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前総理の突然の辞任により首相となった菅義偉。

高い支持率を武器に早速メディアを手懐ける事に成功する

だがコロナを抑えきれず、博打に走り出していく

 

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2021年9月18日

映画館 キネマ館

 

今日のニュースは自民党総裁選一色。

 

その裏でゴルゴ13の作者であるさいとうたかお氏が亡くなられたというニュースに衝撃を受けたところです。

 

ついに金庫で厳重に保管された最終話が日の目を見る時が・・

 

 

えー、つづくのー

 

まあ、「ドラえもん」も「クレヨンしんちゃん」も作者が亡くなった後も続いていますから。

 

だったら、ベルセルクも。

 

ともあれ、今回の総裁選は現総理の菅義偉が出馬しなかったため注目を集めたものです。

 

本作はそんな菅義偉総理を追ったドキュメンタリー映画。

まあ、タイトルから分かる通り否定的な内容にはなっています。

 

本作のポイントは総理の責務。

官僚もマスコミも手懐け権力を思うがままに振るっていた安部前総理。

しかし、忖度しないコロナの感染拡大により総理の座から逃げてしまう。

その後釜として官房長官だった菅義偉が総理大臣に就任。

高い支持率に加え前総理と同じくマスコミを手懐けその船出は順風満帆に思えた。

が、就任早々学術会議の任命拒否を行ったため国会で追及を受けると、まともに答弁できない事が明らかに。

そして、相変わらず後手に回るコロナ対策により、次第に失望が募っていく。

それを打破するため、様々な賭けに挑むように、そしてその姿は彼の政治家人生を象徴していた。

 

全てを失った男に残ったモノは・・負の遺産のみとなった。

 

本作が全国公開された時点ではまたオリンピック開催前。

そのため総理大臣として登場するのですが、初っ端からヤベェオーラがプンプンしてきます。

横浜市議会委員時代の武勇伝から国会議員になりたての頃など、TVでは余り流されなかったエピソードも盛りだくさんです。

 

見どころは中盤、国会議員としての博打。

議員となって早々、大きな節目に出くわした菅。

他の議員らが及び腰の中、大博打を打つ!

彼の政治家人生を象徴するシーンとなっています。

 

気になった点は政治家のドキュメンタリー映画としては踏み込みが足りない事。

ぶっちゃげ見る人の大抵は現政権に批判的な人と思われるので、もっとドロドロとしたものを求めたのですが、最初の任命拒否の答弁以外はあっさりしています。

それだけ薄い存在だったとも言えますが。

 

ぶっちゃげ、ここ数年の政治はろくでもない代物ですが、一番の問題は国民が政治に興味を示さない。

いや、正しくは興味を示さない様にしてきた事。

本作でも20年前から始まった小選挙区(+比例代表制)が原因とされており、持論ですが二大政党制より他党連立制の方が良いと思います。

 

ともあれ、現状のままではコロナも生活も良くならないので、変えたければ選挙に行きましょう。

 

 

 

菅義偉を印象付ける作品。

東京新聞の望月記者を追ったドキュメンタリー映画ですが、官房長官だった菅とのバチバチが見れる作品です。