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昨日のお昼に、ホタルイカのイカスミスパゲッティを作りました。
これは、1週間以上前に、夫I氏が出張土産で買ってきてくれた
「ホタルイカの塩辛(墨作り)」が、ちょっと古くなってきたので
絶対パスタにしてやる、と機会を狙っていたもの。
ちょうど、誕生日に作ってもらったアヒージョの、
海老やマッシュルームのエキスが染み出たガーリックオイルがあり
あさりバターの、あさりエキスの染み出たバター汁があり
↓↓これね
この日に残った海老やあさりは、
別の日から食べついでいる、きぬさやのごま油炒め、キャロットラペ、きゃべつきゅうりの塩昆布もみ、などとご飯に載せて、
わたくしの賄いランチになったりしております。

で、汁+汁+やや鮮度の落ちた塩辛で
これ。
一期一会の、スペシャルプレート。
食べながら連想したのは
スティーブジョブズの有名な講演
「点をつなぐ」
↑リンクに日本語書き起こしも載っています。
なんでやねん、なんでここでジョブズやねんと思いますか?
私もそう思った。
えーと、
日々のごはんが、
一皿に溶け合う日がきます。
いや、だいぶ違う話か。
いや、そう違わない話なんじゃないか。
同じことをジョブズは言ってないか。
イカスミのスパゲッティを一から作ることはもちろんできる。
ニンニク刻んで、、、オイルもバターも使えばいい。
でも、海老の出汁とかあさりの出汁とかは入ってない。
なんかこの、一度の作業じゃなくて
日々の営みの集大成が
日々の皿を超える一皿に集結して
日々の幸せを掛け算で感じながら
それぞれの活動の場にいる家族を想いながら
ひとりで食べる昼ごはん。
先日、3回にわたって「マイヒストリーの会」で
自分が生きてきた日々を語ったのだけど
日々の幸せ
日々の悲しみ
全部載せの新しい1皿が、
語り、聴いてもらうことで出現する。
そんな風に思うのです。
ジョブズだって、ただただ仕事して会社作ってパソコン作って、進化した携帯作って、
会社を退いて、という日々を送ることもできるけど
時々、
ああして、
一皿にまとめて、味わう、「収穫の日」があることで
「点がつながる」感も増すというもの。
学生たちという聴き手がいて
全国でyoutubeを再生する聴き手がいて
そして聴き手である人々はそれぞれ、自分自身の営みの中で点を打ち、
また点をつなぐ。
私はそれを聴く。
聴きあえる場を作り、
聴きあえる人を増やす。
ひとつひとつの点のエキスが
ワンプレートに載った、その皿が私の人生。
私の生きる世界。
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