(6月1日~)
この仕事を始めて3ヶ月、試用期間が終わり、晴れて正社員となった。しかし、特別な変化はないし、これを目標にやってきたわけでもない。ただ、自分は何も変化がないと思っていても、周りの目は違う。正社員を一人抱えるということは、会社にとっては単純に給料の負担だけが増えるわけではないのだ。年金や保険は、派遣社員やアルバイトはゼロであるが、正社員ではそうはいかない。その他、一人雇用するというのは、小さな会社にとっては、非常に大きなことだ。そのことは、しっかりと理解しなければいけないと思った。
6月の最も大きな出来事は、やはり引っ越しだ。大学を卒業してから、5回目の引っ越し。そして、5年ぶりの横浜。決して、あきる野が嫌であったわけではない。前の回でも書いたが、あきる野は非常に魅力的な街で、今後、もう一度住みたい街の一つだ。しかし、これは、タイミングの問題だった。何となくゆらゆらと彷徨っていた自然な流れが、何かのタイミングでおれを再び横浜へと導いてくれている。具体的に説明することなどできやしない。ただ、一つ確信していたことは、横浜に戻れることは、このタイミングしかなかったということだ。
あきる野には計9ヶ月、お世話になった。引っ越しの時にいつも思うことであるけれど、離れると考えると、その土地の全てがよく見えてくる。静かな街、窓から見える山々、徒歩15秒のスーパー、隠れ家的に利用していた山の麓のカフェ(コーヒーが最高だった)、1時間に2~3本しか走らない単線の電車、考えればキリがないくらい、様々な思い出が頭を過ぎる。引っ越しというのは、そういうものも全てトラックに詰めるということだ。残念な話を一つ、おれは引っ越しの時、お天気の神様との相性があまりよくない。5回の引っ越しすべて雨で、2回目と前回と今回は、延期を考えるくらい強い台風であった。おそらく、まだ何回か引っ越しはすると思うけど、その時までに、お天気の神様と仲直りしておかないと。
この月に行った東京ドームは忘れられない一日となった。6月6日、巨人vs千葉ロッテ。巨人・加治前のプロ初打席、初ホームラン、しかもサヨナラホームラン。そして、おれ自身も見に行った試合で、初めてのサヨナラゲーム。しばらくの間、興奮状態が続いた。加治前は、正直、この打席の前まで、存在すら知らなかった。しかし、この一振りで、おれの中で一生忘れられないジャイアンツの選手となった。サヨナラホームランを打った選手って、ホントにかっこいい。たった一振りで、5万人からスタンディング・オベーションだもんね。
ドラマ「CHANGE」は、毎回欠かさずに見ていた。キムタクのドラマは、賛否両論あるのかもしれないけど、やっぱ他とは全然違う。それをどのように捉えるかは、見てる人次第。ただ、おれはいままでのドラマもそうだけど、すごく面白いと思って見ている。今回は、他のキャストもすごく良かった。内容も、こんな総理大臣いるわけないと思いつつ、政治家にとって最も大切なことを言う台詞があったりで、最近の政治家を皮肉っている気がして、すごく良かったと思う。「小学生にでも分かる言葉で説明するということ。」それって、政治家だけではないと思う。最近、コンピュータ関係に多いけど、専門用語を並べて説明してくる人がいたりして、それはあんまり気分の良いものではない。知らないおれも悪いのだけれど、専門家なら、その知識をどうやったら伝えられるかも知っているはずなのに、わざと高飛車な態度を取られているような、そんな気さえする。他の仕事でも、そうだよね。なんか、’伝える’という事が、日本人全体で弱くなっているような、そんな気持ちになりながら、おれは今回、このドラマを見ていた。
そして6月末、汽笛が聞こえる街へ。自分の中では、Back to the basic(原点回帰)、そういう気持ちであった。