【UEL予選１回戦が終了】

 



UEFAヨーロッパリーグ予選1回戦は12日に第2戦の残り試合が行われ、10日に予選2回戦進出を決めた4クラブに続き、33のチームが突破を果たした。

12日の第2戦は白熱した展開こそ多かったものの番狂わせは少なく、第1戦の敗戦から逆転突破を果たしたチームは3つにとどまった。トウェンテは第1戦と同様に、UEサンタ・コロマに快勝して予選2回戦に進出。

一方、ローゼンボリBKはクルセイダーズに1-0の辛勝、さらにKKSレフ・ポズナニはジェティス･タルディクルガンを相手に1-1と引き分けたものの、第1戦の勝利がものを言い、共に突破を果たした。

いくつかの対戦では、アウェーゴールが勝負を分けた。アルメニアのガンドザサルは、EBストレイムルを相手にアウェーのフェロー諸島で臨んだ初戦に1-3で敗れていたが、第2戦は2-0で勝利して2試合合計スコアを3-3のタイに持ち込み、アウェーゴール差で突破を決めた。

また、FKスドゥバも第1戦はダウガワ・ダウガフピルスに0-1で敗れたが、第2戦に3-2で勝利し、ガンドザサルと同様にアウェーゴール差で予選2回戦への進出を果たした。

第1戦で敗れながらも逆転突破を決めたもう1チームはカルマルFFで、クリフトンビルを相手に第2戦は4-0と圧勝し、予選2回戦に駒を進めた。

予選1回戦で最も多くのゴールが生まれたのは、FKサラエボ対ヒバーニアンズの対戦だった。ボスニアのサラエボは第1戦に5-1で勝利していたが、第2戦でも開始27分で3-1とリード。だがホームのヒバーニアンズに前半のうちに3-4と逆転され、後半は神経質な展開に。

それでもヒバーニアンズのこれ以上の反撃はなく、終了間際にはサラエボに同点ゴールが生まれ、第2戦は4-4で終了。2試合合計スコアでも9-6としたサラエボが予選2回戦に進んだ。

一方、この日最も多くのゴールを挙げたのはグルジアのメタルルギ・ルスタビで、KSテウタを相手にホームで6-1と大勝、2試合合計スコアを9-1として、ビクトリア･プルゼニとの予選2回戦に臨むことになった。

そのプルゼニは昨季、UEFAチャンピオンズリーグでグループステージに出場し、ACミラン、バルセロナといったチームとしのぎを削った。

その他の試合では、NKオリンピア・リュブリャナがASジュネス・エシュに、ディフェルダンジュ03がNSIルナビクにそれぞれ第1戦と同じ3-0のスコアで勝利している。また、フェアプレー枠で出場したスターベク・フォトバルは第2戦でJJKユバスキュラに3-2で勝利したものの、第1戦の敗戦が響き、2試合合計3-4で敗退が決まった。

また、FKチェリク・ニクシッチ、レバディア・タリン、セント・パトリックス・アスレティックはアウェーゴール差で勝ち抜けている。

12日は英国のチームにとっては残念な結果が相次ぎ、北アイルランドのクリフトンビルとクルセイダーズに加え、ウェールズのバンゴー・シティー、ラネリー、ケブン・ドルイズの3クラブも予選1回戦での敗退が決まった。

【UCL予選２回戦、昨季本戦出場チームが参戦】

 



来週から始まるUEFAチャンピオンズリーグ予選2回戦では、昨季のグループステージに出場したバーゼル1893、BATEボリソフ、そしてGNKディナモ・ザグレブなどが参戦。

スイスで15回のリーグ優勝を誇るバーゼルは、2011-12シーズンのグループステージでマンチェスター・ユナイテッドから勝ち点4を奪い、同クラブを抑えて勝ち抜け。

ベスト16では最終的に決勝まで進出するバイエルン・ミュンヘンと当たり、ホームで1-0と勝利したものの、ドイツで大敗を喫した。今季はまずフローラ・タリンとのアウェー戦から挑戦をスタートさせる。

予選2回戦で最も厳しい相手と当たるのはおそらくこのフローラだが、今回UCLに初挑戦する4チームのうちの一つ、ブルガリアのPFCルドゴレツ・ラズグラドも、バーゼルと同じく昨季のグループステージに出場したGNKディナモ・ザグレブと対戦。

昨季予選を突破したもう1チーム、BATEボリソフはFKバルダールと顔を合わせる。

そのほかの初出場チームでは、イスラエルのハポエル・キリアト・シェモナがMSKジリナ、アルメニアのユリセスがシェリフ、そしてカザフスタンのシャフテル・カラガンダはスロバン・リベレツと対戦する。

予選1回戦を勝ち抜いて2回戦に出場するのは、リンフィールド、F91デュドランジュ、そしてバレッタの3チーム。

リンフィールドは44年ぶりの出場となるAELリマソル、デュドランジュはオーストリアで2冠を達成したザルツブルク、そしてバレッタは、1966年に欧州チャンピオンズカップで準優勝したFKパルチザンとマルタで激突する。

【ハザル、エルフスボリらが予選２回戦進出】

 



ホームで行われた先週の第1戦でJKヌーメ・カリュと2-2で引き分けたハザル・レンコランFKが、敵地エストニアでの第2戦で2-0と勝利を収め、欧州の舞台での初勝利を記録すると同時にUEFAヨーロッパリーグ予選2回戦へ駒を進めた。

昨季のアゼルバイジャン1部リーグで2位に入ったレンコランにとっては、41分にルスラン・アブシェフのゴールで先制する幸先のいいスタート。

同点にされれば敗退となる状況だったが、レンコランはリードを守ると、残り5分でブラニミル・スバシッチが追加点を奪い、欧州での初勝利を揺るぎないものとした。

スバシッチにとっては第1戦に続く得点となり、クラブは12度目の挑戦にして欧州での初勝利を挙げた。予選2回戦では、KKSレフ・ポズナニとジュティス・タルディクルガンの勝者と対戦する。

一方、先週の第1戦でフロリアーナに8-0と先勝していたIFエルフスボリは、第2戦でもマルタのクラブ相手に4-0と勝利を収めた。主将ダニエル・モーベックのゴールで19分に先制すると、50分にはオスカル・ヒルエマルク、67分にはペル・フリックスが続いて、最後はビクトル・クレッソンの得点で締めた。

2試合合計12-0の圧勝で自信をつけ、予選2回戦ではダチア・キシナウとNKツェリエの勝者と顔を合わせる。

第1戦を0-0で終えていたポータダウンは、第2戦でFKシュケンディヤ79を2-1で退け、NKスラベン・コプリブニツァとの予選2回戦へ。欧州の舞台でのホームゲームで勝利したのは、1974年10月以来となる。

このほか、KFティラナは2-0と先手を取った第1戦での貯金を生かし、CSグレベンマッハーに反撃を許さず、第2戦を0-0で終えた。この結果、アルバニアカップ王者は予選2回戦でノルウェーのオーレスンFKと対戦する権利を得ている。

【UCL予選２回戦出場チームが出揃う】

 



UEFAチャンピオンズリーグは10日にリンフィールド、F91デュドランジュ、バレッタの3チームが予選1回戦突破を決め、予選2回戦出場チームが出揃った。

デュドランジュはSPトレ・ペンネに2試合合計11-0、バレッタはルシタンスに同9-0で圧勝。

一方、リンフィールドはB36トースハウンと延長戦を含めた210分を通して0-0で引き分けた末、PK戦を制して次のラウンドでキプロスのAELリマソルに挑むことになった。

予選2回戦組み合わせ（7月17、18日／24、25日）
KSスカンデルベウ vs デブレツェニVSC
NKマリボル vs FKジェレズニチャル
MSKジリナ vs ハポエル・キリアト・シェモナ
BATEボリソフ vs FKバルダール
AELリマソル vs リンフィールド
シャムロック・ローバーズ vs FKエクラナス
フローラ・タリン vs バーゼル1893
ザ・ニュー・セインツ vs ヘルシンボリIF
HJKヘルシンキ vs KRレイキャビク
モルデFK vs FKベンツピルス
F91デュドランジュ vs ザルツブルク
スロバン・リベレツ vs シャフテル・カラガンダ
PFCルドゴレツ・ラズグラド vs GNKディナモ・ザグレブ
ネフツチPFK vs ゼスタポニ
ユリセス vs シェリフ
バレッタ vs FKパルチザン
ブドゥチノスト・ポドゴリツァ vs WKSスロンスク・ウロツワフ

【イングランド勢とスペイン勢が５度目の対決】

 



8月31日にモナコで行われるUEFAスーパーカップでは、UEFAチャンピオンズリーグの王者チェルシーとUEFAヨーロッパリーグの覇者アトレティコ・マドリードが顔を合わせる。UEFAスーパーカップの歴史を紐解くと、イングランド勢とスペイン勢はこの大会に何度も出場していることが分かる。

両国のクラブで初めてUEFAスーパーカップに出場したのはリヴァプール。1977年の第4回大会でハンブルガーSVに2試合合計7-1と圧勝した。リヴァプールは翌シーズンにも2年連続で出場したが、RSCアンデルレヒトに僅差で敗れた。

イングランド勢とスペイン勢が初対決した1979年大会では、ノッティンガム・フォレストがバルセロナを退けている。

その後、イングランド勢とスペイン勢は3回対戦し、1980年にはバレンシアがアウェーゴール差でノッティンガム・フォレストに勝利。

それから18年後に初出場を果たしたチェルシーは、UCL王者のレアル・マドリードを1-0で下す波乱を起こしている。チェルシーがこれまでに出場したのはその1回だけ。一方のアトレティコも、唯一出場した2年前の大会でUCL王者のインテルを2-0で倒した。

UEFAスーパーカップにおけるスペイン勢の成績
2011年：バルセロナ 2-0 ポルト
2010年：インテル 0-2 アトレティコ・マドリード
2009年：バルセロナ 1-0 シャフタール・ドネツク（延長戦）
2007年：ACミラン 3-1 セビージャ
2006年：バルセロナ 0-3 セビージャ
2004年：ポルト 1-2 バレンシア
2002年：レアル・マドリード 3-1 フェイエノールト
2000年：レアル・マドリード 1-2 ガラタサライAS（延長戦）
1998年：レアル・マドリード 0-1 チェルシー
1997年：バルセロナ 3-1 ボルシア・ドルトムント（2試合合計）
1995年：レアル・サラゴサ 1-5 アヤックス（2試合合計）
1992年：SVヴェルダー・ブレーメン 2-3 バルセロナ（2試合合計）
1989年：バルセロナ 1-2 ACミラン（2試合合計）
1982年：バルセロナ 1-3 アストン・ヴィラ（2試合合計）
1980年：ノッティンガム・フォレスト 2-2 バレンシア（2試合合計、アウェーゴール差でバレンシアが勝利）
1979年：ノッティンガム・フォレスト 2-1 バルセロナ（2試合合計）

UEFAスーパーカップにおけるイングランド勢の成績
2008年：マンチェスター・ユナイテッド 1-2 ゼニト・サンクトペテルブルク
2005年：リヴァプール 3-1 CSKAモスクワ（延長戦）
2001年：バイエルン・ミュンヘン 2-3 リヴァプール
1999年：マンチェスター・ユナイテッド 0-1 SSラツィオ
1998年：レアル・マドリード 0-1 チェルシー
1994年：アーセナル 0-2 ACミラン（2試合合計）
1991年：マンチェスター・ユナイテッド 1-0 FKツルベナ・ズベズダ
1984年：ユヴェントス 2-0 リヴァプール
1982年：バルセロナ 1-3 アストン・ヴィラ（2試合合計）
1980年：ノッティンガム・フォレスト 2-2 バレンシア（2試合合計、アウェーゴール差でバレンシアが勝利）
1979年：ノッティンガム・フォレスト 2-1 バルセロナ（2試合合計）
1978年：RSCアンデルレヒト 4-3 リヴァプール（2試合合計）
1977年：ハンブルガーSV 1-7 リヴァプール（2試合合計）