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諸々の昼休み

日々の諸々

福島方面へドライヴに行く。
旅の初日は、猪苗代湖周辺を中心に
色々と巡りました。

まずは野口英世の生家の在る、
「野口英世記念館」へ。

そこは、猪苗代の湖畔を臨む場所に
ありました。

野口英世胸像その1
〈野口英世氏 胸像〉

野口英世記念館は今年の4月に開館。
まだリニューアルしたばかりの
施設です。

最新型の展示物は、IT化・双方向化
されており、大人も子供も楽しめる
造りになっています。

野口英世氏は、
梅毒や黄熱病等の感染症研究で、
世界的に名を馳せた方で、
大変、ヴァイタリティに溢れた人物。
(実は多趣味で多才。
フライフィッシング、書に油絵と
なんでもござれ)

こちらの展示物からは、
そんな英世氏の功績と、
人となりを窺い知る事が出来ました。

そして野口英世氏の生家ですが、
こちらは記念館と隣接する場所に
ありました。

野口英世生家その1
〈野口英世生家〉

野口英世生家その2
〈生家 別アングルより〉

古い造りの茅葺き屋根の家。
結構立派な農家の屋敷です。

上の画像を見れば分かりますが、
生家の上には、記念館から伸びた
「ひさし」が覆っています。

野口英世囲炉裏その1
〈生家 囲炉裏端〉

ここが、英世少年が左手に大火傷を
負ったという囲炉裏。

周囲には仕切りもない訳だし、
そりゃあ子供が落ちもするでしょう…

野口英世囲炉裏その2
こちら(↑)は別角度から撮った囲炉裏端。

これを見るとわかりますが、
こちらの家屋、なかなかに立派です。

子供の頃に読んだ伝記の印象からは、
野口英世は貧しい家の出のように
思われましたが、実際はそうでも
なかったのかな。

英世氏のお父様も、読み書きの
出来る方で、郵便業務に携わっていた
そうですし。

只、この父君、
お酒には目がなかったとの事。
酒での失敗エピソードが多々ある
野口英世氏ですが、それは父上からの
影響なのかもしれませんねw

野口英世胸像その2
〈胸像と生家〉

「野口英世記念館」、
なかなかに楽しめる場所でした。


さて、この後は
同じく猪苗代の湖畔沿いにある、
「天鏡閣」へと向かいました。
長きに渡り、漫画の世界には
「不良漫画」と呼ばれるジャンルが
存在している。いつの時代にも、
根強く支持されるものとして。

現在、その不良漫画界に於ける
トップランナーの一人に、
「井口達也」なる人物がいる。

あざなは「狛江の狂犬」

品川祐(作家名は品川ヒロシ)氏の
作品にも登場する、
実在のケンカ猛者。
そして現在は、
漫画原作者として活躍中。

その井口達也氏が、
異能の不良漫画家・吉沢潤一氏と
タッグを組んで新作をリリースした。

タイトルは「マリア」

女性暴走族、所謂「レディース」を
テーマにした物語です。

そのコミックス第1巻が
今月末に発売されました。

マリアその1
〈「マリア」コミック第1巻表紙〉

――――――――――――――――

まさか、井口達也と吉沢潤一が
タッグを組むとは…。

その第一報を聞いた時は、
さすがに驚きました。

井口氏が表なら、吉沢氏は裏。

吉沢氏は不良社会の裏面も
しっかりと描く、
リアリズム指向の作家。
そして、そこから
形而上の世界まで思考を
拡げていく方でもある。

この両者、
混ぜ合わさるのだろうか…。

そんな不安が頭をよぎりました。

――――――――――――――――

しかし、作品の連載第1回目を
読んだ時点で、その不安は
吹き飛びました。

そしてある種の拍子抜けも。

そこに描かれていたのは、
ごく普通の、ありふれた
不良少女と不良少年の
物語であったから。

それまでの井口作品のような
自伝的要素はなく、
以前の吉沢作品のような
エキセントリックさもない。

まさしく両作家にとって、
新機軸の世界が描かれて
いたのです。

――――――――――――――――

ここから先は独り言。

コミックス発売を機に、
ここまでの物語を
読み直してみましたが、
やはりこの漫画は
キャラクターが
みずみずしいです。

そして、見事に
「青春状態」を作品内に
封じ込めているのです。

レディース総長「アキラ」が
ケンカの最中、ふと見上げた夜空に
流れ星をみつけ、見入ってしまう。
そして流れ星に
願いごとをしてみたり。

こういう「余白」のような描写、
私は好きです。

そして、
こういう余白のようなものこそが、
青春の証左なんじゃないかな、と
歳をとった今になって
私は思ったりするのです。

ぽっかりと空いてしまった
人生の余白。
そんなムダな時間を過ごせるのが
十代の特権なんだよね。

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〈追記〉
以前にも吉沢潤一氏については
色々書かせていただきました。
参考までに。

[Link]
Anarchy In The AK ~足利アナーキー~
ウルトラヘヴン vs ギャル男 vs 宇宙人

MOONRIDERS - Sweet Bitter Candy

こちらも
ムーンライダーズのアルバム、
「月面讃歌」の曲。

この曲は計3つの
ヴァージョンが存在します。

・オリジナル
 (Dr.StrangeLoveの
  根岸孝旨氏が編曲)

・Tabacology Mix
 (ライダーズ自身の編曲。
  動画はこれに近い)

・シングル秋冬ヴァージョン
 (Vo.の一翼が奥田民生)

まあ色々と複雑なのです。

――――――――――――――――

実はこの曲のカヴァーを、
ex.MASS OF THE FERMENTING DREGS、
「元マスドレ」の
宮本菜津子氏がライヴで
披露していたことがある。

私も一度聴いたことがあります。
真っ直ぐで清廉なその歌声に
痺れましたし、トロけましたよ。

まさしく、宮本さんこそ
「Candy」だなと思ったり。

この曲は、そうやって
女性ミュージシャンに
カヴァーされてこその
モノかもしれないね。

「三者」の視点が
それで揃うから。

MOONRIDERS - 恋人が眠ったあとに唄う歌

たとえ恋人同士であろうとも、
それぞれが、まんじりともせずに
過ごす夜はある。背中合わせで
じっとり寝汗をかきながら。

そんなビターな状況。

ムーンライダーズなら
こう描く。

それは大人の余裕か、
それとも鈍化か。

アレンジメントは
シングル盤準拠。

こちらの曲、
アルバム「月面讃歌」(1998年)では
斉藤和義氏による編曲で聴けます。
そちらには、やはり若さによる
気取りを感じます。
(とてもブルージーなんですけどね)

別にけなしちゃいませんよ。

それぞれに
味わいが違うということです。

恋人が眠ったあとに唄う歌

こちらの作詞、実は曽我部恵一氏
今まで散々ネタとして使ってきた。

そろそろ、ちゃんと語らねば。

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「なるたる」

鬼頭莫宏作の漫画。
その副題は
「骸なる星 珠たる子」という。

それは少女と竜の物語。

小学6年生の少女、
「玉依(たまい)シイナ」

彼女は夏季休暇中、
父の故郷である島で過ごしていた。

四方を海に囲まれた島。
磯からは、海面よりそそり立つ
「鳥居」が見える。

ある日、シイナはその鳥居を目指して
泳ぐことを試みた。
島の子供たちが「危険だ」と
忠告するのも聞かず。

速い潮の流れ。

彼女は必死の末、
それを乗り越えて鳥居まで辿り着く。

そして、更に海底へと潜ってみた。

すると鳥居の足元には、
小さく奇妙な物体があった。

星型の奇妙な生きモノ。

その唐突な出会い頭、
一瞬の気の緩みが生じて、
シイナは海水を飲み込んでしまう。

呼吸困難となる肺。
彼女は溺れ、海に沈む。

この時こそが
少女・シイナと、
竜の子(竜骸)である
「ホシ丸」との出会いであった。

なるたる
〈ホシ丸とシイナ〉
(可愛らしい絵ですが、
 物語は相当にシビアなのです…)


――――――――――――――――

この事をきっかけに、
物語の歯車は動き出す。

海に溺れたものの
無事に生還したシイナは、
島からホシ丸を連れて
父と共に暮らすアパートに戻る。

ホシ丸と出会って以降、
彼女の周囲には、自身と同じように
「竜の子(竜骸)」を持ち、
使役する少年・少女が次々と現れる。

竜の子には人智を超えた力がある。
それは強力な暴力装置、
「武器」にもなりえた。

竜の子を持つ少年・少女の一部は、
その若さゆえの残酷さからか、
暴虐の手段として
竜の子の力を行使し始めたのだ。

それに抵抗し、盾となるシイナと
ホシ丸。

いつしか
竜の子を持つ少年・少女達は
二派に別れ、諍いを重ねて行く。

そしてそれは、
世界を二分する戦いへと
拡がって行くのだった。

――――――――――――――――

秩序のない世界にNOを突きつけ、
破滅へ導こうとする「タナトス」

そして、混沌のまま
世界を拡大して行こうとする「エロス」

そんな「死」と「生/性」の拮抗が
この漫画のテーマか。

その選択は、最終的に
1人の少女へと委ねられます。

玉依シイナへと。

強大な力を持った時、
少女はどのような未来を
選択するのか?

終幕はある種、衝撃的なものと
なっております。

――――――――――――――――

「竜」というキーワードの下、
私はこの漫画と、
PIKA☆の「龍の棲家」を
重ね合わせていました。

しかし、
それはごく個人的な想いです。

本当は、余り繋がりや関連は
ないのかもしれないですね。

只、双方共に
「生命」という根源的なものに
触れていること、
壮大なる「地球の叙事詩」を
描いている点は
一緒だと思うのです。
去る1月に行われた、
PIKA☆「龍の棲家」レコ発ライヴ。
その動画が
順次アップされていましたが、
ある程度揃って一段落ついた模様。

一旦まとめてみようかなと。

――――――――――――――――

PIKA☆ and ムーン♀ママバンド
『龍の棲家』JAPANツアー
@六本木SuperDeluxe
2015年1月18日



「線」with 七尾旅人


「REASON」


「星の唄」
※20分を超えるナンバー。
 圧倒的なインプロヴィゼーション!


「幸せの可視」


「アンコール」
 大団円。

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この星は「龍の棲家」也。

彼女は、タツノコPIKA☆


〈参照Link〉
稲妻のような出会い ~PIKA☆~
金曜日にチャンピオンを読み、PIKA☆のアルバムを聴く
点と点 ~PIKA☆と七尾旅人~
私がここ(ブログ)とかで
色々書き綴っているのは、
ひとつは忘却に対する抵抗な訳で。

感情や思い出なんて、時とともに
薄れてしまうからね。

言葉にすることで、
本当の感情との齟齬が
生まれてしまうこともあるけれど、
忘れ去っていくよりかは
随分マシでしょ、
てな考えで色々書いています。

まあ、日記ですよね。



鈴木祥子 - 忘却

忘却は「さよなら」と同じ。

「忘れたって良いじゃないの」

そんな考えも頭によぎります。

2015年5月11日、高円寺HIGHで
「ZOMBIE, DON'T RUN」の
ライヴを観て来ました。

「ZOMBIE, DON'T RUN」は
お笑い芸人・日村勇紀主演の映画、
「新撰組オブ・ザ・デッド」の
劇伴(映画音楽)制作の為に
結成された、3ピースのバンドです。
まあ映画は、題名からも
分かる通りの「ゾンビもの」です。
そしてバンド名もそれに因んだもの。

メンバーは以下の御三方。

ZOMBIE, DON'T RUN
・ヤマジカズヒデ(Gt&Vo)
・高橋浩司(Dr)
・須藤俊明(B&Kb)


…実は私、不勉強にも
映画は未見、サントラさえも
今まで耳にすることなく、
いきなりライヴを拝見しました。

しかし、その内容の素晴らしさで
思い切り演奏を楽しむことが
できました。

実に楽しい夜でしたよ。

――――――――――――――――

ZOMBIE, DON'T RUN(以下ZDR)の
音はどんなものかというと、
劇伴ということで
インストゥルメンタルのナンバーが
中心。
歌モノも少しあるけどね。

そして傾向はというと、
ヘヴィーロック、かつ変拍子や
奇妙な音を織り交ぜる、
プログレ風味といったところ。

これ、端的に言っちゃうと、
「キング・クリムゾン」風って
感じかな。ライヴでは
特にそんな印象を受けました。

(また更にそこにプラスして、
「マカロニウェスタン」が
被さって来るというカオス♪)

――――――――――――――――

ZDRというバンド、実は
この劇伴制作の為に
急遽結成されたという
訳ではありません。

彼等は元々、ルースターズの
大江慎也氏の下で
「Shinya Oe & The Cutters」という
バンドを組んで活動していました。
(現在活動休止中)

大江氏以外の3名がそのままZDRに
シフトしたのです。

てことは、お互い気心も知れていて、
手の内もある程度分かると。

一朝一夕ではない、
ライヴバンドとしてのスリルも、
十分楽しめるという訳です。

――――――――――――――――

ライヴ中、
ドラムス・高橋氏は
一貫してタイトで切れ味のある
リズムを刻んだ。

そのしっかりとした枠内で、
ギターのヤマジ氏はハードで
実験性の高い音を繰り広げる。
(変拍子盛りだくさん!)

そしてベースの須藤氏は、
まるで「音の科学者」の
ようだった。
ロックという枠を越えた、
これまた実験性の高い音を
さりげなく繰り出して行ったのです。
(この日の須藤さん、ベースギターと
シンセを同時に弾くという荒技も
披露されていました)

しっかりとしたリズムの上で、
ヤマジ氏と須藤氏は自在に
音を展開する。

体も頭も刺激される、
スリリングなプレイでしたね。

そして高橋氏もそんな二人に
負けてはいない。

リズムギターを奏でるヤマジ氏に
ドラムスで斬り込む瞬間があったりと。

それはまるで、
剣豪同士が真剣で討ち込みし合う
瞬間のようでした。

な~んて、
映画に因んだ例えをしてみたり。

――――――――――――――――

さてこの日のセットリストは
以下の通り。

2015年5月11日(月)
ZOMBIE, DON'T RUN
@ 高円寺HIGH

1. EVIL OF THE DEAD
2. GUESS TOO LOUD
3. 'CUZ & GUESSTROY
4. BUSTY EGGPLANTS
5. MOVIE OF THE DEAD
6. EARTH OF THE DEAD
7. ZOMBIE(映画「ゾンビ」より)
en. ZOMBIE, DON'T RUN
with 科楽特奏隊



演奏時間は
1時間程度だったのかな?
正直、よく分からない。
時間を忘れて楽しんでしまったのでw

もしかしたらZDRのライヴは、
これで一区切りなのかもしれない。

でも、なんだか勿体無いなあ。

どうにか次へ繋げて行って
欲しいですね。

器は変われど、この3人で是非!

期待しております。


Zombie, Don't Run
物販でサントラ買ったよ。


〈追記〉
ZDR、6月6日・7日に
北海道でライヴを演るそうです。
まだもう少し続くようですね。
鈴木祥子、復活だそうです。

前回の記事に寄せられたコメントで
私も知りました。
なんと嬉しい報せでしょう!
(「あ」さん、情報有難う御座います)

祥子さんも再始動されるという事で、
今回はこの曲を貼ろうかな、と。


鈴木祥子 - Down By The River

私がこの曲を初めて聴いたのは、
「片桐麻美のオールナイトニッポン」
でのことでした。
(この曲が流れた後、片桐さんも
好意的なコメントをしていたと記憶)

出会いは衝撃的でした。
もう、一聴しただけで
その世界にひき込まれて
しまいました。

新世界への旅立ち、
湧き起こる不安と希望。
それらが ない交ぜになった感情。
流れる水はとどまらず、
大海へと流れ行く。

ニール・ヤングによる同タイトルの
曲がありますが、
私の中では両者並び立っています。

名曲ですよ。

鈴木祥子その2
〈アルバム「Long Long Way Home」より〉



(何か色々調子に乗ったことを
言っていますが、今日だけは
許してあせる)

鈴木祥子 - BLONDE

プリミティヴな愛の歌。
そして、ノーマ・ジーンの曲でもある。

"BLONDE"とは彼女の髪色のこと。

終生、愛を求め続けた女性、
マリリン・モンローこと
ノーマ・ジーン。
これは彼女への鎮魂歌であり、
讃歌でもある。

終盤、
絡み合うピアノとヴァイオリンの
旋律が美しい。

その音が描くのは、
寄り添う2つの魂か。

演者は鈴木祥子と勝井祐二。

他にもROVO人脈が、
この演奏には参加されています。

――――――――――――――――

鈴木祥子氏は現在休業中。

又、彼女の唄う姿が観たいものです。


鈴木祥子その1