歴代最長の総理在任期間を記録した安倍政権。
非業の死を遂げるもいまだにその存在感は消えない
そして彼が残した業とは?
鑑賞日 2023年6月18日
映画館 キネマ館
間違いなく今日の日本の政治的にも社会的にも決定づけた安倍政権。
あらゆる政的を追いやりまた権利の集中により忖度が蔓延。
日本のすべてを手に入れましたが、忖度が通用しないウィルスにフルボッコにされ辞任。
そして、まさかの暗殺というショッキングかつ国際的に日本の凋落を印象づける最後を迎えました。
もっともその後の国葬(儀)のやり取りの酷さはさらに日本のオワコン感をマシマシにしましたが、これは安倍とは関係ないです。
本作はそんな安倍晋三という存在を振り返る作品。
監督が菅政権を題材にした「パンケーキを毒見する」の人なのでどのようなアプローチかは想像できますが?
本作のポイントは残した業。
本作では安倍政権がもたらした様々な政策のうち特に影響が多かったものを中心に紹介。
特に経済政策として象徴的だった三本の矢はバブル崩壊以降経済低迷にあえいだ財界にとって期待が大きかったものでしたが・・
どうも安倍晋三は学生時代からやっている感で生きてきたこともあり、それがさく裂していたようです。
そのやって感は今では維新の会の十八番になっているのも印象深いかと。
もちろん、暗殺される原因となった旧統一教会との関係も盛り込まれています。
とはいえ、元々やっているふりしかできない志の無い人物を無理やり政治家にさせる世襲の方が問題なのですが。
そこだけはちょっと同情します。
とはいえ、本作で語られる安倍政権の闇はごく一部。
本格的に掘り下げるとそれこそ2時間の枠を大きく超え半日レベルになりそうです。
詳しい人だと常識レベルの内容も多いため、安倍政権入門編としての意味合いも強い本作。
現在その後継となっている岸田政権も絶賛日本の北朝鮮化を進めていますのでどこまで今後も地獄が続きそうです。
折角の一周忌ですし、地獄の業火で焼かれているかあちらの教祖に説法を受けているかを考えながら故人を振り返るのも一興です。
監督の前作、最近は再登板の噂もちらほら聞きますが、コイツもコロナで逃げ出した野郎の一人です。