2023/4/23 走って来ました~ 第25回長野マラソン みかどマラソン春の陣(前編)
脈拍360、血圧400、熱が90度近くもある。
…あくまで比喩というかそのぐらいヤバイ状況ってことですよ、奥さん!
まあ、ひどい。とにかく全身の筋肉という筋肉が痙攣しかかっているし汗は変な臭いするし、深く吸い込むと肺が痛い。
ヤバイね、過去イチやばい。そして問題はいまレース中ってことだ。
ホントに熱が90度のワケはないけど体中が熱い。キャップ越しで湯気が出そうだ。
そして数分前から脚がパッタリと止まってしまっている。
最悪。
原因は…まあ心当たりは無くはないがいまはそれを言っても始まらない。
それより、まだ30キロ過ぎ。
この状態で残り10キロ以上…どうする、俺。
…えーと、ピンチのシーンから入ってシレっと話を戻すやり方を「バイファム方式」と呼ぶワケですが、知らない?あ、そう。
まあ通じる人(3人位?)に通じればいいや。と言うわけでハナシを3時間ほど戻します。
場所は長野市、時は2023/4/23(日)、長野マラソン当日でございます。
大撃沈の東京からヒト月半、待ってましたのフルマラソンの舞台。
詳しくは省くけど、練習調整、いろいろ見直し。この日のためにやってきた。
そして、天気は晴れ。スタート時点の予想気温が6度、最高気温でも16度。最高ですよ、奥さん!
勿論全部がイイって事もない…
でもまあ先を急ごう。
スタート前。長野のラン仲間、しのびー主催のシューズ円陣に参加。
そして、さらにウチワで恒例「俺たちは強い」もぶちかましたぜ。みんな調子よさそう。俺も乗っからなければ。
高齢、いや恒例のシューズ円陣

円陣の後は各々スタートブロックへ。俺たちゃCブロックで待機だ。
…というワケで準備は整った。あとは走るだけ。
ぱん!
さあどんどん参りましょう。檀さん大和田さんで檀さんから(お約束)。
不安材料はあるものの、なんせマラソンだ。お祭りだ。気分も上げていかないとね!
うぇーい!
両拳を振り上げてスタートラインを通過。これは何度やっても気持ちいい。だが、今回の俺は冷静だ。
思えば前回の東京。はしゃぎ杉田に屛風浦(京急沿線限定ギャグ)。
気分をアゲるのは良いが、ペースまで不必要に上げてしまった。なので今回は慎重にペースメイク。
これもこのヒト月半に取り組んできたことの一つ、ペース維持。
4'20"/kmから4'30”/kmの間でおさまる様に走ります。
おやっと思った方、いつも読んでいただいてありがとうございます。
そう、このペースでは俺のいつも言っている3時間切りには届きません。今回は目標を3時間ヒトケタに置いております。
悲願達成は秋に。今回は少々遅くてもフラットなレース展開を経験しておくことに重きを置くことにいたしました。
スタートして最初の5キロはややアップダウン有り。少々苦労しながらもペース維持。
でも、最初の1キロのっみ4'46"/kmと遅れたけど(スタート渋滞のせいでコレは仕方がない)、後は目論見通り4'20”/km前後で推移。
5キロ通過タイムが22'35"(スタートロス30秒含む)。
よし、狙い通り。
5キロ過ぎてコースはお楽しみ、善光寺の参道掛け下り。
レース前半の山場、毎回ですが応援が超すげえ。
大好物のちびっこもおねいさんも鈴なりですよ奥さん!(3度目)
ひゃっほー!
ホントは一人づつハイタッチしたいけどここはガマンだ。顔ではしゃいで心はクール。速力このままヨウソロ!
参道を抜けて10キロ地点通過。44’49"
区間ラップ22'14"
1キロ平均にすると…
あー無理。走りながら割り算無理。
概ねいいペース。跨線橋のアップダウンはあったけど基本下り基調だし当然だけどヨシって事にして先を急ぎます。
暫くは街の裏道と言うか微妙に幹線を外した少し細めの道を坦々と。
13キロ過ぎから河川敷、そして15キロ通過。1°06'50"
差し引きえーっと…走りながらじゃもう引き算も無理(後で調べたら22'01"でした)。
だんだんバカになるが調子はOK。すごく順調。飛ばし過ぎてないし呼吸も足取りも安定。
だけど、発汗量が増えてきた。
そして汗の臭いが…
なんだこれ。
自分の汗なんて、特に走ってる時は臭ったことないのに…なんか甘い変なにおい。こんなの初めてだ。
気温もそれなりに上昇。予報じゃ最高気温は16度とかの筈だが体感はぐんぐん上昇。20度超えた感じ。
まだ午前中なのに直射日光のせいかな。日光は結構だがこれはダイワ観光だ(知らねーよな?)
おちゃらけてるが(いつもの事だよね)この辺りから少しずつ歯車が狂い始めていたのであります。
16キロ過ぎて折り返し区間に入るとやがて見えてくる忌まわしきMウェーブ。
前回ここで足首グネりました(おのれ右側給水…泣)。
でも今回はMウェーブまで行かず手前で折り返し(やった!)。
折り返してしばらく行くと五輪大橋が見えてまいります。去年はここでペースダウン。そして中間点を過ぎたところで…
つらい話はこれくらいにしよう。とにかく無事に20キロ通過。1°29’01”
そして中間点も超えました。1°33'52”
このままいけば、3時間一桁の目標には届きそうだが、問題はここからだ。
懸案の発汗は治まるどころかだんだん酷くなって、むしろ増えてます(セキ大佐談)。
ペースはイイ感じでキープできているのにだんだんと脚が重くなってくる。
そして、汗の臭いもだんだんとキツくなってくる(気がする)。
…ヤバいなこれ。
はっきり危機感。でも今はレース中、走るしかない。
と、ここでナニヤラ背後から黄色い歓声!
ナンだナンだ、やっと俺のモテ期到来か?
…と思ったらランニングインフルエンサー三津家くんでした。
ワタクシの横を爽やかに走り抜けていく彼。
俺のモテ期到来はもうちょい待つ必要があるようだ(来るのか!?)。
そして25キロ通過。1°51'18"
もう速いのか遅いのか分かんないけど(暗算ができない!)、まだそんなに落ちてはいない筈だ。
ペースは悪くないんだけど、だんだんと維持するのにエネルギーが必要になってくる。
これ、経験上近いうちに破綻するやつ。問題はそれが何キロ、何分先かってことなんだけど…
このレースに向けて節制もしてきたし調子も整えてきました。
ペースだって事前練習のときよりだいぶ抑えているし、30キロ前に落ち始めるというのはちょっと…
でもまあ言っても仕方がない。
現在の状態だけが現実だ。
「エンジン、出力低下…しかし航行に支障…なし」
「機関長ーーーっ!」
全く、いつになったら機関長とオサラバできるのか…
そして30キロ通過。2°15’09”
30キロ地点(後日撮影)

目標の3時間一桁のために15分を切りたかったところだが既にだいぶ出力もペースも低下…無理でした。
かなりキビシイ現実。刺さる直射日光、つらい。
そして高架を潜ったら目の前に立ちふさがる双子の悪魔!
双子の悪魔、なにそれ?って思うでしょ。
別名ふたこぶラクダ。長野マラソン名物30キロ過ぎの二階繰り返すアップダウンです。
双子の悪魔(後日撮影)
ハーフでリタイアした前回を除き、いままで難なく通過してきた言わば「なんちゃって」難所なんだけど、今回は違った。
うげぇえ
スピードが維持できません。
途中、応援に待ち構えてくれていた地元のお友達の前までまでなんとか頑張ったけど、そこまで。
お友達が見えなくなったところで脚が完全に止まりました。
なんだよこれ、惨敗東京から何も進歩してないじゃんか。
自分にがっかり、しながらトボトボと走ったり歩いたり。止まらないだけまだマシか。
と、ここでナニかこみ上げてきた。
ぐえ
コース汚してすみません。ダメでした、ガマン出来なかった。こんなの4年前の松本以来。
河川敷に出てすぐのエイドで水分補給。
…受け付けない。そのままトボトボ。
体は燃えるように熱くて湯気が出そうな程なのに寒気すら感じる。ボロボロだ。
脈拍360、血圧400、熱が90度近くもある。
体中軋み、肺がキリキリと痛む。これが…マラソン。
やめちゃうか?
エライ人もこれ以上戦うとM78星雲に帰れなくなるって言ってるし、消耗具合によっちゃレース後の練習にも差し支え出そうだし…
でも、でもさ、
アマギ隊員がピンチなんだよ!
…まあ減らずグチ叩く元気はあるって事だ。それに
りゅうちゃん…
去年リタイヤしたとき収容バスで一緒だった仲間がこのレースに参加している。まだコース上のどこかで戦ってる筈。
なのに俺だけ「今年もダメでした」なんて言えないじゃん。完走して顔全部で写真撮るんだ、りゅうちゃんと。
写真というのはコレですね。
去年のやつ
ハーフでリタイヤしたから半分だけ。今回こそどうどうと仲間と写りたい。なら走れ。まだ時間はたっぷりある。
気持ちだけは繋いだが持つのか俺。
状況から言えば、何も改善はしていません。むしろ下がってます(セキ大佐談)。
でも行くんだその顔を上げて。
コースは河川敷。長い単調な道。32キロ過ぎから橋を挟んでなんと39キロ付近まで続きます。
これまで幾多のランナーの心を圧し折ってきた言わばこのレース最大の難所。
フラットだし、応援は近いし、イイことづくめの筈なのに何でこんなにツラいんだ…
そのつらいコースでペースが上げられない。
歩いたり走ったり。少し走ると脚のアチコチが痙攣、肺が軋む。
この間たぶん、500人くらいに抜かれた。
35キロ通過。2°45’02"。
30分も掛かっちまったが、まあ良くこれで抑えた。
そして、この長い河川敷が終わるころ奇跡的に体力が復活。
待ってたぜ波動エンジン!
山崎機関長(新任)、頼むよ!
河川敷を抜けて、あとは長い直線。ジョジョに奇妙に体に力が戻ってくる。
すげえよ、俺の、人間のカラダって。
焦って上げるとまだ脚の痙攣が来るが、それでも上げる。
40キロ通過。3°17’41"。
5キロトータルでは少し落ちてるが、ここからだ。あと、2キロちょい。本気で行くよ。
そのまま走る。たぶんキロ5くらいまでは上がっている筈。
時々脹脛が悲鳴を上げるが、構わず進む。
「フクラハギが爆発しちまう!」
「ゴールで持てばいい!300まで上げて!」
むちゃだけど、無茶じゃなかった。とにかく走る。そうだ、まだサブ3.5には間に合う。
と、ここで前方に妙な男出現。
なにかブツブツ言ってる。
「いける、やれる、いける…」
すげえ、自己催眠だ。ここは乗っからせてもらう。
「いける、やれる、いける…」
「いける、やれる、いける…」
隣に寄せて一緒に詠唱。目が合う。
瞬間的に、俺はコイツとマブダチになった。
「いける、やれる、いける…」
唱えながらそのまま1キロ並走。ゴールのスタジアムが見えてきた。左折、その瞬間左足が激しく痙攣。
男の後ろ姿が小さくなる。だけど負けないぜ。しっかりしろ、俺の脚!
なんとか立て直す。スタジアムに入って再び友の後ろへ付ける。負けない。
「一緒にゴールしましょう!」
「お、おう!」
長野マラソン名物、ゴール手前の人工芝に足を取られながらもなんとかゴールラインが見えてきた。
あと少し。そしてついに…
ゴール!
タイムは3°28'30"
マブダチと同着。聞けば、彼は初のサブ3.5だったそうだ。よかったな。俺もうれしいよ。
彼とは固く握手をしてお別れ。来年、また会おう。
そして、暫くしてゴールしてきたりゅうちゃんと合流。念願の写真撮影だ。
念願の顔全部載せ!
ありがとう、りゅうちゃん。おかげで頑張れたよ。
りゅうちゃんともここでお別れ。来年、また会えるかな。
まあなんというか…
いろいろと課題の残るレースではあったけど、笑って終わったから今回はヨシとしましょう。
そして、まだシーズンは終わらないのだ。
おまけ(横浜の仲間と)

2023/3/5 走って来ました~ 東京マラソン みかどマラソン冬の陣4(最終回)
3月5日。東京マラソン当日。Cブロックでラン仲間イーノさんと号砲待ち。
周囲は凄いヒト、ヒト、ヒト。外国の方も多いなぁ。初めての参戦ですが既にふいんき(何故か変換できない)に呑まれてます。
さすがワールドメジャー。これまで出た一番大きい大会「さいたま国際」の何倍ものスケール感。
「これが一斉に走るんですねぇ」
「接触怖いから最初はスピードより安全重視で行きましょう」
呑まれ気味のワタクシに東京経験者のイーノさん。
今回は色々(スタート前のトイレの場所やら会場までのルートやら)教えて貰ったりお世話になったりしております。冷静でホント、頼りになるわ。
さて色々ありましたがとっとと始めましょう。
パン!
号砲とともに38,000人のランナーが一斉に動き出す。
勿論最初はもっそり、そして段々スピードが上がっていきます。
「こ、これが…戦い!」
ランナー同士が近い。気をつけないと接触即転倒だが当たらなければどうと言う事は無い。
一瞬イーノさんとはぐれそうになったけど、見える。私にも見えるぞ。特徴的なグリーンのウェアをすぐ発見。
イーノさんはサブ3ランナーでもあるので、今回は付いていかせてもらう所存。
目標達成のためには利用できるものは何でも利用する、チャンスは最大限に生かす、それがワタシの主義だ。
…賢明な読者のミナサマは既にお気づきの事と思いますが、はいそうです。
みかど氏この時点で既に浮かれまくっております。
そりゃあテンションも上がりますわ。
だって、ランナーも多いが沿道の応援もスサマジイ。
大好物のちびっ子やおねいさんもいっぱい!
うひょーっ!!
片っ端からハイタッチしたくなるのをグッと堪えてまっすぐ走ります。
凄い混雑でおっかない場面もございましたが勿論当たらなかったのでどうと言う事もアリマセンでした。
はじめの5キロは下り基調。飛ばし過ぎだけ気をつけてイーノさんを見失わない程度に距離を取りつつ走ります。
5キロ通過が23分28秒。ただスタートロスが1分半近く有る筈なのと、渋滞の事も考えれば許容範囲。十分3時間切りを狙えるペース。
慌てるなよ、落ち着け、落ち着け~。しかし前世が子犬だったという噂もあるワタクシ、なかなかウカレポンチは止まらない。
下り区間は終わってここからが本番、さて…
6キロ過ぎ、飯田橋。
相変わらずの応援。東京には一体何人のちびっ子(とおねいさん)がいるのだろう。
一人一人お礼とハイタッチをカマしたい所だが…ゴメン、今日は先を急ぐんだ。
賢明な読者のミナサマはお気づきの事と思いますが、みかど氏浮かれてますよ。
ええ、浮かれまくってます。
5キロから先、10キロまでのラップが4'14"-4'7"-4'11"-4'10"-4'10"/km。少し速いかなあぁ…ガーミンさんと沿道の表示が結構ズレてきてるけど、まあそれはそれ。とりあえずガーミンさんを信じる。10キロ通過タイム、44分'32秒。スタートロスが1分半として…あーもういいや。とにかくがんばる。
10キロ過ぎて最初の折返し(上野広小路らしいけど地名とか気にしてない)。
スライドするランナーに知り合い居ないかなと少しキョロキョロするけど無理!この人数で見つけられる訳がない。
ただ、知り合いがいるいないに関わらず盛り上がるスライド。浮かれっぷりにも拍車がかかるぜ。
うえーーい!
盛り上がったのも有るけど、この辺りからジョジョに奇妙にペースUP。
キロ当たり4分ヒト桁が続き15キロ目でついに3'58"/km…
さすがにコレは上げ過ぎか?とも思ったけれど急に落とすのもヨロシクない。抑えろ、抑えろ…
でも気が付くのが遅かったみたいです。
ええ、勿論結果論ですけどね。
イーノさんと並走
「そう言えば応援、どの辺りでしたっけ?」
「16、30、40キロ(の地点)とか」
他にも何人か聞いてたけど取りあえず共通のお友達の応援ポイントはその3か所…って、最初のポイントがもう目の前だ!
2人お揃いピンクのハットが目印って言ってたけど、沿道は凄いヒトヒトヒト。見つけられるかなぁ。
「いた!」
意外にアッサリ発見。
沿道の応援は全部嬉しいけど、名指しの応援はやっぱり格別ですよ奥さん!(出た)
新たにゆうきも貰ってレースは続く。そこにまた意外な名指しの応援。
「○○○(俺の本名)がんばれーっ!」
え、え、え!?
しかも本名入りプラカード付き。なんで!?
プラカードに目が行ってしまって応援者の顔を見そびれたのが致命的。結局誰の応援か分らず。
それとも、別の○○○さんの応援だったかな。それほど多くもない苗字だけど3万8000人もいる訳だしな。
まあいいや。戦いは非情さ、お気持ちだけイタダキます。
そしてハーフ地点通過。1時間31分37秒。
スタートロスが1分半、と走り始めの渋滞を考えれば十分。と言うか、速いかな。
ただ、この辺りから少しづつ変化…と言うか、低下?出力?機関長の出番が始まりつつありました。
最初に気が付いたのは橋を通過する時。普通の、何でもない橋。
東京マラソンはフラットなコース設定で(だから記録が出やすい)知られているワケですが、それでもロードレースだから微細な高低差は出ます。その一つが橋。橋って強度を考慮して垂直方向に弧を描いて作られるので、少ーし登って少ーし降りる。そうなります。この少しの登りがキツイくなって来た。
理屈っぽい話はココまでにして、この橋を渡る度にイーノさんから遅れることが増えて来た。折しも両国ー門前仲町の区間、橋が多い。イーノさんに離されかけてはペースを上げる(戻す?)、その繰り返し。こういうアップダウンが一番堪える。
悲しいけど、これレースなのよね。
25キロ手前の折り返し、ついにイーノさんに付いて行けなくなりました。
直後のスライドで
「俺、大丈夫だから!」
イーノさんに聞こえたかな?
この頃にはハッキリと前腿が痛み出した。いや分ってますよ。まずタイミングとして早い。そして痛む個所がダメ過ぎ。ああもう思考がグチャグチャ。
やはり調子が戻っていなかったのか…、いや違うな。今の俺の走力がこんなモノなんだ。せめて痛むのが前腿じゃなくてハムだったらな。これでサブスリーとかよく言ったよ。ははん。頭の中がそんな考えでグルグル。
ああもう!第2戦闘配備中である、不明瞭な会話はやめよ!
怒られたので一旦リセット。とにかく余計な事は考えずに進め。この辺りで再びあの謎の本名呼びの方から応援。
○○○、がんばれ~ッ!
…あ、そうか。シャチョーだ。最近ランナーだって知った職場のエライ方でした。マスクしてたから気が付かなかった。スミマセン!
直後、給水ボラにいた師匠からも応援いただきました。この人にはいつも終盤で抜かされて…ムカッってくるけど、こういう時は素直にうれしい。
そうだ、俺には応援してくれる人たちがいる。まだだ、まだ終わらんよ。
さて、そうこうするうちに30キロが近づいてまいりました。
ピンクハット応援団が待っててくれる約束の地、30キロ。そこまで頑張れば差し入れドリンク!
キツイ時って小さな目標を一つ一つ積み上げてクリアしていくのが大事だよね。
かなりヨレて来たけど、走れないワケじゃない、νガンダムは伊達じゃない、ナイナイナイ愛じゃない!でも止まらない!
昭和の歌とともに30キロ通過。2時間10分39秒。
今回も目標達成は難しそう。まあ、それはいい。
それより応援団は…いた!
ピンクハット目立ちます。
「がんばれーっ!」
声援と一緒にドリンクのボトルを受け取りました。ありがとう!
でも黒い?
スポーツドリンクって言ってたような…
コーラかなぁと思ったらもっと強烈な味。これはエナジードリンクってヤツかな?炭酸で少しムセたけど力が入りました。
これで俺も(ジオンも)あと10年は戦える。
でもね、実は出力は低下しつつあります(機関長ーーーっ!)。
そして前腿の痛みがもはや無視できないレベルになってきた。
着地するごとにズキッズキッとくる。
ブレーキ掛かってんだろうなぁ。
今まであまり痛まなかったところ。フォームをいじった訳でも無いのに何故こんなところが?とは思う。メンタルが削られる。
でも現実は現実。時折コブシでガシガシ叩いてなんとか言う事をきかせる。
がんばれ、俺の前腿!
さてヨレヨレだ!
打開策は無い。もう機関長もいない。あるものでナントカしないといけない。
とりあえず次の目標だが・・・そうそう35キロ地点にお友達の晴輝(ハルキ)ちゃんがカメラ持っている筈。
きっと酷い顔だろうけど撮って貰わねば!
目標が出来たが足取りは重い。まあ35キロだし。
だいぶペースは落ちたがそれでもキロ4分台は維持しつつ35キロへ。
キロ看板の少し向こうにいた、晴輝ちゃん!
気づいてくれ!!俺だよ俺!
走るオレオレ詐欺師と化しながらもなんとか撮っていただけました。
撮って貰えた(この時だけ元気)
ここまではまあ、良かった。その直後、沿道から弟子の声援。
「師匠ぉ~っ!」
最近弟子を取りました。マラソンの弟子。
みかど、いつからそんなに偉くなった?
まあ弟子というのは言葉のアヤでラン仲間ね。
ちょっと俺の方が上から色々言ってるかな?
その弟子にはあんまり見られたくないこのテイタラク。
まいった。
まあいいや、弟子よ俺の屍を超えて往け。
その後少しだけ走ったトコロでそいつはやって来ました。ええ、ラブストーリーでも無いのに突然に。
ぐるん!
景色が一瞬さかさまになった…ような気がしましたよ。よく転倒しなかったけどソレで脚が完全に止まりました。
はぁはぁ…
後続ランナーの皆様、突然停止してスミマセンでした。
両手を膝について呼吸を整える…というか鼻筋がキーンと痛んで空気が入って来ません。
眩暈のような感覚は少しして治まったけど、何も出来ず。
後ろからはランナーたちがばんばん走ってくるので避けなきゃと、とりあえず道のワキのガードレールまで。立っていられず縁石に腰を下ろします。
座り込んでしまうともう何もしたくないし、考えられない。ガードレールにもたれてただ上を見る。
景色とか全く覚えていないけど空が青かった。それだけ妙に目に焼き付いてました。
はぁはぁ。
長い時間空を見てた感じもするし、ごく短い時間だった気もする。
さてどうする、俺。
記録とか目標とかPBとか、もうそんな事は考えたって無理なんだって分ってましたよ。でも気が付くと、立ち上がってまた歩き出してる俺。
よたよた、ゆるゆる、そして少しずつ、走る。
ガーミンさんがブルブル言ってこの1キロに11分33秒掛かったって教えてくれました。
まあ、いいさ。
ここで、
「みかどさぁーん!ふぁいとぉ!」
ラン仲間から!
ありがたい。
だんだんと脚に、体に力が戻って来る。
38キロ目のラップが5分31秒。
走ってる。うん、走ってる。
相変わらず息はつらいし太腿は痛い。でも、周囲のランナーとの一体感が戻って来た。
時間がまた、動き出した。
最後の折り返しをクリア。あとはゴールに向かうだけ。沿道の応援は相変わらず物凄い。でも、
静かだ…
なんでだろう。自分の息遣いと足音だけが妙にはっきりと聞こえる。
ペースは段々上がってキロ5そこそこ。腿の激痛は去ってもいないし息も苦しい。
でも脚が止まらない、落ちない。何故?
もう頑張らなくてもいいのに。頑張らなくても完走は出来るのに…そうだ、応援団!
40キロ地点、そこにピンクハットの最後の応援が待っている筈。時計的にだいぶ心配掛けたに違いない。ここだけは元気に通過しなきゃ。
でも結局その後ピンク色の応援団には会えませんでした。
40キロを過ぎて日比谷のクランクを通過。
もうゴールは目の前、なワケは無いんだけどまあいい。
最後のあこがれの石畳で左の脹脛痙攣。
「隊長、頑張ってくれ!」
慌てず急いで正確に石畳をクリア。
左に90度曲がったらゴールが見えた!
最後の直線で今度は右ハム痙攣。
ええい、知るか!
それでもゴール直前にサングラスとキャップを外す余裕はあった。
ゴールを通過した後、真っ先に浮かんだのは
「あ、これで終わっちゃったんだ」
って事。
脚はガクガク、肺は口から飛び出しそうだったけど
達成感とか開放感より遥かに大きい喪失感。
理由は、自分でもよく分りません。
その後イーノさんと再会。だいぶ先行してたけど給水所での接触とかもあって結局わずかにサブスリーには届かなかったそう。
マラソン難しいね。
さてタイム。
3時間18分28秒(グロス)。beyondのDNFを除けばシーズンワースト記録でした。はい、今回は負けレースです。まずそれを認めるとこから。
正直調子が悪いとかより、現状の走力がこの位なんじゃないかという気もしてます。とにかく色々見直し。
また一から積み上げるしかない。走力も、自信も。
という訳で、みかどのマラソン冬の陣はこれにて一巻の終り。また、春の陣でお会いしましょう。
2023/2/19 走って来ました~ 浜松シティマラソン みかどマラソン冬の陣3
フロストバイトから4週間。始発の新幹線に乗って西へ向かいます。浜松シティマラソン2023、東京前の最後の実戦形式の練習…と言ったら地元に失礼だけど、東京マラソン2週間前のハーフ走にちょうどいいとラン友さんが誘ってくれました。とりあえず、このレースを設定ペースで走り切る事が大事です。
でもね、なんか新幹線の窓に吹き付ける雨、そして風。ええと、晴れ男のワタクシが出るレースには珍しく今回はレース時間帯の予報が1ミリ以上の降水確率80%、風速は8m…嵐じゃん!まあ、DNSと言う選択肢は無いのでとりあえず現場に行って走ろう。それしかない。
浜松駅に着いたら取りあえず雨は降ってないみたい。シャトルバス(金取るの!?)に乗って会場(市役所)へ。雨は何とかなるかなぁ…。受け付けとかは特にないので、着替えて(脱ぐだけ)荷物を預けたら準備完了…と、トイレ行っとかなきゃ!
すっごくながーーーい行列に並んでスタート時間に間に合うかヒヤヒヤしたけど、なんとかカラダの軽量化にも成功して10分前にスタート位置(Bブロック)に。同じブロックのラン友さんとも無事合流。いやあ、良かった。とりあえず落ち着いたと思ったらもうスタートです。ぱん!
スタートしちゃった。走設定タイムの異なるラン友さんとはここで暫しのお別れ。スライド区間でまた会おう!俺の設定タイムは4'15"/km。2週間後の東京を意識したペース。今回はハーフをこれで走り切る…どれだけ余裕をもって終われるかが今回のポイントですが、果たしてどうなるか。
さて、走ってます。最初の1キロのラップが4'13"/km。上出来と言いたいけど下り基調なのでちょっとヤバい。まあ、スタート混雑と相殺ってとこかな。その後の5キロまではほぼフラット。キロ当たり4'06"、4'12"、4'12"、4'11"、4'17"…中々上がらんと言うかむしろ下がってます(セキ大佐談)。
フロストバイトん時のがイケてたかなぁ…とあまり芳しくない思いが脳裏を過った時目の前が大変なことに!
壁だ!いや、壁じゃないんだけどさ。結構キツめの登り坂。こりゃヤバい。とりあえず気持ちで負けない様にギア上げます!(キリッ)
登り区間は4'18"/kmでしのいだ・・・と思ったんだけど次の1キロ4'28"/km。やべえわ、コレ。巻きなおさないと。その後3キロは4'17、4'15、4'13。なんとか戻したぞ(ぜえぜえ)。かなり脚使った気がするけどそれはそれ。今回は東京の予行演習でもあるけど頑張らないといけない理由がもう一つある。
闘う理由、それは…うなぎだ。ラン友さんとの約束。90分切れたら昼食はうなぎ!そう言うことになってます。因みに切れなかったら餃子と言う事で。そこはうなぎで行きたい。餃子には悪いけど。うなぎうなぎうなぎ…呪文の様に唱えつつペースを維持から少しづつ上向きへ…と思ったら次の敵出現。
雨は止んでんだけど、風が!ルートは市街地を離れて市の北側、航空自衛隊浜松基地の横。滑走路の真横で遮るものが何もありません。そして風速は8メートル!キャップが吹っ飛ばされそう。サングラスを額にかけてストッパーにします。やっべえ。
勿論キャップは些細な問題で、むしろ本題は空気抵抗だ。向かい風がキツくて前に進まん!5k過ぎの登り坂で俺かけていた心がもうここでポッキリ…いや待て、うなぎはどうする!?そうだ、俺たちにはまだうなぎがある。うなぎで行こう!
うなぎうなぎうなぎ。
みかどはうなぎの呪文を唱えた!
素早さが2上がった!
かしこさが3下がった!
ぜえぜえ、キツいがうなぎパワーは絶大。なんとか持ち直した。そして前方にもう一つの目標が見えて来た!
…マリオ!?
そう言えばスタート前に見たな、マリオ。号砲とともに行っちゃったと思ったけど、視界に入って来たという事は奴も落ちて来たな?なら食ってやる!じわじわと追い詰めてその距離、約1ガンダム(18m)まで迫って来た。よく見るとありゃあ、俺が1000円で調達してもらったのと同じ製品だわ。
13・5キロの折り返し点で追いついてマリオをパス。抜かしざまにコイーン♬って言ってみたけど聞こえなかったみたい、残念!さて、折り返したら向かい風が追い風になる筈なのに、全然感じません!。少し行ったところでラン友さんとスライド。ファイト!エール交換して少しパワーアップ。力が3あがった!
14キロから先は、キロ4'07"、4'14"、4'11"、4'09"。向かい風が無いだけで十分。17キロから先は長ぁーーーい直線道路。メゲそうになるけど俺は負けない。ラン友さんとうなぎが心の支えになっているからだ。でも、残りの距離とペースも計算するとうなぎがはかなり厳しい状況。さあどうする!
やべえな、これ以上さらに上げるのは正直キツい。しかしうなぎが!一瞬フロストバイトみたいにちょっと距離マケてくれんかなと思ったり。いやいやいやいや、万事いい加減なあの大会(ごめん!)と違ってこの大会は陸連公認。多少長い事はあっても短い事はあるまい。いいからマジメに走れ!俺!
ここでこのレース最初の良いお知らせです。最後の1キロは下り坂でした!(ぱちぱち)冷静になって考えてみればさっき登って来たあの坂を下るんだった。ならもうちょっと頑張れるかも!18キロから先は4'09"、4'08"、4'09、最後の下り坂の1キロは4'04"…
最後は競技場のトラックでした(調べてなかったのか)。半周すればゴール。もう時計は見てません。あのゲートに駆け込むだけだ…
ぜえぜえ。ゴールタイムは1時間29分21秒(グロス)。うなぎ達成です!
その後ゴールしてきたラン友さんとハイタッチ、雨が降り始めた競技場を後にしたのでした。
…ラン友さんと二人で約束のうなぎを食べながら、それでも余裕の無さ過ぎた今回のレースを振り返って少しだけ不安になる俺なのだった。






