赤い人のマラソン覚え書き -4ページ目

2022/11/6 走って来ました~ アクアラインマラソン みかどマラソン秋の陣(前編)

「エンジン出力低下。しかし航行に支障…無し」
「機関長ーーーっ!」
 
のっけからコレだ。
喉がヒリ付く。脚が重くて発汗も増えて来た。30キロ地点。まだ残り12キロ。目の前には急坂、イケるのかこれ。もう歩いちゃえと思ったけど背後からはライバルの足音。タフだ。

まったくどうしてこんな事に…
 
とりあえず掴みはバッチリですね(笑)。

さて、千葉アクアラインマラソンですよ奥さん!
前回が2018年。元々1年おきの大会がコロちゃんのせいで一回飛ばし、それで4年も経っちゃった。
その4年の間にワタクシも色々ありましたが(ヒザ壊したりね)まあナントカこうして無事に走り続けているわけです。
 
当日、早朝バスに乗って横浜から木更津へ。駅からテクテク歩いて会場までやって来ました。
 
それにしてもまあ、いい天気ですこと!
 
4年前と全く同じ。と言う事で気分はサイコーだけど若干のイヤな予感というか確信に近い未来予測も脳裏を過る訳です。

…暑くなるね、これは。
 
受け付け後着替えて、というか上着を脱いだらもう戦闘スタイル。今回も当然戦う色、赤。
 
腐っても11月なので寒かった時のために同色のレッグゲイターとアームウォーマーも持って来てはいたけれど、空の色を見て荷物と一緒にバイバイ。シャツとランパンのみの正統派ストロングスタイルで臨みます。
 
一度トイレ(混んでた)を済ませて「今回もやりますよ」のシューズ円陣集合場所へ。
 
時間ギリギリになっても誰も来なくて(みんな着替えとトイレに時間を取られていたらしい)焦ったけどぼちぼち集まってなんとかカッコの付く人数になりました。
 
懐かしい人もお初の人もよろしくお願いします!

 

円陣決まった!


 
俺たちは強い
俺たちは速い
俺たちは負けない
キツくなったらこの円陣を思い出せ
怪我無く完走
笑顔でゴール
地元に感謝
よーし行くぞ!

おー!と、今回も少し噛んだけど(ゆるせ)バッチリ決まりました。円陣が終わったら俺たちゃAブロックで待機だ!

 

行く前にはしゃいでおいた

 

Aブロックのスタート地点までラン仲間(と言うよりライバルだ)とてくてく。相談して目標タイムなど確認。シーズン一発目だしタイムを狙えるコースでもない(後述)しで3時間20分から半位ってことで落ち着きました。
 
いや、だいぶ色々麻痺しているがそれだって決して甘い設定じゃないぞ。
 
トイレ(やっぱり混んでた)にストレッチ、軽くアップして整列。
 
感染対策もあって1列7人、スタッフの方が綺麗に整列させてくれます。いろんな仕事が有るなぁ、ほんとに頭が下がります。ざっと前から15列目ってとこかな。これならスタートロスは30秒もいかないでしょう。
 
パン!
 
始まりました。時計を見たらロスはだいたい20秒、うんイイ感じ。
 
今日は無理せず楽しく、最後まで頑張ろうぜ!ってな感じ。
この時はまだ、楽しく走れればいーや、みたいな気持ちでいた。
 
…いやぁ、我ながら恐ろしい。まあ、ワタクシの愚かしさ加減はこの後追い追いね。
 
スタートのヒト混みを掻き分けすりぬけ前へ。肘やら脚やらを避けてくねくねしながら前を目指します。
最初の1キロはそれでも4分40秒/km。このペースで坦々と走ればトータルで目標の3時間20分を切れるペース。
でも、2キロ目はちょっと調子に乗り過ぎたか4分25秒km…大丈夫かこれ??
 

スタート直後(まだ元気)

 
その後はたんたんと。このレース、5キロごとの計測が無いので自分のペースが良く分らない。キロ当たりで自分の時計を見るしかないけど…覚えてらんないよね!
 
とりあえず橋までのフラット(でもないけど)区間は4分半/kmを切るくらいのペースで推移。
目標からするとちょっと速いがまあ行っちゃえ!
 
木更津のスタート地点から8キロ北上して側道の坂を上ったらもう目の前が料金所。
お天気は4年前と同じ晴天・強風(おこしやす、は京風ね)。そして暑くなってきた!
 
まあ考えてみれば、ザ・俺のレースって感じだけどね。度を越した晴れ男っぷりは今回も健在です。嫌になるほど健在です。
 
風向きも4年前と同じで右前方から風がびゅうびゅう。でさ、暑いし風キツイんだけどさ、なんていうの?
 
アクアラインですよ奥さん!
 
やっべぇ、上がって来た。まさにアドリア海(違)の空と海が俺の心を洗っていくぜ!
 
ひゃっはーっ!
 
北斗の拳のモヒカンもビックリのヒャッハーっぷりだ。
 
こういう時はどうするんだ、俺。いいよやっちゃえ。はしゃいじゃえ。
並走する青いシャツランナーに声を掛ける。
 
「サイッコーだな、おい!」
「あ、はい」
 
お互い最高の笑顔。そして振り返ると後続ランなーたちもみんな良い顔してる。
 
「みんな、俺を風除けに使っていいぜ!」
「おおお」
 
このレースで最高にノリノリになった瞬間でした。瞬間最大視聴率?
この後反動で少しだけ冷静に。
「なんて言ってて抜かれたらカッチョ悪いけどな!」
「ムリです~」

この弱気な事な青シャツ氏はその後スッと前に出て視界から消えたが26キロで抜き返してその後彼を見たものはいない。
 
11キロ、アクアラインのクイッと登っているところ。
 
通称「第1チャレンジ坂」

「ココは少し抑えていこう」

この辺で脚使っちゃうと先がツライ。
 
…なんてね。冷静を装っておりますが、さっきの爆上りはまだオサまっておりません。自分をなだめるのに結構必死。
 
今回はゆるっと行く筈なんだけどね、やっぱりレースは違うわ。そしてこの晴天、気分アゲアゲになったって、それは俺のせいじゃない!
 
坂を登り切ったら次は下り、その先にはサービスエリア。
 
「危ない、あれは宇宙ホタルだ!」
「真田さん!!」
 
真田さん、お言葉ですが正解は海ほたるです。
 
多分誰にも通じないネタを挟みつつ海ほたる巨大エイドを通過。このレースのハイライトの筈なんだけど呆気なかったなあ。
 
海ほたるを抜けたらいきなりという感じで登り坂です。通称「第2チャレンジ坂」。
 
これも結構キツイ。それまで4分30秒/km平均で来ていたのにここだけ20秒ほど落ちちゃった。
 
さて、人生には3つの坂があると言われていますが(登り坂下り坂まさか)、この大会には4つの坂があります。
 
それぞれ第1から第4までのチャレンジ坂ってここまで書いてから大会HP見に行ったんだけど、今回はそう呼ぶのやめたの?
 
そうですか。まあこのレポートはムカシの呼称で行きますよ。
 
登り切ると緩い下り。後続ランナー達との長いスライド区間。
 
ウェーイ!
 
コスプレランナーも沢山。キャラクターの名前で応援されててちょっと羨ましい。そこに被り物ランナー出現。
 
「う○こがんばれ~」
「それ大きな声で行っちゃダメ!」
 
横にいたランナーさんに怒られちゃった。てへ。
 
勿論うん○だけじゃなくて知り合いのランナーも多数スライド。エール交換しまくって後半のエネルギーもたっぷり!
 
アクアラインを降りたら橋の上には無かった沿道の応援復活。
 
うぇーい!
 
ハシャいでいる内にルートは袖ヶ浦のアウトレット。ここでハーフの部の皆さんとはお別れです。
 
さて落ち着こう。ここからしばらくは平坦区間。終盤にそなえて力を蓄えておきたい所だけど、そう上手く行きますかどうか。この中盤は田舎道がダラダラと続く感じですが唯一のヤマ場が23キロ過ぎの「袖ヶ浦アンダーパス」だ。駅のすぐ近くを通るため沿道に応援団が鈴なり!
 
わーい!
 
ラン仲間のさんたろさん(たい焼き被って)にゆえこちゃん。全力応援感謝感謝。それにしてもラン仲間の応援ってちょっと緊張するね。ヘタレた走りは見せられない。キッ!あと18キロちょい、引き締めていきますよぉ。
 
と、そこに女性の声で応援。なんだなんだ??
 
「みかちゃんファイト」
 
おねいさま2人。ラン仲間(ライバルさん)のお友達。
 
おーっ!頑張るぞ!!
 
と返したものの、ライバルさんも近くに入る筈。恐らく少し後ろにいると思うが… 
 
パッと振り返ってみたけど姿は無い。ただ、ライバルだけに走力は互角。見えなくても必ず近くにいる筈だ。
 
「アレは?」
「クランシーのドムです。ヤツも見ていないと言ってます!」
 
そんな筈はない。どこかにいる筈だ。どこだ…?
とかなんとか言いながら4キロほど進んだところで聞き覚えのある声!
 
「やっと追いついた」
 
そこかっ!
超焦る展開。このままだと抜かれる。ってか、置いていかれる!
 
軽くパニック。逃げなければ。
 
ダッ!
 
と言っても最早大したスピードにもならない。脚は棒。気温も上昇、排熱が追い付かず毒の様にカラダに廻ってくる。喉が渇く。軽く吐き気すら感じる。
 
「エンジン出力低下。しかし航行に支障…無し」
「機関長ーーーっ!」
 
暫く逃げたものの30キロ地点でよいよ苦しくなって来た。まだ残り12キロ。目前には3つめの「チャレンジ坂」。
イケるのかイケないのか、もう歩いちゃいたくなるけど背後にはヤツの気配。なら頑張るしかない。
 
がんばれ俺!
 
なんとか追いつかれも抜かれもせずに第3チャレンジ坂を登り切った。
 
ぜえぜえ。
 
後ろは…怖いので見ない様にしてそのまま下りへ。楽になるかと思ったがさにあらず。前腿プルプル。
 
下り切って少し行くと35km過ぎの折り返し点。ここでヤツとの位置関係をチェック。
 
すぐ後ろにいました。概ね1ガンダムくらい(距離の単位、1ガンダム=18m、因みに通過の単位ガンプラは1ガンプラ=300円です)。
 
…今回は今回はガンダムネタに乏しいので無理やり突っ込んでみた。
 
まあその位の差しかない。残り7キロ、逃げ切れるかは甚だ心もとない。
 
暫くはそのまま進行、ここはレース名物おもてなしゾーン。エイドが並びます。ここではたと思い当たった事が有る。
 
そういや腹巻に仕込んだジェル、一個も消費してない!舐めすぎだぞみかどさん。
 
発汗による脱水と低血糖、そりゃキツいわね。で、あわててジェル摂取。
 
一瞬ムセる。おえ。
 
エイドで水、水!と言っている内にヤツにスルッとパスされる。
 
やられた!その差はみるみる0.5ガンダムから1ガンダム…追いかける気力が無い。
 
ああ、このまま負けちゃうんだ。まあいっか、タイムも出ない調整レースだし。
 
いやいやいやいや…それじゃダメじゃん春風亭昇太です。
 
負けたくないよね、なら追うしかない。
今飲んだジェルの糖分が体に廻るのを祈りつつ(普通に考えて間に合う訳ないけど)上げます。
1キロほど使ってなんとか37キロ過ぎ、第4チャレンジ坂の手前で抜き返すことに成功。
 
だが残り5キロ、一瞬たりとも気が抜けません。
 
こここに持ってくるか?の急坂をハム筋ピクピクさせながら攻略。5分/km台まで落ちたけどなんとか登り切った。
 
もうヤツとの差は気にしない。自分の力を出し切るのみ。それで刺されたら仕方が無い。
 
坂を上り切ったことで周囲のランナー達にも少しホッした雰囲気が漂い始めるがソレは甘い。
 
「まだだ、まだ終わらんよ」
 
この先には「やっと都市帝国をやっつけたら中から超巨大戦艦が出てきました…みたいな跨線橋(なげーよ!)」が残っているのだ。坂を下り切って暫く行くと見えて来たぞ、超巨大戦艦…じゃなくて跨線橋。でも正直、前回感じたほどの威圧感は感じない。あれ、こんなもんだっけ??
 
記憶よりはだいぶユルい坂を上ったところで、たい焼きもといさんたろさんとゆえこちゃん。応援ありがとう!最後の最後で力を貰います。登り切ったらもう坂は無い。あとは下って、ゴールに駆け込むだけだ。だけだと言いながら距離的にはまだ1.5キロほど残ってる。
 

もうヨレまくり

 


道端に出ている距離表示で41キロを通過。あと1.2キロ。ヤツは来ない。逃げ切ったか?
 
いや、ゴールするまで安心はできない。息は上がり、全身ガタガタ。少しペースを上げただけで脚は攣りそう。
そんな中でもうなじの毛がチリチリするような緊張感。
 
これよ、この肌合いこそマラソンよ。
 
よろけながらも42キロを通過。ゴールが見えて来た。でもその前に右直角カーブが2回。後ろを伺うチャンスだけど、もういい。
 

あとちょっとだ!

 


あのゴールに、走りこめ!
 
結局、俺がゴールした10秒後にヤツも駆け込んで来ました。なんとか逃げ切った、というかもうこんなの誤差だな。その後健闘を称えあうヒマもなく仲良く二人で救護所のお世話に。こんなとこまで仲良くしなくていいのにね。
 
でもさ、楽しかったよなぁ、おい!
 
という訳でアクアラインマラソン2202…じゃなくて2022の顛末でした。そう言えば記録は3時間16分23秒。暑かったのと坂祭みかどのマラソン秋の陣は後半へと続く。

 

がんばりました

 

2022/7/17は小布施見にマラソン

お久しぶりです。




日曜日は3年ぶりの小布施見にマラソン😊😊

このスタイルで走ります。勿論3人で👍


レポート、また長くなります😎

2022/5/22 走って来ました~ カーター記念黒部名水マラソン

お待たせしました!(え、待ってない?そう、まあいっか)
カーター記念黒部名水マラソン参戦レポートです。例によって長いです。
十分にお腹を空かせてからお読みください。それでは始めます。

 



@@@

 

キミは、ホースで水をぶっかけられたことはあるか?
 
のっけから凄いハナシだが、俺はある。それが黒部だ。全身びしょ濡れになりながら街を駆け抜ける。気持ちいいぞ。

 

・・・ちなみにコスモ(内臓脂肪)はいつも感じてます。

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さて、黒部です。カーター記念黒部名水マラソン。地元では単に「カーター」とも。
 
「あんちゃん、走ってるならカーター出なよ」
「カーター?」
「5月にマラソン大会やってんのよ」
 
昔バイクでここを訪れた俺に、そう教えてくれたのが地元の温泉施設の方でした。
 
2018、2019と2回の参戦後にコロちゃんがやって来て2年中止が続いて今回は3年ぶりの開催。長かったね。

 

前々回と前回の詳細はこちら

 

 

そしてワタクシもこのスタート位置に戻ってまいりました。号砲直前の緊張とワクワク感、周囲の大勢のランナーたちの笑顔、読み上げられる元大統領からのメッセージ、ああ戻って来たなぁ・・・
 
ってさ、いつもながら前置きが長いぞ。とにかく始めちゃいましょ。細かい事は後々。

大統領のメッセージが終わってすぐ号砲だ。
 
ぱん!
 
一斉に走り出す皆さん。ここはBブロック、速そうなヒトばっかり。とりあえず無理のない程度に流れに乗ります。

 

さて、このレースはどうするんだっけ、みかどさん。
 
今回のレースプランですが…なにも考えてません。強いて言えば目標は「完走」だ。
とにかく今回はこの素晴らしい大会を骨までしゃぶって楽しみつくす、コレに限る。
 
ただ、いわゆる「ファンラン」ってやつはする気が無いんだよね。ある程度ガチに走らないと面白くない、それもマラソン。
 
最初の1キロが4'46"/km。少し遅いがスタート渋滞を考えればこんなもの。
暫くこのペースで。1キロ過ぎて太鼓の応援、そして最初の給水。
 
「いただきます!」
 
これ、言う様になったのもこの大会からだったな。
立山連峰の雪解け水が口の中いっぱいに沁みわたる。うまい。そして、半分は背中に。気持ちいい。
午前9時だけど既に暑くて、いや熱くてすぐに乾いちゃう。でもそれでいい。
 

あ、飲んだらスタッフさんに「ごちそうさま」も忘れずにね。
そして紙コップは必ずゴミ箱へ。
 
ストライク!
 
2キロ通過が4'24"/km、呼吸もカラダも無理している感じはない。このまま行こう。
 
と、前方にとあるランナーを発見。
 
「あのキャップ・・・」
 
特徴のあるキャップとウェアですぐにわかった。

 

そうか、出てたのか。

 

昔とあるレースで悔しい負け方をした相手。

その後2戦していずれも負け、現在星勘定は0勝3敗。ただ、今日はそれほど飛ばしてない・・・いや油断するな。それでいつも後半ぶち抜かれるんだ。
 
とりあえずここは前に出る。

 

そのまま線路沿いのルートを走ってその線路をくぐると5キロ地点。22分41秒。いま計算してみたが、ゴールが3時間10分位のペース。
 
ただ、この暑さだ。そうも行かんわだろ。+10~15分で3時間20分から25分。良い感じ。ライバルもいる。

 

これよ。この肌触りこそ戦場よ
 
こういうピリピリした感じも無いと面白くない。このレース楽しめそうだ。
 
コースは線路沿いから黒部の町中へ。10キロ過ぎ、沿道の応援も増えてまいりました。
 
ひゃっほう
 
応援あってこそのマラソンですよ奥さん!
周回レースでもぐっと来る応援を沢山もらったけどやはりロードの応援は格別。
 
ちびっ子やおねいさん達が手を振ってくれると超アガる。そして、この町の人達はホースで冷たい水を掛けてくれる。
大会で設置したミストシャワーもあるけど、軒先でホースでずーっと水出ししてくれてるお宅もある。
気持よくてありがたくて、涙が出ますよ。ほんと。
 
これは前回2019年大会(猛暑日だった)の時に聞いた話だけど、前日にスタッフが沿道のお宅を一軒一軒回って頼んでくれたんだって。今回もきっとそう言う事なんだよね。
水道代もバカにならないだろうに・・・。だから、こちらも精一杯の笑顔で応えなきゃ!
 
うぇーい!
ありがとーーーっ!

 
ハシャギながらも10キロの通過タイムが44分53秒、ペースは維持。いいぞ、俺。
まあしかしここからジョジョに奇妙に登り勾配がやって来る。数字に拘り過ぎると疲れちゃうので感覚で走る。13キロ目が4'34"、14キロ目は4'37"・・・勾配とともにジワジワ来るねぇ。
 
まあ気にしない気にしない。
 
丁度そのあたりの給水所(いただきます)で、ホワイトボードの基本表示が27.8度!えーっ!!まあ、確かに暑いんだが。ここでも紙コップの水を少し飲んで残りを背中に。
 
沁みるぅ
 
15キロ手前で応援にQちゃん(高橋尚子さん)登場。エアハイタッチでお願いしますとのこと。
 
Qちゃんと言えば前回の長野マラソン。同じ15キロ地点で応援してもらったんだよな。そしてその直後・・・
 
「いかんいかん」
 
Qちゃんには何の罪もないのだけど一瞬蘇る忌まわしい記憶。

 

 

このレースで唯一ネガティブになった瞬間。でも捨てる神あれば拾う神あり。明峰中学校吹奏楽部のみなさんだ!
 
大音量の演奏で目が覚めた。ここは黒部。俺は走ってる。そしてまだ元気。十分だ。
ちょうど演奏の途切れたところで負けない様に大きな声で、
 
ありがとーーーっ!
 
隣のランナーさん、びっくり。ごめんごめん。
でも演奏と大声出したおかげでスッキリしました。さあ後半に向けて巻き直しだ。
 
15キロ通過が1時間7分32秒。少し落ちたが全然許容範囲。と言うかココまで並走してきたランナー達がだいぶ落ちて行ってしまったのでやっぱ今日はキツいんだと実感。
俺だって楽じゃないけどまだ落としはしません。
 
まだだ、まだ終わらんよ
 
このネタを出すほど切羽詰まったワケでもない。
 
とりあえず登り坂が続くのは23キロ地点まで。あと8キロ、頑張っちゃおう。それからの事はそれからね。20キロ通過が1時間30分40秒。ここまでは上出来。ここを過ぎると折り返し点までは一直線。応援も一番賑やかになる一帯です。
 
ひゃっほー!
ありがとーーーっ!

 
沿道応援マジ嬉しい。
 
中間地点通過が1時間35分48秒。そしてこのレース唯一のスライド区間へ。前方に知り合いランナーはゼロ、折り返してからZenshin、TAKAPYら仲間数人とスライド。
 
ヤツは・・・見落としたか発見できず。不気味だ。
 
ところで、折り返したら下り勾配の筈なんだけど・・・あまり変わらんね。
 
楽になると思ったんだが、あまり変わらない。まあいっか、日曜日だし空は晴れてるし。短いスライド区間が終わるともう25キロ。1時間53分52秒。道はのどかな田んぼ道から河川敷へ。賑やかだった沿道も少し落ち着いた感じ。
 
「静かだ」
 
あと17キロ・・・
 
半分を過ぎて前回リタイア地点を超えました。
 
ここで白状するけどやはり前回の長野でリタイヤは心の重しになっていて、もう42.195キロを走り切れないんじゃないかとまで。ハッキリ言ってマラソンという競技が怖くなってました。
 
だからこそ今回はきちんと最後まで走りたい。戦い抜きたい。そう思ってたワケです。
 
ここまで自分の状態と気温気候とコース特性も考えてペース配分。カラダと相談しながら、ライバルや仲間の事も考えながら走れてる。応援にはしゃいで、お祭り気分も味わいながらソレでも冷静に自分の走りを制御する・・・
 
なんだこれ、めちゃくちゃ楽しいじゃん!
 
マラソンという競技の、イベントの面白さを凝縮した様な瞬間を味わいながら走る。もう怖さは無い。
 
そして30キロ地点までやって来ました。2時間16分58秒。いま計算してみたが(もういいって)このままゴール出来れば3時間12、3分ってとこか。
 
ただ、さすがに30キロ。かなりヨレて来ましたよ、奥さん。
 
30キロ前後は長い河川敷コースが続きますが、実は楽しみにしている応援がある。

それは、もうすぐ見えてくる筈・・・見えた。

 

 

 
 

大きな旗とカラフルな衣装で踊る皆さん。そう、よさこいチーム「月光◎朝陽」と「Rey華繚乱」のみなさん。毎回ここで熱い応援で盛り上げてくれています。

 

 

うぇーーい!
 
メンバーの皆さんのきらびやかな衣装に踊り、そして声援でヨレてた脚がシャキッとした。32キロ過ぎ、あと10キロ。もうひと頑張りだ。
 
とまあ、そんな事言ってる間にも


「エンジン出力低下、しかし航行に支障、なし・・・」
「機関長ーーーっ!」
 
お約束ネタも忘れずに。長野じゃ出来なかったもんなぁ・・・

因みにこの辺りではキロあたり4分台維持がやっと。
 
ただね、キツいんだけどそれほど悲壮感も無いんだよね。

一つには記録が掛かってないってのもあるけどソレ以上に楽しめてるのが大きい。

よさこいゾーンを過ぎた後もそれなりに応援してくれる市民の皆さんがいるし、この段でも結構抜いたり抜かれたりで緊張感もある(幸い、ヤツの姿は見えない)。そしてエイドの水もんまい。
 
35キロ通過、2時間41分28秒。ここから河川敷を離れて海岸線、そしてゴールへと続きます。

 

いやぁ、キツい!35キロ目に初めてキロ5分台を記録。しばらく我慢の時間が続きます。

まあ前回(猛暑だったけど)はこの辺でキロ6がやっとだったからソレに比べればはるかにマシだけどね。
 
キツいと言えば、今回も円陣やりました。ところが
 

円陣やりました! 


「みかどさん『キツくなったらこの円陣を思い出せ』が抜けてます」
「あっ!」
 
久しぶりだったんで忘れてた。じゃー、思い出さなくてもいっか(こら!)。
今回はこんな感じで少しヌケてますがそれでもレースは続く。
 
36キロエイドでゲストの柏原竜二くんの声援を受けつつさらに前へ。

キツイながらも残りの距離も着々と減っていきます。

 

いいぞ、まだやれる。最後だし上げて行くぞ。いけるぞ、行けるんだったら。ぶつくさ言いながら前へ。

 

ああ楽しい。キツいけど楽しい。いや、楽しいんだったら。
 
海岸線を過ぎてここで40キロ。3時間8分2秒。もう気にしない。
ルートは再び町中。海辺の古い町並みを駆け抜けますがココの応援がまた熱い。
 
「神奈川から来てるの?がんばれー!」

ゼッケンの出身地で応援もらったので全力で返す。 
 
「はーい!神奈川からやってまいりました!がんばります!」
 
応援に助けられてるな。いい感じでスイッチが入ったので最後のパワーを使ってあげます。

 

機関長、頼んだよ!

 

ここまで来ると周囲の皆様もだいぶヨレてますのでペースを上げると面白い様に抜けちゃいます(勿論ここまでにいっぱい抜かれてもいる)。一人抜いたら一人分のパワーアップ。
 
ああ楽しい!
 
そうこうするうちにゴールの公園が見えて来た。あと1キロ。あとは極力上げて終わる。しかもカッコよく!
 
大丈夫、ゴールに飛び込むイメージトレーニングは前日入りでバッチリやってあります。
 
・・・昨日会場に来てゴール前180mだけ走っておいた。ゴールの瞬間のポージングもバッチリだ。
 

その時のログ

 

 

ゴール前のストレート(前日撮影)


バカなことやってますが、本人はいたって真剣。ってか、遊びなんだから真剣にやらないとな。
 
42キロ表示を過ぎたらあと.195キロ。上げるぞ!
 
ゴール前にMCの人が名前を読み上げてくれる。それに合わせて・・・あら、違う人の分。
 
今度こそ俺の番。右腕を上げて、
 
いっちばーーーーん!
 
イメージ通りの完璧なゴール・・・と言いたかったけどサングラス外すの忘れてた。

 

@@@


ゴールタイム3時間19分ジャスト。35キロ以降の落ち込みがやや大きかったけど許容範囲・・・かな。
 

 
ゴールして横にある給水所(別名・滝流れ)で美味しい水をがぶ飲み。
 
ぷはーーっ!
 
これ以上んまい水を、俺は知らない。
 

 

びしょ濡れのウェアを着替えてサッパリしたあとは仲間たちと名水鍋(カニ汁)。

んまい、食べにくいけど(言っちゃった)んまい。

 

いいですか皆さん、名水鍋を食うまでが黒部名水マラソンですよ。

 

名水鍋(トン汁もあるがここはカニ一択)

 

そう言えばヤツは追いついてこなかった。今回は俺の勝ち、これで1勝3敗ね。次も勝つ。


以上、黒部名水マラソン参戦の顛末でした。開催してくれたスタッフ、地元の町の皆さん、一緒に走ってくれたり、遠くから応援してくれた仲間たちに感謝。おかげさまで一日中ずーっと笑ってました。

 

明日からちゃんと生きていけるかな?

 

…って心配になっちゃうくらいのロスを抱えながら帰りの新幹線に乗った俺なのだった(終り)。
 

黒部の皆さん、また来年お会いしましょう