2026/5/24 走って来ました~ 第43回カーター記念黒部名水マラソン 突発的ガチラン祭り
いやぁ、皆さんお久しぶりです。
レポート書きました。ええ、ちゃんと走ってましたよ。
去年の秋には4年ぶりにPB更新しちゃったりして。
そして、黒部。勢いでレポート書いちゃいました。
相変わらず長いんで、お腹を空かせて読んでください。
例によって小ネタ満載ですが分かんないトコは読み飛ばしちゃって大丈夫っす。
それでは始まり始まり。
@@@
さて、黒部。
この春は長野(フルでサードベスト)、仙台(ハーフでセカンドベスト)と、この時点でかなりやり切った感。
なので黒部は程々でイイかな…なんて考えていた時期がワタクシにもありました。
ところがだ!
当日朝、身支度してスタートブロックに並んだところでゲストの高橋尚子さんからアリガタイお言葉。
「今日はマラソン日和です!」
この人いつもそんなん言ってるなあって思うけど、まあそうかもなとも思っちゃったワケで。
お天気は雨上がり、当初予定の最高気温26度よりいくらかは涼しそう。
ちょっと蒸してたけど少しだけ霧雨っぽくて曇天、直射日光が無いだけでだいぶ楽に感じる。
...うん、いけるかも。
我ながら単純。なんか去年も一昨年もお同じ様な展開だった気もするが気のせい気のせい。
と言うわけで、序盤から攻めていくプランに決めたスタート3分前。
ホントはそういう展開って後々キツくなるんでやりたくないんだけどさ...
パン!
鳴っちゃった。作戦スタートです。
とりあえず人は流れに乗れば良いってキャスバル兄さんも言ってたので周りを見ながら走ります。
どんどん参りましょう、檀さん大和田さんで檀さんから(ひさしぶり!)。
ちょっと調子が出てきましたよ奥さん!(これも久しぶり!)
乗ってけ乗ってけ乗ってけテケテケで流れに乗って、最初の1キロ4分15秒!
ずばりサブスリーのペースでしょう!
コレはひょっとして、やっちゃえって天の(いや、丸尾くんの)声か?
でもさぁ、なんて言うの?
そう言う天の声は過去に何回も聞いたけど、結局天も神様も(丸尾くんも)責任は取ってくれないからな。
がんばるのは自分だけ、まあいいや。とりあえずこのくらいの出力で推していきますよ。
あとは野となれ山と発進!
ちょうど同じくらいのペースでゆったりと綺麗なフォームのランナーさんを見つけたのでさりげなく後ろに。
よろしくおなしゃす!
5キロ通過、21分08秒。ほぼサブスリー(丸尾くん...え、もういい?そう)ペース。
このまま上げも下げもせずイーブンで行くぞ…と、ここですーっと前に出て手を振るランナー。
なかのだ!
※なかのとは?
俺の最も若いライバルである
若さに任せた後先考えない疾走が魅力
去年俺のより10秒ほど速いベストタイムを記録して、ちょっと調子に乗っている
そのなかの、Cブロックスタートの筈なのに(俺はA)もう追い付いてきやがった。
でも、なんかいつもと感じが違わね?
「いま、すげー抑えてます」
そうかそうか、いつも突っ込んでばっかじゃ芸が無いもんな。
ただ、なかのならバビューンって行っちゃって欲しい。らしく無いよ。
まあこいつも成長してるんだなぁ。
クレバーな感じのするなかのは怖い。後半要注意だ。
とりあえずなかのは置いておいて(置いとくんだよ)、10キロ通過。
この5キロがやはり21分08秒。
綺麗にサブスリーペースなんだけど…ちょっと出来杉くん(丸尾くんでなくて)だ。
コレでどこまでいけるか...
その後コースは黒部の街中へ。細かい右左折を繰り返しながらだんだんと上り勾配になって来ます。
街中のそこかしこで名水シャワー(一般家庭の方が自宅の軒先でホースで水を掛けてくれます)。
かなり蒸してきて、出来るだけ水を浴びてカラダを冷やしていかないとヤバい感じ。
各エイドでも、水を頂き飲んでかぶる。
「ボランティアの皆さーん!ありがとうございまーす!」
全力で感謝の気持ちを表現。
反応も概ね良好、強い声援が返ってきてさらにチカラを貰っちゃいます。
しかしだ!
...13キロからの上りでペースが少しずつ落ちていく。
「期間長ーっ!」
※機関長とは
みかどの推力を制御するとても大事な役割の人だ
口癖は「エンジン出力低下、しかし航行に支障...なし(がくっ)」
15キロ通過が21分36秒…あらら、ここでサブスリーペースから早くも陥落(丸尾くんすまん)。
短い夢だったなぁ。
周囲のランナーにもジョジョに奇妙に抜かれ始める(ゴゴゴゴゴ)。
これ、地味にメンタルが削られるんだよなぁ。
16キロの跨線橋、その前後も緩やかな上りでガーミン先生の教えてくれる1キロごとのペースも4分30秒台のラップも出始める。
「ああ、もうダメだ…このまま落ちていってどんどん抜かれてボロボロになって最後は泣きながら歩くんだ…もうやめたい、いややめちゃおうか」
そんなことを考えながらなおも走っていると後ろから背番号49のジャイアンツユニのランナーに抜かれる。
「クロマティ!」
ああ弄りたい、話しかけたい。
でもクロマティどんどん先に行ってしまう。くそう。
そんな感じで20キロ到達。この5キロ22分30秒…ついにアベレージもキロ4分半まで落ちた。もうダメだ。
とりあえず落ちつこうと腹巻から出したジェルを摂ったら思いのほかゼリーが固くて、口の中で崩れたカケラの一つが気管に入って、咽せる。
さよならは言った筈さ別れた筈だゲホゲホ
…メダリストのコーヒー味は、苦い。
ほぼどん底、踏んだり蹴ったりでよれよれのままハーフ通過。
1時間31分28秒。
「...ん-」
なんていう言うかさ、どん底かと思ったらそんなに悪くないよ。
後半プラス10分したとしても3時間12、3分でゴール出来ちゃうかも!
このレース、去年は3時間10分、一昨年は3時間9分。
言い訳(誰に?)出来そうなタイムでは上がれる可能性が出てきました!
元々ファンランとか考えてたし連邦軍は攻勢らしいし後半は下り基調だし…
「となりゃそう落ち込んでる場合でも無いか!」
なんか吹っ切れたら不思議と脚に力が戻って来た。
さっきのジェルも効いてきたかも(それは無い、早過ぎる)。
と言うわけで21キロ過ぎからジョジョに奇妙にペースアップ。
いや、出来るなら最初からやれって。
そう言えばだけど...
なんか唐突に思い出したけど1カ月前の長野(ネット3時間6分2秒)については出し切れなかった感があったのだった。
あの日は暑かったし陽射しもキツかったので終盤のペースダウンを恐れて序盤中盤抑えすぎた。
そして、その結果だけど終盤のペースダウンは確かにあったんだけど思った程でも無かった。
もう少し絞れたかもなぁ…なんてね。
後半もし、前半にプラス1分か2分くらいでイケるなら長野の記録ぐらいは越えられるかも!
この時はまだ漠然とそのぐらい考えてただけだった。
でも考えられる位には脚に力が有ったんだよな。
そのまま折り返して25キロ、この5キロは22分25秒。
相変わらず平均4分半近く...でも後半2キロは上がって来てる。
いけるか?いやキツそうではあるけどなんかまだ元気だ。
よーし、このまま行くぞ機関長!
25キロからは4分10秒台を回復。
インド人も俺自身もビックリ。
緩やかな下りで(あんまり恩恵も感じないけど)それも良かったかも。
コースは河川敷、でも応援が相変わらず熱いぜ。それもこれもナンもカンも力に変えてやるぜやるぜやるぜ!
30キロ通過。この5キロ20分58秒。このレースの最速ラップを記録。あと12キロ、イケる。ワタシにも敵が見えるぞ!
そこからも先行ランナーをばんばん抜かしつつゲストの吉田響くんに応援されたりよさこいチームの皆さんとハイタッチしながら進む。
どんどん参りましょう、檀さん大和田さんで岡江さんから!
32キロ過ぎ、前方にジャイアンツのユニフォーム。背番号49、クロマティ!
「クロマティ、やっと追いついた!」
「バルドナードですよぅ!」
新しい選手知らんもん。そのままクロマティをパスして先へ(すまん!)。
…伏線回収出来て良かった良かった。
その後もスピードは維持。後半10分落ちても…とか言ってたけど、もうナンのハナシだ?って感じで。
35キロ、この5キロ21分12秒。
流石に少し疲れては来たがあと7キロ、まだイケる。
そしてお楽しみ、黒部名物最大エイドと塩ソフトの時間です。
「ボランティアのみなさーん!ありがとうございまーす!!」
このエイドでも感謝の気持ちは大きな声で。そして塩ソフトも無事ゲット。
暑いがコレさえ食えば無敵モードだ。
…ホントはこのエイドにちっさいラーメンもあるのだがすまん、ちょっと時間が惜しくて諦めた💦
エイド発。呼吸の合間にソフトを頬張る。むほっ!ちょっと咽かけるが大丈夫。
そう言えば去年はこの辺りでミツカくんに抜かれたんだった(彼は最後尾からスタートして怒涛のスピードで追い上げてくる)。
でも今年は気配も無い。あれ、俺が速いのか?
残り5キロ、冷静に時計を見る。
「あれ、つくばの時より速い?」(実際には2分ほど遅かったですが、思い込みって怖いね!)
なんか知らん間に自己ベストに近いペースで走っている。少しヨレては来たが、どうなんだ俺。狙って良いのか?
まあ待てまあ待て、こう言うのは意識したら負けだとにかく出来るだけスピードを維持。
いいか、絶対に落とすな!全員生きて帰れ、命令だ!
走りながらこの1週間の過ごし方を思い出す。
思えば事前準備的なことなんかナニもしなかった。
火曜日にはレースペースのハーフ走なんかしちゃったし、カーボローディングはしなかったし金曜まで普通に酒飲んでたし…ごめん、油断してた。
まさかこんなにガチで走る事になるなんて...ちゃんと準備してれば、もうちょっと楽に走れたかなぁ。
まあ泣きごと言っても始まりません。過去は変えられんけど、ミライなら何とかなるよ。ブライトさんと結婚するかもしれないし。
そこからは出来るだけ時計を見ずに、でも追い込みながら走る。苦しくても我慢。キツい。でも粘る。
39キロで沿道から「まだイケるよ!」と声援。思わず「何が?」って聞いちゃった(てへ)。
「んー、サブスリー!」
「そっか、ありがとう!!」
キミを沿道の丸尾くんと呼ぶことにする。
でもどうなんだろ。いや、流石に難しいな。残りキロ4切りペースならギリ行けるかもだが…
まあ気持ちは受け取っとくぜ!
そして40キロ通過。この5キロ22分18秒。ちょっと落ちてきてる。そして通過時間も目に入る。
2時間53分10秒
俺の頭脳のコンピュータ、ぐるぐると回転。
PBは3時間3分19秒。2.195キロで差し引きほぼ10分。残りをキロ4分半ペースで走り切ればPB。
「イケる」
ここまで来たら狙わないとな。降って湧いたようなチャンスだが、それもここまで頑張って走って来たからこそだ。
さすがに暑さに加えてアップダウン、その他諸々で限界に近い。キツい。
だが、こんな時俺たちを支えてくれる言葉がある。
「キツくなったら、この円陣を思い出せ!」
そうですよ。今回もやりました、シューズ円陣。そこで偉そうに言いましたよ、怪我無く完走、笑顔でゴールって。
いける。沿道の丸尾くんもそう言ってた。
だんだんとゴールが近づく。42キロ通過。
待ち構えてたボランティアスタッフの地元のお友達のビックリした顔!
ごめん、スタート前に3時間半で帰るって言ってたからね。
そして、最後のひと絞り。公園内のストレートをゴールゲートまで駆け抜けるだけ。
目の前にいたランナーをかわして最後に順位を一つだけ上げて…ゴール!
はぉはぁ
さて、タイムは…3時間2分37秒!(ネット)
って事は...
自己ベスト更新です。40秒ほどだけど、1秒だって更新は更新だ。
と言うわけでシーズンのラスト、そして気が付けば50代最後のフルをいい結果で締めくくることが出来ました。
次のレース(フル)は秋。俺の60代(ネクストステージ)は50代より速いってことを証明しないとだ。
補足1
なかのには最後まで追いつかれませんでした。途中でトイレに行って遅れたらしい。
補足2
ミツカ君はぎっくり腰の影響でこの日は4時間20分台でゴールしたらしい。
補足3
序盤後ろにつかせていただいたランナーさんとお話しできました。彼はきっちりサブスリーでゴールしていました。
俺がエイドで大きな声でお礼してること、褒めて貰えてうれしかった。
補足4
毎回ひそかに勝負しているライバルさん、今回はでてませんでした。リストにも名前なし。どうしたのかな、長野にはいたのに。
2026/5/24 走って来ました~ 第43回カーター記念黒部名水マラソン 突発的ガチラン祭り
いやぁ、皆さんお久しぶりです。
レポート書きました。ええ、ちゃんと走ってましたよ。
去年の秋には4年ぶりにPB更新しちゃったりして。
そして、黒部。勢いでレポート書いちゃいました。
相変わらず長いんで、お腹を空かせて読んでください。
例によって小ネタ満載ですが分かんないトコは読み飛ばしちゃって大丈夫っす。
それでは始まり始まり。
@@@
さて、黒部。
この春は長野(フルでサードベスト)、仙台(ハーフでセカンドベスト)と、この時点でかなりやり切った感。
なので黒部は程々でイイかな…なんて考えていた時期がワタクシにもありました。
ところがだ!
当日朝、身支度してスタートブロックに並んだところでゲストの高橋尚子さんからアリガタイお言葉。
「今日はマラソン日和です!」
この人いつもそんなん言ってるなあって思うけど、まあそうかもなとも思っちゃったワケで。
お天気は雨上がり、当初予定の最高気温26度よりいくらかは涼しそう。
ちょっと蒸してたけど少しだけ霧雨っぽくて曇天、直射日光が無いだけでだいぶ楽に感じる。
...うん、いけるかも。
我ながら単純。なんか去年も一昨年もお同じ様な展開だった気もするが気のせい気のせい。
と言うわけで、序盤から攻めていくプランに決めたスタート3分前。
ホントはそういう展開って後々キツくなるんでやりたくないんだけどさ...
パン!
鳴っちゃった。作戦スタートです。
とりあえず人は流れに乗れば良いってキャスバル兄さんも言ってたので周りを見ながら走ります。
どんどん参りましょう、檀さん大和田さんで檀さんから(ひさしぶり!)。
ちょっと調子が出てきましたよ奥さん!(これも久しぶり!)
乗ってけ乗ってけ乗ってけテケテケで流れに乗って、最初の1キロ4分15秒!
ずばりサブスリーのペースでしょう!
コレはひょっとして、やっちゃえって天の(いや、丸尾くんの)声か?
でもさぁ、なんて言うの?
そう言う天の声は過去に何回も聞いたけど、結局天も神様も(丸尾くんも)責任は取ってくれないからな。
がんばるのは自分だけ、まあいいや。とりあえずこのくらいの出力で推していきますよ。
あとは野となれ山と発進!
ちょうど同じくらいのペースでゆったりと綺麗なフォームのランナーさんを見つけたのでさりげなく後ろに。
よろしくおなしゃす!
5キロ通過、21分08秒。ほぼサブスリー(丸尾くん...え、もういい?そう)ペース。
このまま上げも下げもせずイーブンで行くぞ…と、ここですーっと前に出て手を振るランナー。
なかのだ!
※なかのとは!?
俺の最も若いライバルである
若さに任せた後先考えない疾走が魅力
去年俺のより10秒ほど速いベストタイムを記録して、ちょっと調子に乗っている
そのなかの、Cブロックスタートの筈なのに(俺はA)もう追い付いてきやがった。
でも、なんかいつもと感じが違わね?
「いま、すげー抑えてます」
そうかそうか、いつも突っ込んでバッカじゃ芸が無いもんな。
でもなかのなら、そのままバビューンって行っちゃって欲しい。らしく無いよ。
でも、こいつも成長してるんだなぁ。
クレバーな感じのするなかのは怖い。後半要注意だ。
でもとりあえずなかのは置いておいて(置いとくんだよ)、10キロ通過。
この5キロがやはり21分08秒。
綺麗にサブ3スリーなんだけど…ちょっと出来杉くん(丸尾くんでなくて)だ。
コレでどこまでいけるか...
その後コースは黒部の街中へ。細かい右左折を繰り返しながらだんだんと上り勾配になって来ます。
街中のそこかしこで名水シャワー(一般家庭の方が自宅の軒先でホースで水を掛けてくれます)。
かなり蒸してきて、出来るだけ水を浴びてカラダを冷やしていかないとヤバい感じ。
各エイドでも、水を頂き飲んでかぶる。
「ボランティアの皆さーん!ありがとうございまーす!」
全力で感謝の気持ちを表現。
反応も概ね良好、強い声援が返ってきてさらにチカラを貰っちゃいます。
しかしだ!
13キロからの上りでペースが少しずつ落ちていく。
「期間長ーっ!」
※機関長とは
みかどの推力を制御するとても大事な役割の人だ
口癖は「エンジン出力低下、しかし航行に支障...なし(がくっ)」
15キロ通過が21分36秒…あらら、ここでサブスリーペースから早くも陥落(丸尾くんすまん)。
短い夢だったなぁ。
周囲のランナーにもジョジョに奇妙に抜かれ始める(ゴゴゴゴゴ)。
これ、地味にメンタルが削られるんだよなぁ。
16キロの跨線橋、その前後も緩やかな上りでガーミン先生の教えてくれる1キロごとのペースも4分30秒台のラップも出始める。
「ああ、もうダメだ…このまま落ちていってどんどん抜かれてボロボロになって最後は泣きながら歩くんだ…もうやめたい、いややめちゃおうか」
そんなことを考えながらなおも走っていると後ろから背番号49のジャイアンツユニのランナーに抜かれる。
「クロマティ!」
ああ弄りたい、話しかけたい。
でもクロマティどんどん先に行ってしまう。くそう。
そんな感じで20キロ到達。この5キロ22分30秒…ついにアベレージもキロ4分半まで落ちた。もうダメだ。
とりあえず落ちつこうと腹巻から出したジェルを摂ったら思いのほかゼリーが固くて、口の中で崩れたカケラの一つが気管に入って、咽せる。
さよならは言った筈さ別れた筈だゲホゲホ
…メダリストのコーヒー味は、苦い。
ほぼどん底、踏んだり蹴ったりでよれよれのままハーフ通過。
1時間31分28秒。
「ん?」
なんていう言うかさ、どん底かと思ったらそんなに悪くないよ。
後半プラス10分したと3時間12、3分で上がれるかも。
このレース、去年は3時間10分、一昨年は3時間9分。
誰にかは知らんが言い訳出来そうなタイムでは上がれるかも!
元々ファンランとか考えてたし連邦軍は攻勢らしいし後半は下り基調だし…
「となりゃそう落ち込んでる場合でも無いか!」
なんか吹っ切れたら不思議と脚に力が戻って来た。
さっきのジェルも効いてきたかも(それは無い、早過ぎる)。
と言うわけで21キロ過ぎからジョジョに奇妙にペースアップ。
いや、出来るなら最初からやれって。
そう言えばだけど...唐突に思い出したけど1カ月前の長野(ネット3時間6分2秒)については何となく出し切れなかった感があったのだった。
あの日は暑かったし陽射しもキツかったので終盤のペースダウンを恐れて序盤中盤抑えすぎた。
そして、その結果だけど終盤のペースダウンはしたけど大した幅でもなかった。
もう少し出し切れたかもなぁ…なんてね。
後半もし、前半にプラス1分か2分くらいでイケるなら長野の記録ぐらいは越えられるかも!
この時はまだ漠然とそのぐらい考えてただけだった。
でも考えられる位には脚に力が有ったんだよな。
そのまま折り返して25キロ、この5キロは22分25秒。
でも後半2キロは上がって来てる。
いけるか?いやキツそうではあるけどなんかまだ元気だ。
よーし、このまま行くぞ機関長!
25キロからは4分10秒台を回復。
インド人も俺自身もビックリ。
緩やかな下りで(あんまり恩恵も感じないけど)それも良かったかも。
コースは河川敷、でも応援が相変わらず熱いぜ。それもこれもナンもカンも力に変えてやるぜやるぜやるぜ!
30キロ通過。この5キロ20分58秒。このレースの最速ラップを記録。あと12キロ、イケる。ワタシにも敵が見えるぞ!
そこからも先行ランナーをばんばん抜かしつつゲストの吉田響くんに応援されたりよさこいチームの皆さんとハイタッチしながら進む。
どんどん参りましょう、檀さん大和田さんで岡江さんから!
32キロ過ぎ、前方にジャイアンツのユニフォーム。背番号49、クロマティ!
「クロマティ、やっと追いついた!」
「バルドナードですよぅ!」
新しい選手知らんもん。そのままクロマティをパスして先へ(すまん!)。
…伏線回収出来て良かった良かった。
その後もスピードは維持。後半10分落ちても…とか言ってたけど、もうナンのハナシだ?って感じで。
35キロ、この5キロ21分12秒。
流石に少し疲れては来たがあと7キロ、まだイケる。
そしてお楽しみ、黒部名物最大エイドと塩ソフトの時間です。
「ボランティアのみなさーん!ありがとうございまーす!!」
このエイドでも感謝の気持ちは大きな声で。そして塩ソフトも無事ゲット。
暑いがコレさえ食えば無敵モードだ。
…ホントはこのエイドにちっさいラーメンもあるのだがすまん、ちょっと時間が惜しくて諦めた💦
エイド発。呼吸の合間にソフトを頬張る。むほっ!ちょっと咽かけるが大丈夫。
そう言えば去年はこの辺りでミツカくんに抜かれたんだった(彼は最後尾からスタートして怒涛のスピードで追い上げてくる)。
でも今年は気配も無い。あれ、俺が速いのか?
残り5キロ、冷静に時計を見る。
「あれ、つくばの時より速い?」(実際には2分ほど遅かったですが、思い込みって怖いね!)
なんか知らん間に自己ベストに近いペースで走っている。少しヨレては来たが、どうなんだ俺。狙って良いのか?
まあ待てまあ待て、こう言うのは意識したら負けだとにかく出来るだけスピードを維持。
いいか、絶対に落とすな!全員生きて帰れ、命令だ!
走りながらこの1週間の過ごし方を思い出す。
思えば事前準備的なことなんかナニもしなかった。
火曜日にはレースペースのハーフ走なんかしちゃったし、カーボローディングはしなかったし金曜まで普通に酒飲んでたし…ごめん、油断してた。
まさかこんなにガチで走る事になるなんて...ちゃんと準備してれば、もうちょっと楽に走れたかなぁ。
まあ泣きごと言っても始まりません。過去は変えられんけど、ミライなら何とかなるよ。ブライトさんと結婚するかもしれないし。
そこからは出来るだけ時計を見ずに、でも追い込みながら走る。苦しくても我慢。キツい。でも粘る。
39キロで沿道から「まだイケるよ!」と声援。思わず「何が?」って聞いちゃった(てへ)。
「んー、サブスリー!」
「そっか、ありがとう!!」
キミを沿道の丸尾くんと呼ぶことにする。
でもどうなんだろ。いや難しいけどな。残りキロ4切れればイケるかもだが…まあ気持ちは受け取っとくぜ。
そして40キロ通過。この5キロ22分18秒。ちょっと落ちてきてる。そして通過時間も目に入る。
2時間53分10秒
俺の頭脳のコンピュータ、ぐるぐると回転。
PBは3時間3分19秒。2.195キロで差し引きほぼ10分。残りをキロ4分半ペースで走り切ればPB。
「イケる」
ここまで来たら狙わないとな。降って湧いたようなチャンスだが、それもここまで頑張って走って来たからこそだ。
さすがに暑さアップダウン、その他諸々で限界に近い。キツい。だが、こんな時俺たちを支えてくれる言葉がある。
「キツくなったら、この円陣を思い出せ!」
そうですよ。今回もやりました、シューズ円陣。そこで偉そうに言いましたよ、怪我無く完走、笑顔でゴールって。
いける。沿道の丸尾くんもそう言ってた。
だんだんとゴールが近づく。42キロ通過。
待ち構えてたボランティアの地元のお友達のビックリした顔!
ごめん、スタート前に3時間半で帰るって言ってたよね。
そして、最後のひと絞り。公園内のストレートをゴールゲートまで駆け抜けるだけ。
目の前にいたランナーをかわして最後に順位を一つだけ上げて…ゴール!
はぉはぁ
さて、タイムは…3時間2分37秒!(ネット)
って事は...
自己ベスト更新です。40秒ほどだけど、1秒だって更新は更新だ。
と言うわけでシーズンのラスト、そして気が付けば50代最後のフルをいい結果で締めくくることが出来ました。
次のレース(フル)は秋。俺の60代(ネクストステージ)は50代より速いってことを証明しないとだ。
補足1
なかのには最後まで追いつかれませんでした。途中でトイレに行って遅れたらしい。
補足2
ミツカ君はぎっくり腰の影響でこの日は4時間20分台でゴールしたらしい。
補足3
序盤後ろにつかせていただいたランナーさんとお話しできました。彼はきっちりサブスリーでゴールしていました。
俺がエイドで大きな声でお礼してること、褒めて貰えてうれしかった。
補足4
毎回ひそかに勝負しているライバルさん、今回はでてませんでした。リストにも名前なし。どうしたのかな、長野にはいたのに。
2023/6/11 走って来ました~ 第6回伊豆稲取キンメマラソン 最高に楽しい地獄へようこそ
この物語は、仙台国際の1週間後から始まる・・・(もうイイって)
さて、キンメマラソンです。ハーフです。
黒部から始まる3連戦の3番目。
ラン友のゆーきさんに誘われて初参戦。
キャッチフレーズは「最高に楽しい地獄へようこそ」
…さてどんな地獄が待ち受けているのやら。
2023年6月9日。始発に乗って伊豆稲取に向かいます。
天気は雨。スタート前にはやむって予報だけど…
かつて無敵の晴れ男っぷりを誇ったワタクシですが、最近雨が多い。
まあ、カミサマがバランス取ってんだろな。
途中合流したゆーきさんと稲取駅から会場へ。
雨の稲取駅(ほかに写真がない…)

荷物を預けてバスに乗ります。ぶー。
「どこまで連れていかれるんすかね」
「スタート山の上みたい」
相変わらずなーんも調べてません。
スタートは山の上。そこから稲取漁港(荷物預けたとこ)めがけて駆け下りるレースらしい。
なんだ、楽勝じゃん!
人生下り坂のワタクシ、下りる方が性に合ってるってもんだ。
でも一応、コースの一部が未舗装路だってこと「だけ」は聞いてたので、シューズは滑りにくいターサージール。
ナイキの厚底とかだと濡れた未舗装路はつるっつるになるもんね!
ちょっとは(ホントにちょっとはね)考えてるんですよ、奥さん!
というワケでスタート会場に着きました。
司会のLiLiCoさん(とダンナさん)とか出場するらしいハリー杉山さんとか、テレビで見た顔がその辺ふつーに歩いてる。
仮想ランナーもたくさん。俺もなんか仕込めば良かった。
で、そんなことに気を取られている間に雨は上がりました。
ただ、スタート地点の足元は未舗装につきぐちゃぐちゃ。
未舗装ってスタート地点だったのね。いやほんと、情報不足で申し訳ない。
えー、本日はお足元の悪いなか遠くよりお越しいただき…
そりゃ雨の日の結婚式のスピーチね。なんてくだらないことを考えていたら、
パン!
え、始まっちゃったの?
んじゃ仕方ない、走るか。
というワケで、やたら幅のあるスタートラインを通過して出発です。
足元も悪いがタイム分けもかなりテキトーなもんで今や会場は大混乱です!(峰不二子談)。
となりにいたゆーきさんともあっという間にはぐれてしまいましたとさ。
仕方ない、ここからは単独走だ。
さて、前述のとおり足元はぐっちゃぐちゃ。
お世辞にも耐水性があるとは言い難いシューズ(ターサージールTS)はあっという間に浸水。
ソールのツメが頑張ってスリッピーな路面でも最低限のグリップは確保してくれるものの、ヌカるんだ道はパワーロスも大きく...要するにペースが上がりません。
最初の1キロ5'20"/km。まー混雑もあったからね。
次の1キロ5'4"/km。スタート渋滞はほぼ解消したのにペースが上がらない。ぜんぶ泥のせいだ。
えー、本日はお足元の悪い中(もういい!)
2キロ過ぎ、やっと舗装路(出来たばっかの農道)に。
これで思いっきり走れるぜ👍
…とは言うものの、やっぱりあんまり上がらない。
そこから3キロ、4'55"、49"、44"…
ジョジョに奇妙に上がっては来ているがなんてったってアイドル…じゃなくて下り坂だからだ。
それなのに!なんか電波でも出てるのか?
しかしまだ甘かった。このレースの恐ろしさはコレからだったのだ。
5キロ過ぎの「トマトエイド」を通過後、いきなり来た上り。
コイツは凄いぜぇ。
当日初めて知ったのだけど、ここから先が「げんなり坂」ゾーンなんだって。
6キロまではジョジョに上がっていたペースが7キロ目で急減速。ラップ見たら6'11"/km
げー。だが、地獄はここからだ。
ここから細かいアップダウンが続きます。
一つ一つは小さいけれど、続けて来ればごらん地獄だ!
下りに慣れ切った脚にこのアップダウンはキツい。
でもそれでも進まねば。だって、レースだし!
なんとか上り切って下り坂に入って少しだけホッとするの連続。でもここ、折り返しなのよね。
前方からは少し先で折り返したランナーが走ってくる。
顔見てるとみんなキツそう。そりゃそうだよな、なんてったってアイドル…じゃなくて地獄だし。
そして折り返したらこのアップダウンがもう一度待っている。
げんなりゾーン終盤は「げげっげんなり坂」。
息がキツくて上手く発音できない。
ふー。
結局なんとか地獄は乗り切ったものの、全体の1/3近くを占める「げんなりゾーン」ですっかり毒気も元気も使い果たしてしまいましたとさ。
その後また長い下り坂に入ったものの今度はお腹が急降下。
折よくエイドがあったので緊急ピットイン。
レース中にコレは2019の松本以来か。
急いで用を済ませてピットアウトしたところに丁度上からゆーきさんが下りて来た。先行してたのね(汗)。
追いつかれちゃったけど負けたくないので真面目に走ります。ここで残りは1/3ちょっと。まあ、ハーフだからね。
怒涛の勢いで下って14キロ目だけ4'17"/kmを記録したけどそこからは海岸線。
下りで脚を使っちゃったのかハタマタお腹のせいか、またジリジリとペースダウン。
15キロから4'38"、44"、52"、50"...出力が上がらないどころか「むしろ下がってます(セキ大佐談)」。
海岸線を離れて稲取の町の路地裏を走ります。応援団たくさん、距離近い。
お嬢さんたち、応援ありがとう!
エラい急こう配の坂を登ってホテルの前を通過して、また海岸線に戻ってぐるっと回ってここで18キロ。
やっとゴールが見えてきた。
って、なんで?あと3キロは?
最初さいたまマラソンの北与野駅みたいな「偽ゴール」かと思ったけどさにあらず。
文字通りゴールライン横を抜けコースはその先へ。
この先に折り返しが有ってそこまで行って帰ってくる仕様になっていると。
なんたるインチキ(いやインチキじゃないけど)。
文句を言っても仕方がないのでキリキリ走りますよ、ええ走りますとも。走りゃいいんでしょ!
それでも少し走ったら折り返しっぽいポールが見えてきた!やった!
…と、思ったらね。それは10キロの部の方向けの折り返し点で、ハーフの部の折り返しはもっと(もっと)先なんだって。
こうも何度も心をヘシ折られるともうヤケだ。ヤンパチだ。どうにでもしやがれ。
走るよ走りますよ。
やさぐれながらなんとか折り返し。
折り返してすぐにゆーきさんとスライド。
けっこう近い。ここで最後のファイトの燃えカスの残りカスに点火。
徳川機関長頼むよ。300まで上げて。ゴールまで持てばいい。
ここで、徳川機関長とミト爺の声がどっちも永井一郎さんという深いネタが仕込んであるんだけど殆どのヒトにはどうでもいいね。
ありがたい事に残り1.5キロは下り基調。無理やりキロ4分前半まで上げてゴール!
はあ、ちかれた。
その後すぐにゴールしてきたゆーきさんとハイタッチ。
ナイスラン!でも、ちかれた。
こうして俺のキンメマラソン2023は終わったのでした。
ちなみにタイムは1時間45分31秒。
たぶん、ハーフのワーストかと思われます。まあそれでもこの地獄でよく頑張ったよ。
全部終わって、着替えてゆーきさんとキンメ丼を食べながら、こんなに地獄だったのに来年も出ちゃおうかなとか考えちゃう懲りない俺なのだった。
完走証(やっぱりキンメ)
