欧州サッカー大好き -2ページ目

【UEL、プレーオフ懸かる運命の第2戦へ】


 



UEFAヨーロッパリーグの予選3回戦は、9日に勝負の第2戦が行われるが、いくつかの強豪が敗退の危機に直面している。

プレーオフ進出が危ぶまれている名門の一つが、1986年の欧州王者ステアウア・ブカレストだ。昨季決勝の舞台となった本拠地ブカレスト国立競技場での第1戦で、スパルタク・トルナバにまさかの敗北を喫した。

ステアウアの地元の宿敵ラピド・ブカレストの状況はさらに深刻だ。ラピドは、SCヘーレンフェーンに敵地で0-4と大敗。昨季に続くグループステージ進出の望みをつなぐには、第2戦で大逆転が必要となる。

2011-12シーズンにベスト32まで進出したレギア・ワルシャワも、SVリートに1-2と敗れており、ホームでの第2戦では勝たなければならない。しかしダニエル・リュボヤがアウェーゴールを1点奪っているため、まだ希望はある。

エスキシェヒルスポルとトルコで1-1の引き分けに終わったオリンピック・マルセイユも、第2戦で結果を出さなければならない。

一方ディナモ・モスクワは、93分に決まったアレクサンドル・ココリンのゴールで、ダンディー・ユナイテッドとの敵地での第1戦を2-2の引き分けに持ち込んだため、突破に希望を残している。

昨季UELで終盤戦まで勝ち残ったクラブの多くは、アムステルダム・アレナで行われる2013年の決勝を目指す第一関門を難なく突破できそうだ。

昨季の準優勝チーム、アスレティック・ビルバオは、NKスラベン・コプリブニツァに敵地で3-1と先勝。

ハノーファー96はセント・パトリックス・アスレチックに3-0と大きくリードしているほか、トウェンテとビクトリア・プルゼニも、それぞれFKムラダー・ボレスラフとルフ・ホジュフに2点差をつけている。

3度のUEFAカップ優勝を誇るリヴァプールは、第1戦で1-0と退けたゴメリを本拠地アンフィールドに迎える。ブレンダン・ロジャース新監督にとっては就任後初のホームゲームとなる。

そして2010年のUEFAチャンピオンズリーグ覇者インテルは、HNKハイデュク・スプリトに3-0と快勝しており、こちらも問題なく勝ち上がれるものと思われる。


【3回戦突破を目指すFCKとフェネルバフチェ】


 



UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦は間もなく決戦の第2戦を迎える。RSCアンデルレヒト、ハポエル・キリアト・シェモナ、NKマリボル、ヘルシンボリIFといったチームが第1戦で大きなリードを奪い、有利な立場で第2戦に臨む。

一方、2010-11シーズンにベスト8に進出したコペンハーゲンやフェネルバフチェSKは、突破のためには共にアウェーで迎える第2戦で自チームに有利な結果が必須となる。

ベルギー王者のアンデルレヒトはリトアニアのFKエクラナスを相手にホームで5-0と、第1戦で最大の得点差で圧勝。プレーオフ進出はほぼ濃厚だといっていい。

一方、UCL初参戦となったイスラエルのハポエル・キリアト・シェモナはホームでの第1戦で、アゼルバイジャンのネフツチPFKに4-0と快勝、プレーオフが見えてきた。

NKマリボルもホームのスロベニアでF91デュドランジュに4-1で勝利。予選2回戦でザルブルクを下したルクセンブルクのデュドランジュにとっては、欧州の舞台での冒険を続けるには厳しい状況となった。

一方、スウェーデン王者のヘルシンボリは第1戦、ポーランド王者のWKSスロンスク・ウロツワフを3-0で下しており、ホームで迎える第2戦でも同様の好調を維持できれば、2000-01シーズン以来のグルーステージ進出も夢ではない。

これに対し、コペンハーゲンはホームでの第1戦を、クラブ・ブリュージュKVと不満の残るスコレスドローで終え、プレーオフ進出には敵地ブリュージュで奮起が不可欠となった。同様に、フェネルバフチェも突破に向けて努力を要する。

ホームでの第1戦では、SCバスルイを相手に、終了間際の90分にベキル・イルテギュンのゴールで何とか1-1のドローに持ち込んだが、10日のプレーオフ組み合わせ抽選会に進むには、ルーマニアのピアトラ・ニャムツで8日に迎える予選3回戦第2戦で何としても得点が必要だ。

欧州制覇の経験を持つセルティックはグラスゴーでの第1戦で、フィンランド王者のHJKヘルシンキに先制を許しながらも後半に逆転し、2-1で勝利。

ホームにフェイエノールトを迎えたディナモ・キエフも、先制されながらも同様に2-1で逆転勝利している。ディナモはわずか1点のアドバンテージを持って、7日にオランダで行われる第2戦に臨む。

同日のもう1試合では、昨季グループステージに進出したベラルーシのバテ・ボリソフがハンガリーに赴き、第1戦を1-1のドローで終えたデブレツェニVSCと対戦する。

その他の対戦では、バーゼル1893、GNKディナモ・ザグレブ、パナシナイコスが敵地での第1戦でわずかながらリードを奪っており、これを守るべくホームでの第2戦に臨む。



【インテル、リヴァプールなどが白星発進】


 



2日に行われたUEFAヨーロッパリーグ予選3回戦第1戦では、昨季準優勝のアスレティック・ビルバオが今季の大会初戦を白星で飾ったほか、インテルやリヴァプールなども勝利を収めた。

アスレティックはこの試合、5月のアトレティコ・マドリードとのスペイン・リーガ勢対決となったブカレストでのUEL決勝のスターティングイレブンのうち、5人を先発起用。しかし今回活躍したのは、別の若手選手だった。

トップチーム初出場となった22歳のイスマエル・ロペスが2得点をマーク。チームは3-1でNKスラベン・コプリブニツァに勝利し、ホームでの第1戦を制した。

一方、インテルは敵地クロアチアでHNKハイデュク・スプリトとの第1戦に臨み、難戦との予想に反し、3-0と快勝を収めた。

インテルは18分、ヴェスレイ・スナイデルのゴールで先制。すると前半終了直前には長友のシュートが相手選手に当たってそのままゴール・・・。さらに後半にはコウチーニョもゴールを決めて勝利。

また、リヴァプールもアウェー戦での初戦を勝利で飾ったが、ベラルーシのゴメリを相手にこちらは予想外に苦しみ、1-0で辛勝した。

それでも昨季全公式戦でわずか2得点しか挙げていなかったウインガーのスチュアート・ダウニングがロングシュートで決勝点を挙げ、ブレンダン・ロジャース監督はリヴァプールでの公式戦初戦を白星で飾った。

昨季のUEFAチャンピオンズリーグで準々決勝に進出したオリンピック・マルセイユは、エスキシェヒルスポルと1-1のドローに終わり、エリー・ボープ新監督のもとでの公式戦初勝利はおあずけとなった。

UEFAカップ時代を含めると36年ぶりの同大会出場となるトルコのエスキシェヒルスポルにとっては、願ってもない結果と言える。

また、ロシアのラメンスコエでは監督同士の師弟対決が実現。アンジ・マハチカラのフース・ヒディンク監督は、PSVアイントホーフェンの指揮を執っていた時に自身のアシスタントを務めていたフレッド・ルッテン監督率いるフィテッセと対戦。

試合は後半、オレグ・シャトフフェドル・スモロフのゴールで2-0としたアンジが勝利、試合後に笑ったのはヒディンク監督だった。

その他の試合では、アポエルとビクトリア・プルゼニも勝利。しかしルフ・ホジェフを相手に2-0と順調な勝利を収めたプルゼニに対し、アポエルはオーレンスンFKを相手に先制を許し、2-1で逆転勝利したもののアウェーゴールを許す結果となった。

トウェンテ、ハノーファー96、SCヘーレンフェーンもそれぞれ無失点で快勝。

また、ローゼンボリBKのボレク・ドッカルはここまで欧州カップ戦4試合で5得点目となるゴールを挙げ、得点ランキングでトップに。チームもこのゴールでセルベッテに追いつき、1-1と引き分けている。

第2戦は8月9日に行われる。



【UEL予選3回戦、リヴァプールとインテルが登場】


 



8月2日に第1戦が行われるUEFAヨーロッパリーグは予選3回戦から華やかさを増し、リヴァプールやインテルといった強豪、そして昨季準優勝のアスレティック・ビルバオなどがこのステージから参戦する。

スウォンジー・シティーからリヴァプールに引き抜かれたブレンダン・ロジャーズ監督は、8月2日にベラルーシで就任後初の公式戦に臨む。過去5回の欧州制覇と3回のUEFAカップ優勝を誇る強豪に挑むのは、ゴメリだ。

同日夜は、クロアチアの2チームも試練に挑む。HNKハイデュク・スプリトはホームにインテルを迎えて対戦。

NKスラベン・コプリブニツァはビルバオへ向かい、昨季の決勝でアトレティコ・マドリードに0-3で敗れて優勝を逃したアスレティックと戦う。

そのほか、ギリシャから大会に初挑戦するアステラス・トリポリスはポルトガルのCSマリティモと対戦。

フース・ヒディンク監督率いるロシアのアンジ・マハチカラは、PSVアイントホーフェンでヒディンク監督のアシスタントを務めていたフレッド・ルッテン監督が指揮するフィテッセと顔を合わせる。

アンジでは、31歳のサミュエル・エトーが予選のこれまでの2試合で2ゴールと活躍。

昨季のUEFAチャンピオンズリーグに出場したビクトリア・プルゼニとアポエルは、それぞれアウェーでルフ・ホジュフ、ホームでノルウェーのオーレスンFKと対戦。

トルコのエスキシェヒルスポルはオリンピック・マルセイユを迎え撃ち、アイルランドのセント・パトリックス・アスレティックは、ホームでハノーファー96に挑む。

プレーオブの組み合わせ抽選会は、予選3回戦終了翌日の8月10日に開かれる。プレーオフからはAZアルクマール、CSKAモスクワ、SSラツィオ、ニューカッスル・ユナイテッド、スポルティング・リスボン、シュツットガルトなどが参戦。



【UELも予選3回戦出場チームが確定】


 



UEFAヨーロッパリーグ予選2回戦の第1戦ではいくつか波乱があったものの、第2戦は強豪チームがおおむね順当に勝利し、大会初参加の2チームと共に3回戦進出を決めた。

この日一番のドラマはアルマトイで起こった。途中退場者を出して9人に減ったローゼンボリBKが、GKダニエル・オールントのPKセーブと94分に決まったボレク・ドッカルの決勝点により、オルダバス・シムケントを辛うじて退けて勝ち抜けを果たした。

先週の第1戦で劣勢から2-2の引き分けに持ち込む予想外の健闘を見せていたカザフスタンのオルダバスは、グエイェ・マンスールのゴールで32分に先手を取り、再びローゼンボリの度肝を抜く。

ダニエル・フレドハイム・ホルムが決めて67分に追いついたローゼンボリだったが、そのままではアウェーゴール差で敗退という状況の中、77分にはシメン・バンベリが退場となってしまう。

しかし、主将アルテム・カスヤノフの蹴ったPKをGKオールントが阻止して士気を高めると、ラデ・プリカが2枚目のイエローで退場となったものの、土壇場で勝ち越しゴールを奪い、2試合合計4-3で競り勝った。

インテル・トゥルクと対戦したトウェンテも、ローゼンボリと同様、第1戦を引き分けで終えていたが、第2戦は圧勝。レロイ・フェルナセル・シャドリが2点ずつ決めたほか、フリノル・プレットが新シーズンの自身4点目を挙げ、2試合合計6-1で難なく勝ち抜けた。

同じくオランダのフィテッセは、PFCロコモティフ・プロブジフ1936との第1戦で4度リードを奪いながらも4-4の引き分けに持ち込まれていたが、第2戦は3-1と快勝して汚名返上。

一方、注目の結果を残したのは大会初参加のNDムラ05。残り14分に1-1の引き分けに持ち込み、アウェーゴール差でCSKAソフィアを退けた。

KuPSクオピオ、ビデオトン、FKゼタ、さらにSVリートもアウェーゴールで勝ち抜け。初参戦のもう1チーム、ギリシャのアステラス・トリポリスも、インテル・バクーをPK戦の末に破るという劇的な展開で予選3回戦進出を決めた。

昨季UEFAチャンピオンズリーグに出場したアポエルとビクトリア・プルゼニは、それぞれFKセニツァとメタルルギ・ルスタビを抑えて順当に勝ち抜け。

HNKハイデュク・スプリトもスコントに逆転を許さず、インテルとの予選3回戦行きを決めた。さらにNKスラベン・コプリブニツァもポータダウンの反撃をしのぎ、昨季準優勝のアスレティック・ビルバオと次のステージで戦うことになった。

そのほか、ダチア・キシナウとの第1戦を落としていたIFエルフスボリは、2-0と勝利して逆転突破。

ベラルーシのゴメリは、FKレノバを抑えてリヴァプールと対戦する権利を得た。またアンジ・マハチカラは、サミュエル・エトーの2得点などでブダペスト・ホンベドを2試合合計5-0と退けている。

UEL予選3回戦は8月2日と9日に行われ、勝ったチームは10日のプレーオフ組み合わせ抽選会に参加することになる。

予選3回戦の組み合わせ
アスレティック・ビルバオ vs NKスラベン・コプリブニツァ
アンジ・マハチカラ vs SBVフィテッセ
アステラス・トリポリス vs CSマリティモ
ラピド・ブカレスト vs SCヘーレンフェーン
ルフ・ホジュフ vs ビクトリア・プルゼニ
ACホーセンス vs IFエルフスボリ
アポエル vs オーレスンFK
インテル vs HNKハイデュク・スプリト
FKボイボディナ vs SKラピド・ウィーン
KRCヘンク vs FKアクトベ
トロムセIL vs メタルルフ・ドネツク
トウェンテ vs FKムラダー・ボレスラフ
ブネイ・エフダ・テルアビブ vs PAOK
ディラ・ゴリ vs アノルトシス・ファマグスタ
ビデオトン vs KAAヘント
AIKソルナ vs KKSレフ・ポズナニ
エスキシェヒルスポル vs オリンピック・マルセイユ
FKツルベナ・ズベズダ vs ACオモニア
FKサラエボ vs FKゼタ
VfBアドミラ・バッカー・メドリング vs ACスパルタ・プラハ
カルマルFF vs BSCヤングボーイズ
ダンディー・ユナイテッド vs ディナモ・モスクワ
アルセナル・キエフ vs NDムラ05
ブルサスポル vs KuPSクオピオ
ステアウア・ブカレスト vs スパルタク・トルナバ
ゴメリ vs リヴァプール
SVリート vs レギア・ワルシャワ
セント・パトリックス・アスレティック vs ハノーファー96
セルベッテ vs ローゼンボリBK