バブソンMBAのベンチャー日記 -125ページ目

SONYの取締役機構の先進性

SONYの取締役会は、通常の日本の会社のそれとは大きく異なっており、面白いです。
というのは、15人の取締役のうち、社外取締役が12人。(※6月の株主総会で、承認されると、正式に決まります)

内訳は以下の通り。(SONYホームページより)
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ハワード・ストリンガー:会長 兼 社長 CEO
中鉢 良治:副会長
大根田 伸行(新任):EVP CFO ※
※2009年6月19日開催予定の取締役会の決議を経て、副社長へ昇任予定
小林 陽太郎*:富士ゼロックス(株) 元取締役会長
橘・フクシマ・咲江*: コーン・フェリー・インターナショナル(株) 日本担当 代表取締役社長
宮内 義彦*:オリックス(株) 取締役兼代表執行役会長・グループCEO
山内 悦嗣* :(株)三井住友フィナンシャルグループ 取締役
ピーター・ボンフィールド*:NXP B.V. スーパーバイザリーボード 議長
住田 笛雄* :住田会計事務所長
張 富士夫*:トヨタ自動車(株)代表取締役会長
安田 隆二*:一橋大学大学院 国際企業戦略研究科教授
内永 ゆか子*:(株)ベネッセコーポレーション 取締役副会長
       ベルリッツインターナショナルインク 代表取締役会長兼社長兼CEO
矢作 光明*:(株)日本総合研究所 代表取締役会長
謝 正炎*:McKinsey & Company シニア・アドバイザー
ローランド・ヘルナンデス*:Telemundo Group, Inc. 元 会長兼CEO
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経済人の重鎮たちがズラリ、といった感じですが、取締役会の過半数を社外の人間にするというのはとても勇気のいることです。アメリカ型コーポレイト・ガバナンスにおいては普通のことですが、日本においては、取締役と(業務)執行役が兼任するのが通例。

取締役会は、企業における最高意思決定機関ですから、社外取締役の人選を間違えてしまうと、取締役会が迷走し、機能しなくなるリスクもあります。

アメリカ型の統治スタイルがいいかわるいかという議論は勿論ありますし、日本の上場企業すべてが現実的にとり得るスタイルではないのですが、新しいことに先んじて挑戦していくSONYらしさの一つでもあると思います。

松下幸之助が注目されている!

昨年10月に、松下電器産業は、パナソニックに商号変更し、ある意味では、幸之助の呪縛を解き払い、新しい企業体への脱皮を強く印象付けました。

しかしながら、最近本屋にいくと、幸之助本が多いこと、多いこと。
PHPや、松下政経塾から、昨年10月のリーマンショック以降、立て続けに新刊も出版されています。

不況だからこそ、”経営の神様”と謳われた松下幸之助の経営哲学に学ぼう!というコンセプトなのだと思います。

(最近出版された幸之助本)
・リーダーになる人に知っておいてほしいこと

・不況に克つ12の知恵

・一冊でわかる! 松下幸之助 (PHPビジネス新書)

・人生で大切なこと

・松下幸之助の哲学 (PHP文庫)

・成功のために大切なこと

・人を活かす12の鉄則

・商売繁盛12の心得

読んでみると分かるのですが、メッセージとして挙がっているものは、どれもずいぶん昔に幸之助さんが述べられたものなのですが、色あせることはなく、非常に新鮮に感じます。

私としては、特に「道をひらく」がお勧めですね。

道をひらく/松下 幸之助

¥914
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GMの破綻

本日、日本時間の夜9時頃、破産法11条を申請し、経営破たんします。(勿論、再建に向けてですが・・・)
(読売新聞より)
米政府が発表した再建計画は、〈1〉GMは11工場を閉鎖、3工場を休止〈2〉カナダ政府とオンタリオ州も計95億ドルの資金支援を行い、約12%の新GM株を保有〈3〉新GM株は、全米自動車労働組合(UAW)が医療保険基金への拠出額減額に応じる見返りに最大20%を、無担保社債の債権者は債権の9割放棄の見返りに最大25%を、それぞれ保有--などとなっている。

 米政府は、最後まで交渉が難航した無担保債権者から、GMが5月末までに少なくとも金額ベースで54%の同意を取り付けたことを明らかにし、破産法手続きを60~90日間程度で終えることを想定している。

 破産法手続き終了後、GMは「シボレー」「キャデラック」など優良ブランドを保有する「新GM」と、ポンティアック、サターンなど不採算ブランドを残す「旧GM」に分割する。

 新GMの株式は当初、米政府約60%のほか、UAWが17・5%、社債を保有する無担保債権者が10%を保有し、設立後6~18か月後の再上場を目指す。旧GMは資産の売却・清算を進める。

 新GMの取締役は、カナダ政府とUAWが選ぶほかは、すべて米政府が指名する見通しだ。

 ただ、米政府高官は31日の電話会見で「米政府は必要以上に長期間、GM株を持ち続けるつもりはない」と述べ、米政府は日常の業務には介入せず、国有化は再建までの一時的な措置であることを強調した。

 GMは、現在の8ブランドを4ブランドに縮小、米国内の生産拠点を2008年末の47か所から12年までに31か所に、販売店網も現在の約6000店から10年までに3600店にそれぞれ大幅に削減する。6万1000人の工場従業員は10年末までに4万人に減らす計画だ。
それにしても、凄まじい規模。負債額や16兆円強あるようで、多額の債務放棄ということになりますから、大変です。従業員も1/3削減せねばならず、2万人が職を奪われる。

自動車産業において、王者GMの時代は、終わりました。。。

次の王者はトヨタということになるのですが、この前TVで、日産がハイブリッドを超えて、EV(電気自動車)の開発・上市にむけて集中投資しているとの報道がありました。ブルーオーシャン戦略の文脈で語られていましたが、自動車産業における競争は激しく、多くの経営理論が生まれ、実践されている場でもあるので、大変興味深いです。