ウチのタイ人
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日本。

今シーズン初めての雨が降った。


日本にいると、雨は嫌なものだったけど、何ヶ月も雨がふらない日が続いた後のタイでは、雨はうれしい。

雨で木の葉の土ぼこりが洗われて、緑が美しい。


からからにかわいた地面がどんどん雨を吸い込んで、とても豊かな気持ちになる。


午後には雨もやみ、お隣には柱がどんどんとたてられていく。

さすがに、人力では無理なようでクレーン車が導入された。



ウチのタイ人


木は地面に横たわっていると、そうでもないが、空に向かって立てられると、ずいぶんとが高く感じられる。

いちばん左の柱の上のほうについているものは、ビニール袋のゴミではなく、「さおえ~く(一番目の柱)」

という儀式の時に、柱に取り付けられたものだ。


最初はこの儀式、するつもりはなかったらしい。

「外人だから(となりの家のご主人はフランス人)タイの儀式は関係ない。自分は仏教徒じゃないし」

と、言っていたのだが。


井戸を掘ったのに、水が出なかったり。

せっかくトイレを作ったのに、移動しなければいけなかったり。

このあたりから、作業員、現場監督たちは、お線香を買って来てお払いをしたいと言い出していた。

原因ははっきりしているのだから、お払いするような問題ではないと思うのだけど。


そして、最後の警察の登場。

このまま、さおえ~くの儀式をしなければ、この先どんなことが起こるかわからないと、訴えたそうだ。


これで、作業員たちも気分よく仕事ができるだろう。




作業員、連行される。

相変わらず、となりの家から目が離せない毎日だ。


昨日、お昼過ぎ。

突然、警察の車が到着、警官が4人降りてきた。

まっすぐ向かったのは、チークの木材のところ。

タイではチーク材の保護のため、新しく切り出したチーク材の購入には、役所の書類、検印が必要だそうだ。

その手続きを踏まずに、闇で購入したことがばれると、木材は没収される。


お隣のチークはもちろん、きちんとした手続きをしているので問題はない。

書類のチェックをして問題がないことがわかると、つぎは作業員のチェックを始めた。


タイの土木作業員のほとんどは、山岳民族、もしくはミャンマーなどから入ってきた人たちだ。

タイの国籍を持っていない人が多い。

タイの身分証明書がないと、県外への移動は自由にできず、働く場所も事前に役所に届けなければいけない。

もし、届け出ていないところで働くと、警察につかまる。


不運にも、気の弱そうなおじさんと、かわいいお姉ちゃんが、警察に連行されてしまった。

お姉ちゃんは、おいおい泣きだしてしまった。


やる気のないタイの警察官が4人もそろって、しかも日曜日に、いきなりのチェックはどういうことか。


連行された二人は、そのまま留置所へ。

違反金を払えばよいのだけれど、日曜日は役所は仕事をしないので、払うこともできず。


現場ですぐ、袖の下(タイでは「机の下」という)を払えば、それで終わりだったのだけれど、現場の監督もお隣さんも驚いて、そこまで頭が回らなかったらしい。


結局、今朝、罰金を払って事は終わった。


警官によると、とある人から通報があったそうだ。

お隣さんは、以前、ご近所と何か問題があったようだ。

どんな問題かは知らないが、なんともまぁ、すごい仕返しを思いつくもんだ。


かわいそうなのは、とばっちりを受けてつかまってしまった人たち。

「文句があるなら、堂々と正面から勝負しろ!」


・・・といいたいところだけれど、となりの家の問題なんだな。




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