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この夏、ある子が言った言葉が
ずっと頭に残っています

 

 

考えるのがウザい

 

決して

出来ない子ではないのです

 

むしろ

あれこれ手を動かして

なんとか自分で解こうとする姿を

きちんと見せてくれるような子

 

 

でも、自分で読んで解釈して

言葉を整えるということになると
途端に止まってしまう

 

自分が言いたいことを

きちんと整理して

考えてあうとぷっすることを

面倒がるのです

 

 

言われたことを
右から左へやる方が

楽ですからね

 

そんなことを考えていたら
最近よく耳にする

「非認知能力」

という言葉についても
つらつら考えるようになりました

 

 

やり抜く力
自制心
好奇心
自己肯定感
協調性
共感力

 

 

テストでは測りにくいけれど
生きていく上では大切な力

 

 

そして、こうした力は
経験や環境によって
伸ばしていくこともできる

 

これは希望でもあるのですが

真面目にコツコツやることしか
脳がなかったような親からすると

え?
また育てなければならないものが

増えた?

と思うこともあるようです

 

そんな見解を

述べている発信を見ました

 

確かになぁ、と思います

 

 

協調性がないと思ったから

せめてコツコツやることだけは
負けないようにしてきた

 

自己肯定感が低かったから

せめて期限を守って

真面目にやろうと頑張ってきた

 

 

そんなふうに大人になった人も
たくさんいると思うのです

 

 

でもね

それってダメなのでしょうか

 

 

私はむしろ

自分を客観視して
自分の勝ち筋を知っている人は強い

と思っています

 

 

自分には何があって
何が足りないのか

 

 

だったら何を使って
生きていくのか

 

それを知って
コツコツ続けてきた

 

 

考えてみれば
それだって立派な「やり抜く力」です

 

 

実は5年前にも

遺伝と環境について
こんなことを書いていました

 

 

 

読み返してみると

あの頃から考えていることは
あまり変わっていないんだなぁと

思います

 

 

生物である以上
遺伝はどこにでもついて回ります

 

学力にも
気質にも
性格にも

持って生まれたものはあります

 

 

でも、それが

いつ
どんな場面で
どんな形で顔を出すのか

 

そこには環境も経験も関わります

 

原石だって
置いておくだけでは

宝石にはなりません

 

 

何かを持って生まれたからといって

何の苦労もせず
何の勉強もしないで

何でも出来るわけではない

 

 

そして

コツコツ続けられることだって
その人が持っている大切な力です

 

 

だから私は

 

子どものことを

考えて
迷って

これでいいのかな、と

また考えている親は

 

それだけでも
大切なことを一つ

やっていると思っています

 

 

そして冒頭の

「考えるのがウザい」

です

 

 

この言葉が
どうにも頭から離れません

 

 

これからAIは
いくらでも答えを出してくれます

 

人間が何時間もかけてやっていたことを
あっという間にやってしまう

 

AIは疲れもしない

24時間365日だって働けます

 

 

そこに人間が

「もっと速く答えを出す」

ことで勝とうとしても

無理があります

 

 

むしろ必要になるのは

その答え、本当に合ってる?

と考えること

 

 

前提は正しいのか

 

さっき言っていたことと
辻褄は合っているのか

 

別の見方はないのか

 

 

答えが出ても
そこで思考をやめないこと

 

中室牧子さんが
「考え続ける力」を

「認知的持久力」

と表現しているのを知りました

 

ああ

これだ

と思いました

 

 

私はこれまで教室で

保護者の方への説明で

「頭の体力がない」

「考えることへの耐性がない」

「もう少し粘って」

いろいろな言葉を使ってきました

 

 

でも

認知的持久力

 

これが一番しっくりきます

 

分からない

面倒くさい

もう答えを見たい

 

それでも


もう少し考えてみる

 

自分が出した答えを
もう一度疑ってみる

 

分からないまま
もう少しそこにいる

 

そんな力を
子どもたちには持っていてほしい

 

 

ただし

 

それを育てようと思ったら

 

答えを教えずに待つ

 

昨日できたことが
今日できなくても待つ

 

間違った方向へ行きそうになっても
すぐには口を出さずに待つ

 

 

……これが
なかなか大人たちには大変です

 

 

もしかしたら

子どもの認知的持久力を育てるより先に

大人の忍耐力の方が
必要なのかもしれません

 

 

そんなことを思う
今日この頃です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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