないところをみるといいんだろうな。



飯島夏樹さんもブログで言ってた。『患部をさすってもらうと安心する』 って。



これが一番のお薬じゃないかなって思う。

kumo



今日は結局父は惨敗に終わりました。



私も惨敗です。



家に帰るともちろん機嫌悪くなって、あたり飛ばしたりしてました。



足のマッサージをしてるときに、お父さんがボソッと言いました。



『あと3ヶ月持つかノー。』って。



その少し前に、妹が妊娠7ヶ月目にはいったって話をしてたのをきいてたみたい。



『生きんといけんのんじゃけんね!!』



って言いながら少し沈黙・・・。



お父さんも初孫を楽しみにしてる。




あと3ヶ月、私たちにはごく当たり前に待ち遠しい3ヶ月。



時間が過ぎるのを待つだけで、3ヵ月後に自分はこの世にいないなんて想像すら出来ない。



だけど、お父さんにとっては、3ヶ月があまりに遠い。




ちょっと前までは、私の中でほぼ絶望的だった初孫を抱くお父さんの姿。



今は、もしかしたら・・・。



なんてこともふと思う。



6月の友達の結婚式までは生きていてほしいと願っていた時から考えたら、本当に驚きの連続。




余命宣告を受けてから今日まで未だに父が亡くなるって言うことが想像できない。



一度だけ死んでしまうんじゃないかって思ったことはあったけど、この家から、この場所から父がいなくなるってことは、こんなに体がやせこけても、黄疸でどす黒くなっても、腹水でお腹がパンパンに膨れ上がっても、未だに明日はやってくるって思っている。



熱が上がったり、呼吸が苦しくなったり、気分が悪くなって戻したりしていても、お父さんが 『死ぬ』 なんて、あるわけが無いくらいに思ってしまう。



とってもとってもワガママで、自分のやりたいように生きてきて、周りにたくさんの迷惑をかけて、人をたくさん泣かしてきた父だけど、手がかかった分、その存在が目の前からいなくなったら、きっと今よりもつらいんじゃないかって思う。



私にとって本当の試練はきっと父がこの世からいなくなったあとなんじゃないかって。




よく考えたら、今私の家には新しく生まれてくる命と、死期の近づいてる命と相反する2つの命が混在する。




妹と、妹のお腹に宿った命が、父に生きるパワーをくれてるんだなぁ。





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昨日は行ってきましたパチンコ。


帰ると熱が上がってしんどそうでした。


そして今朝、わたしはお父さんに起こされました。

朝から再びパチンコにいく気です。


だけど、その前に珍しく病院へ行くと…。


吐き気止めの注射を打ってもらうって。


急いで予約をとって病院に向かうと3人待ち。


だけど、行くとすぐに名前が呼ばれました。


きっと先生が気を遣ってくださったんだろう。


久しぶりに先生にみてもらい、血液検査しました。


数値は全体的に横ばい。


カリウムもやっぱり少なかった。


病院から帰って、すぐにパチンコに行くと言ってたんだけど、帰るとベットに戻って今はスヤスヤ寝ています。


ちょっと疲れたのかなぁ。


そんな感じの今日この頃です。

最近日記がかなりご無沙汰気味・・・。



すみません。



連勤がようやく終わり、明日から2連休です。



ちょっとゆっくり出来そうです。



最近の父はというと、特に大きな変化は無く、相変わらずの波はあるけれど比較的元気に過ごしています。



しいて言えば寝てることが多くなったかな。



日中もスウスウ寝てる。



かと思えば、パチンコへ行く日もあったり、看護婦さんもびっくりです。



だけど、外見的には黄疸も黒い。



さすがに、外に出るとみんな驚くみたいで、地元のパチンコ屋さんでお父さんにあった人が、



ビックリしてお店に(実家ね)やってきたりということが多々ありました。



そりゃそうだろうなぁ。でも毎日見てるからあまり驚かないけれど。




おかげさまで、私もスロットで目押しが出来るようになりました・・・。



お父さんがスロット打ってる時に、ビック引いて、あわせることが出来るようになってきました・・・。



きっと明日も行くでしょう・・・。



不思議。



どうしてお父さんはパチンコに行くとこんなに元気になるんだろう。



パチンコへ行かせないと超不機嫌になって急に病人になる。



家で大きな顔をされると、かなり精神的にダメージをみんなが食らってしまうので、



まだ機嫌がいいほうがいいからって思うと連れて行ってしまう。



これがいいことなのか悪いことなのかは分からないけど、



あとで 『何であの時パチンコ連れて行ってあげなかったんだろう』 って後悔はしたくないし。




そりゃ、お金ももちろん使う。 



だけど、私が生きてるって事は、お父さんがいたからで、それだけで十分に尊敬。ありがとう。



私が年を取って出来るであろう色々な親孝行はお父さんにはしてあげられないだろうし、



これが今出来ることかなぁと、これしか私には浮かばない。



だから、いいのだ。



この間パチンコ屋さんでスロット打ってる父を見ながらふと思った。



『この人、もしかしたら死ぬ直前までパチンコ打ってるかも』 って。



普通、空気悪いし音もうるさいし、逆に体が悪くなりそうなのにね。



根っからのギャンブル好きです私のお父さん。




今日は、気分もよくて、昨日もらったアジをさばいてくれました。



この日記見てくれてる看護婦さん超ビックリだろうな。



だけど、さばき終えてお布団に戻ると急に調子が悪くなって、



お父さんも少し怖くなったんだろうね、ねえちゃん!!って呼ばれて、



熱はかると37.7 肩で呼吸してしんどそうだった。



アイスノンしてしばらく傍にいると落ち着きました。



体の具合、ホントによく分からないけど、だけどお父さんは生きています。



もうすぐ余命宣告を受けた3ヶ月がやってくる。



明日も、おはようって言えます様に・・・☆










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父の状態は緩やかに悪化してる。

だけど、まだパチンコに行くパワーが残っています。


看護婦さんはまた驚くだろうなぁ。


最近痛み止めの麻薬の量を増やしました。


痛みはかなり緩和されてて、痛くて荒びることは少なくなり、会話も増えました。


今日なんか一人でパチンコに行ったもんだから、半休とらせてもらって付き添いに。


お父さんはなんだか死ぬ最期の時までスロット打ってそうな気がします。


ほんと人間のチカラってわからない。


医学的な数値は、癌で亡くなったおばあちゃんをはるかに超えてる。


いつ死んでもおかしくない状態。


肌は黄疸もひどくて黄色というよりどす黒い。


腹水も溜まってるし、足も浮腫んでる。


父はおなかが腫れているのをガスが溜まってると思い込んでいる。


この前、『腹に水が溜まり出したらわしもおしまいじゃのう。』って言ってた。


だから父は、もうすぐ死ぬって思ってないのかもしれない。

医学的な知識がほとんどないのが幸いなのかも。


病は気からと言うけれど…。

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先日の土曜日は親戚が集まりました。


みんなで食卓を囲んで、お父さんも一緒にちらし寿司を食べました。



そして今日は、父はお墓参りに行ったそうです。



私は仕事だったんだけど、妊婦の妹が車を運転して、母と3人で行ってきたそうです。



しかしながら、帰ってからの父は相変わらず機嫌が悪い。



相変わらず、私はお父さんとほとんど会話をしていません。



ん~このままなのかなぁ。



だけど、それも父の選ぶ道。



明日も仕事頑張るぞ!!