結びつく命 LOVE LIFE | Mの国より愛を込めて

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家族で息子の誕生日会の最中その息子が事故死した妙子

そして葬儀の際、元夫の聾唖者のパクが現れる

妙子は逃げた彼を許せなかったが、それでも気になってしまう

 

 

 

 

 

 

 

鑑賞日 2022年10月16日

映画館 キネマ館

 

最近なにやら手話が話題となっています。

聴覚障碍者とのコミュニケーションとして使われていますが、何やら泣けるだの、感動するだの・・

 

 

まったく、何故今サイレントヒルなんだか・・

 

 

それともこっちのサイレントヒルか?

(実際にエイプリルフールでネタになった)

 

ともあれ、20年前の「愛していると言ってくれ」のパ〇リじゃね?と思ってしまった次第です。

当時ドリカムの主題歌の歌詞を手話で歌うというのが流行ったよなぁ。

 

さて、本作はそんな手話に絡んだ話。

矢野顕子さんの楽曲「LOVE LIFE」にインスパイアを受けた作品・・らしいです。

 

本作のポイントは再開の縁。

連れ子の啓太を連れて二郎と結婚した妙子。

二郎の両親ともぎこちないながらも付き合っていたが、啓太の誕生日会の最中に啓太が事故死してしまう。

そして啓太の葬式の最中、彼の実父であり妙子の元夫であるパクが現れる。

突然姿を消したことに怒りをぶつける妙子、しかし聾啞者であるパクと再会した事により彼の面倒を見る事に。

しかし、その事がきっかけで二郎との間がギクシャクし始めてしまう。

 

二人の夫に揺れ動く妙子、そんな彼女に訪れた転機とは?

 

冒頭から幸せだけどどことなく不安が漂うものとなっていますが、子供がお亡くなりになった後は急転直下。

傷をえぐる義理の親、夫の不倫とくれば自分も元夫と不倫するしかない!

・・なんだかドロドロしているぞ!けど、後半は斜め上を行くぞ!

 

見どころは後半、パクの帰郷。

急な用事で韓国に帰る事になったパク。

フェリー乗り場まで付き合う妙子と二郎だけど?

まさに昼メロ全開の展開となっています。

 

気になった点は啓太のオセロ名人の設定が活かされてない事。

ちょっとした有名人としての設定しか持たされていないのはちょっともったいないです。

さらに言えば手話の設定も生かし切れているとは・・

 

後半に斜め上の展開になりそれまでの不倫のドロドロとして展開から突き抜けてしまうのは好みが分かれる点。

まあギャグとしては面白いのでそれまでのうじうじがぶっ飛んでくれるのは悪くないかと。

どうしてもモヤモヤとして感は残ってしまいますが、それは意図的なもののはずなので、それを踏まえて楽しめれば。

 

 

 

聴覚障碍を題材にした作品といえばコレ。

原作と比べ脚本の上手さが光っています。

ラストシーンは思い出しただけで泣けてきます。