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音楽は音楽家も制作側も両方楽しい!

先日、某レコード会社の某ディレクターからいただいた金言。音楽なんて作る人、歌う人、演奏する人、録音する人、ミックスする人がいれば自然に出来上がっちゃう。僕らがいる意味とすればそれに何を足せるか、アドオン出来るかなんですと。僕は作る側も押し出す側も両方がいないとそもそも成り立たないのを知っている。なのでお互いプロフェッショナルならお互いが必要としてるので、ディレクターもスタッフも音楽の一部なんです。むしろ勝手に作るだけ作ってもね。その人がいることによってより良い録音の一期一会が生まれれば、その人はバンドメンバーだしプロフェッショナル。その気概がある若者にどんどん音楽業界を新しくしてほしい。音楽制作は奥が深い分楽しいんですね。もし、僕のスタジオワークで良ければ現場を見てみたい若者がいればいつでもメッセージください。僕のアルバムなら、気持ちと場合によりけりだけど見られるように最善を尽くします。ちなみに僕の友人のエンジニアはどうしても現場が見たくて某有名アーティストのスタジオに入り込んで丁寧につまみ出されたらしい。笑。作るのは両サイドとも楽しいんです。

【Folksは会わずに新曲を作れるのか - 7 ギター】

【Folksは会わずに新曲を作れるのか - 7 ギター】

ピアノとギターの悩ましい関係。

ジャズと言われる音楽では、バッキングのコード楽器はひとりいれば十分。笑。という説も。



これだけしっかり演奏されたピアノトリオと2管楽器にリハーサルもなく、つまり自分の居場所はここだ!!という主張をせずに、最後にギターを重ねるというのは、、、実は中々至難の技でもあります。

たりない何かを演奏の中に見つけることは難しい。。。

ではと自分で簡単にミックス(各楽器のバランス、音量調整)してみる。

この写真がなんとなくの僕の脳内の音の認識図。



手前の真ん中にスネアがあって、その下にキック、ベースなどなど。右にハイハットなど。

上から下までこの全ての帯域が豊かに埋まっていると聞き心地もいい。これは音楽というより2つのスピーカーから流れ出る周波数の話。

でもアレンジと密接にリンクしているわけです。その周波数を出している楽器がないと話にならない。

おっ。中低域がちょっと寂しい。もっさりするところがさっぱりしている。

あった。ここに音をいれよう!

普通に色々ギターを弾いてみるが。。。やっぱりいらないよな。ハーモニー的にはエレピが支えているし、リズムカッティングするような曲じゃないし。。。

正直、ギターじゃなくて、コンガの低い音とかパーカッションで埋めたい感じの帯域だなと。

そこから発想してひらめいたのが、フィルター。人間の話し声のようにするワウを進化させたようなStingray。これをうまくかけると、コンガの低いほうのような帯域だけにギターを閉じ込められる。音色作りに2時間程度。その音色でエレピのようにハーモニーとして管楽器をサポートするのではなく、リズムとして、ドラムをサポートするような感覚。



しかし、パーカッションと違い、ギターは音程がある。必ず動きに耳がいく。色々考えた末、イントロである程度の規則性のある打ち方をする。

規則がわかると、人間、音程変化を期待しなくなるので、リズム楽器として聞こえてくる。

これでイントロでギターが入った時の印象が作曲の堀くんがオッケーならいけるなと。

そして、あとは奥行き。後ろの方。

ドラム以外は極力、部屋の響きを少なく録音している。後ろのほうの音は、あとからリバーブをつける作戦。

とはいえ、最初から後ろに回る人がいてもいいかなと。

遠くにいる人。

ということで、ビッグスカイのギターをパッドぽい音色にするエフェクターで全編にコードを重ねる。エレピのプレイを邪魔しないように。



これで完成!

とりあえずメンバーに送信!
続く

【Folksは会わずに新曲を作れるのか - 6 ベース】



ドラムの服部くんから録音ファイルが送られてきた。ほんの数時間後、ベースの中林薫平くんから『こんな感じでどうですか?』と。録音が帰ってきました。まるで一緒に演奏したかの様な演奏。

あっちにある円と、こっちにある円と、そっちにある円をグッと中心に向かって引き寄せる線、手綱がついた感じというか。

こういう形で録音すると、いかにベースシストがバンドをまとめているかよくわかる。

さすが日本代表ベーシスト。もちろんオッケーです。それならとピアノの堀くんが、ソロバッキングを再録。手綱がしまる。



だんだん文章に感覚的な表現が増えてきましたが、、、、

みんなで見えない材料から彫刻を削りだしている感じ

少しずつ像が見えてくる、意思が一致すしていく感触
それをベースが一気に結びつける

これはリハーサルをやって録音する感触に近い

横の時間軸はゆっくりですが、確実に脳内が繋がってきました。

また自宅スタジオでの録音の音が良い。録音経験の多い、良いミュージシャンは良い音を知っているから幅はないかもしれないけど、エンジニアより良い音だったりします。Before Afterを知っているわけです。

そして、最後のギターは。。。。次回に。